◆IL DIVO◆ テレマン 「二本のアルト・リコーダーのためのソナタ」第2番 ト短調

Telemann Duet Nr.2 g-moll
URL : http://papalin.yas.mu/W202/M002/
◇公開日: 2005年11月14日
◇連続演奏時間: 9分7秒
◆録音日: 1984年08月14日 (23歳)
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ます。
様々なアーティキュレーションが考えられる第1楽章。Papalinは、中間部の分散和音のところを少し引きずるような奏法を用いて、より主題が目立つような工夫をしてみました。
第2楽章のアレグロでは、16分音符の速いパッセージは勢いで演奏し、短調の曲ではありますが躍動感を出すように工夫してみました。最後の2小節は、完全ユニゾンで終止します。
第3楽章は、唯一の長調の楽章です。それも、大変美しい旋律を湛える曲です。第一リコーダー、第二リコーダーが、交互に旋律を受け持ちます。この時代の音楽では、同じメロディが再現した時には、ちょっと装飾して演奏するのが常であり、その装飾の品のよさ、美しさが、演奏者の評価につながったようです。さて、Papalinは果たしてどんな演奏家でしょうか。
後半に出てくる3度の上昇下降、かつ、二本のリコーダーが3度で並行演奏する部分は、第一楽章を彷彿とさせる、引きずった奏法を採用しています。楽曲としての"ソナタ"を意識した、Papalinとしては珍しい演奏です。
終曲である第4楽章は、また短調に戻ります。伴奏を受け持つパートの方が難しい曲です。曲は前半と後半に分かれており、それぞれの終了間際に、二本のリコーダーが掛け合いで、気持ち的にはアチェレランドして終止に至るところ、とても素晴らしい作品なのですが、とても難しいです。
今こうして20年前の演奏を聴き返してみると、短調の曲がやはり好みであったことを思い出します。長調の曲の方が、単純明快で演奏の難易度も低いと思うのですが、短調の曲は表情のつけ方がとても難しく思います。そして、どんなテンポで演奏するか。これは聴き手にとって、非常に重大かつ重要な要素であるのです。
1-Largo 2-Allegro 3-Affettuoso 4-Vivace (0-Narration)
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【写真の撮影データ】
タイトル 「1984年 ちょっとジャニーズ系・・・だったかな? チャイニーズ系?」
カメラ機種名 EPSON Scanner GT-7600U(スキャナー)
この記事へのコメント
それにしても、Papalinってナルやねぇ(笑)♪
私もどちらかといえば、短調の旋律に心惹かれます。特に、「ト短調」には、モーツァルトはじめ、なぜか弱いのです。
しかし、かなり速いですね。でも、心地よい速さです。
スピードは狂がつくほど速かったです。無理してます。