◆IL DIVO◆ バッハ 「無伴奏チェロ組曲 第5番 ニ短調 BWV1011」

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J.S.BACH Cello Suite Nr.5 d-moll
URL : http://papalin.yas.mu/W101/M005/

  ◇公開日: 2005年10月01日
  ◇連続演奏時間: 27分12秒
  ◆録音日: 1984年02月07日 (22歳)
  ◆上記の英語の曲目名をクリックすると、
    Papalinの音楽サイトに直行できます。


 何と長大な組曲なのでしょう。30分近い演奏時間です。リサイタルでこの曲を聴いてくださった方々の忍耐力には敬意を表します。
 この第5番の大プレリュード、僕の頭の中では、パブロ・カザルスの演奏と、ヨーヨー・マの演奏が、ともすれば対極的な位置にあるこの2つが、融合されて、鳴り響いていて、それが武藤哲也の第5番になりました。プレリュードだけでも、僕の雀の涙ほどの精神力は使い果ててしまいます。
 特筆すべき曲として、サラバンドがあります。これは、単音しかないのです。しかも緩徐楽曲です。小学生でも吹けるかもしれません。それをいかに聴かせるか...難しいテーマでした。

 Prelude  Allemande  Courante  Sarabande  Gavotte I und II   Gigue

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【写真の撮影データ】
タイトル 「1983年春 バイト先の諏訪丸光のみんなとのお遊び時のスナップ。」
カメラ機種名 EPSON Scanner GT-7600U(スキャナ)

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リコーダー

この記事へのコメント

2005年10月15日 23:22
第5番は何といってもパブロ・カザルスの演奏が耳から離れません。至高にして崇高、深遠にして深々と鳴る彼のチェロの音、耳から離れません。深い探究心と力強い精神力とが融合して、トルネードと化したバッハが僕の前に現れました。その昔読んだ、五木寛之の「戒厳令の夜」に出てきた3人のパブロの話を思い出しながら、神聖な気持ちで、背筋を伸ばして聴きました。
 僕の第5番は、自分にはない深い精神力を、まわりから無理やり磁石で引き寄せて、ちょっとだけ真似しながら、ちょっとだけ満足しながら演奏しました。この第5番プレリュードの演奏には、PrePapalinの魂が乗っています。
aosta001
2005年10月17日 05:31
この5番へのコメント、書きたいと思いながらずーっと書けずにいました。
papalinさんのコメントで十分言い尽くされています。いや、違う。言葉でこの曲の感想、動を伝えるのには、無理があると言うべきなのか。少なくとも、papalinさんは、演奏という行為をもって、バッハへの共感や理解を表現されていると思うのですが。
大きく深く、揺るぎないものとしか言いようがありません。
安直な言葉を拒絶するような遠心力、反対にすべてを取り込む求心力を感じます。
aosta001
2005年10月17日 05:33
書けないとか何とか言いながら、書いてしまった!?
2005年10月17日 06:56
この曲が、演奏していて、一番疲れる曲ですね。魂が疲れるといったらいいでしょうか、もちろん体力も消耗しますが...。
 バッハの霊魂を感じるんですよね。だから、そう何度も演奏できないです。
2005年10月17日 06:58
> 書けないとか何とか言いながら、書いてしまった!?

 わかります。この曲へのコメント、難しいの、わかります。それだけ、正面から向き合って聴いて下ったということだと思います。ありがとう。

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