◆IL DIVO◆ G.Ph.テレマン 「二本のアルト・リコーダーのためのソナタ」 全集

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G.Ph.Telemann  Duet for two Alto-Recorders Complete! Tetsuya Mutos, 2 Alto-Recorders
URL : http://papalin.yas.mu/W202/

  ◇ジャンル: リコーダー、アンサンブル
          テレマン、一人多重録音
  ◇公開日: 2005年11月13日
  ◇連続演奏時間: 17分8秒
  ◆録音日: 1984年08月 (23歳)
  ◆上記の英語の曲目名をクリックする
    と、Papalinの音楽サイトに直行でき
    ます。

 

(1) 第1番 変ロ長調  Nr.1 B-Dur

(2) 第2番 ト短調    Nr.2 g-moll

(3) 第3番 ヘ長調   Nr.3 F-Dur

(4) 第4番 ニ短調   Nr.4 d-moll

(5) 第5番 ハ長調   Nr.5 C-Dur

(6) 第6番 ト長調    Nr.6 G-Dur


 テレマンの作品は、通奏低音を伴う6曲のアルト・リコーダー用ソナタの素晴らしさを高校時代に知りました。そして大学に入り、このやはり6曲のDuetの作品の存在を知りました。

 2本のアルト・リコーダーが、どちらのパートが旋律で、もう一方のパートが伴奏で、ということではなく、両者があるときは旋律を演奏し、もう一方が伴奏にまわる、そしてまたあるときはその逆になる、二人の演奏家が主役となることができる曲集なのです。テレマンの才能に舌を巻きました。

 同じリコーダー・アンサンブルのサークルのメンバーの、何人とこの曲を演奏したことでしょうか。何回演奏会で演奏したことでしょうか。何度、解釈を変えてトライしてみたことでしょうか。

 そんな中で、武藤哲也とDuetしたい...という気持ちが、僕の心の奥底に流れていたのですね。大学を卒業して就職した年の夏に、簡単なダブル・カセット・デッキを使って、Sonyのワンポイント・ステレオ・マイクロフォンにより、一人二重奏というのを演ってみまして、それにEcho処理をしました。これが、後に偉大なリコーダー・コンソートとなる「ムトウ・テツヤーズ」となる、その草分け的な録音であり、もっとも初期の多重録音であるのです。

 一人多重奏とか一人多重唱は、ナルシストのなせる技でしょうか?

 一人多重奏ではリコーダーのアーティキュレーションがピタリと揃うので、聴いていて違和感がありません。それが僕にとっては目指す音楽の一つの形です。一方で、個性のある演奏家が集まって、それぞれのパートを演奏するのが面白いのだ...とおっしゃる方もいらっしゃいます。僕はどちらも甲乙つけがたいと思うのですが、打ち合わせ不足だとか、練習不足による、明らかな不統一の演奏だと、ちょっと首を傾げます。

 一人多重唱では声の質が統一されるため、ヘタクソでもこれまた聴きやすいというメリットがあります。既にプーランクの作品で体得していただけたでしょうか。

 1984年に演奏&録音し1994年に編集したものです。使用しております楽器は1976年に購入したYAMAHAのKingWoodモデル(モダンピッチ)での演奏です。・・・ 木製のリコーダーはこれしか持っていませんでした。

 演奏は「スピード狂なんだけ、運転技術が未熟」といった感じです。でも私の理想のスピードであることは間違いありません。緩徐楽章は聴きものです。

みなさまのご感想を、コメント欄にて御聞かせ下さい。


【写真】 1984年 大学卒業前のクラスの謝恩会(?)・・・要は飲み会にて


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リコーダー

この記事へのコメント

aosta001
2005年11月13日 14:26
1papalinさん。
ここでは、(図書館)では、papalinさんのリコーダーを聴くことができません・・・・
sakura
2005年11月13日 14:59
演奏聴かせてもらいました。とても清らかな音色 二人の息もぴたりと合って(って一人二役なんですもんね)違う人とだったらこうはいかないでしょうね。
2005年11月13日 15:52
aostaさん、図書館では確かに音を出すことは出来ません。なので、ヘッドフォンを持参すると宜しいかと思います。Stereoであれば、イヤフォンでもいいですね。スピーカーを通して聴くより、ずっと音質がいいですよ。
2005年11月13日 15:55
sakuraさん、早速聴いて頂けましたようで、ありがとうございます。
> とても清らかな音色
 これは嬉しいです。安物のテレコとマイクだったので、本当はもっと上手いです。(?)

 テープレコーダーの中の、もう一人のPapalinと合わせるのは、実は、実在する相手と合わせるのより数段難しいのです。
 レイさんもご経験があるようで、その難しさは指摘されていました。ホント、大変なのよ~。(笑)
aosta001
2005年11月14日 12:26
papalinさん・・・
今日は、図書館がお休みなので、市役所にやってまいりました。
そしてなんと!ヘッドフォンが用意されていたことに気がつき欣喜雀躍してのぞんだのですが・・・
「サーバーへの接続が確認できません」
という悲しいメッセージが・・・
2005年11月14日 12:38
aostaさん、それは、音楽が聴けないということですね?
IL DIVOのサイトまでは行けますよね。我が家のホムペや、このブログからも行けますね。とすると、サーバーが...というメッセージは何でしょう。時間をおいてトライしてもだめですか?
aosta001
2005年11月14日 12:43
テレマン、中三後半ころから聴き始めたNHK・FMの「バロック音楽の楽しみ」という番組で知った作曲家の一人です。毎朝、この番組聴きたさに早起きをして
気にいった曲はメモに取ったり、エア・チェックをしたりしておりました。
テレマンは、やはり「ターヘル・ムジーク」から入りました。晴朗で、透明なテレマンは、さわやかな目覚めのぴったりの曲でした。
コレッリやモンティヴェルディ、スカルラッティ父子の名とその作品を知ったのもこの番組でした。
というより、わたしのバロックへの興味そのものが、この番組から始まったのです。
昨夜もルネ・クレマンシックのCDを聞きながら、papalinさんの演奏に想いを馳せておりましたのに、「サーバーに接続できない」ってなぜ???
私、なにか悪いことしましたか?(涙)
aosta001
2005年11月14日 13:28
papalinさんの仰るとおり、時間をおいて試してみましたがやっぱりだめです(ため息、涙)
2005年11月14日 18:28
aostaさ~ん、泣くな~~~!

 バロック音楽の楽しみ、なつかしいですね。Papalinも毎朝の"楽しみ"でした。中高校生の頃は、当時高価だったオーディオタイマーが買えなかったので、炊飯器用のアナログ時計のタイマーを買ってもらって、毎朝録音をしていました。そのまま聴いていることもありましたし、もう一眠りというのもありました。ヴィヴァルディのフルート・ソナタでしたっけ、テーマ曲。いい曲でしたね。

 さて、どうして音が出ないのでしょう。私のPCと同じ理由(セキュリティソフトの締め付けの影響)かしら。他のPCでも駄目ですよね。明日は図書館に行かれますか? そこで聴けるといいですね。
2005年11月14日 18:44
aostaさん、市役所のPCは駄目でしたか...。駄目もとで、職員に「なぜ?」って聞いてみるのも手かと...。
aosta001
2005年11月15日 10:52
papalinさん、今私の耳元で鳴っているのは、麗しいリコーダーの調べです!
何もコメントできないほど嬉しくて、ただ、うっとりその音色に身を任せています。
アルト・リコーダーの優しい音色、ぴたりと息の合った二人のmutouさん。
楽しくって、嬉しくって、自らも感動しながら演奏していらっしゃるmutouさんの息づかいが聞こえてくるような素晴らしい演奏ですね。
2005年11月16日 06:53
aostaさん、聴けたのですね。お家のPCが直ったのかしら。
> 楽しくって、嬉しくって、自らも感動しながら演奏していらっしゃるmutouさん...
 Papalinは、自分の演奏に酔ってしまって、どんどん遅くなっていったり、出のタイミングが遅かったりしてしまうのですが、この曲集では、割りと上手くいったかなと思っています。でも、感動しながらの演奏でしたよ。(笑)
レイ
2006年01月25日 11:30
Papalinさん、こんにちは~♪
風邪で臥せっておりました。(^^;
近年にない大風邪で、死ぬかと思いましたわ。(って、オーバーな・・(笑))

今日は一日、BGMにさせていただきますね。
まだ、聴き始めだけど、なんて美しい音色なんでしょう・・・
私、CDにして販売されたら、絶対売れると思うんだけどなぁ・・・

また来ますね♪
2006年01月25日 18:09
◆◆ 風邪で臥せって... レイさんへ

 こんばんは。何だ、やっぱりおかしいと思っていたら、病気だったのですね。クリスマス~お正月と、張り切りすぎちゃったのでしょうか。ホッと一息つくと風邪が攻撃してくるんですよね。まだ完治でないみたいですので、ぶり返さないように。

 さて、応援のコメントをありがとうございます。何だかちょっとこそばゆいです。(^_^;)

 YAMAHAの安ものリコーダーですが、音はいい音がでるように鍛えましたので、ちょっと硬めの音ですが、僕は艶があって、芯があって好きです。

 CDにはさすがにちょっとね~。(^^ゞ

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