世代をまたいで 生き延びる

 「種の保存」とは違います。種が代々と生き延びることについて、思ったことです。

 この写真を見て下さい。先の日曜日の未明から朝にかけて、雪が降りました。場所によっては1~2cmの積雪となりました。でも、春の雪です、日が差して1時間もするともう雪の姿はなくなってしまいました。そして、そのなくなった雪の下に育っていたクロッカスたちの写真です。

画像 あるものは、何事もなかったかのように、そのまま咲き続けています。でも、あるものは、雪の重みに耐えかねたのか、はたまた雪の冷たさに耐えかねたのか、花が地面に倒れてしまっています。ただの偶然かもしれませんが、Papalinはこれを見て、何といいますか、DNAのしたたかさと言いますか、そんなことを感じ取りました。(結果的には、やっぱり生き延びた花と枯れはてた花とに分かれました)

 DNA君。自らの安住の場を求めて、自らの形を少しずつ変えて、生物に乗り込んで生き延びていく。生物はDNAの乗り物に過ぎないんですよね。そういう僕も。そしてDNA君、ちょっとずつ変えた塩基の配列が、こうした春の雪という、やや珍しい状況下で、生き残るものと死に絶えていくものとの、両方を用意しておく。もちろん死に絶えていくものは、ほかの環境には強いという特長をもっているのです。そうすれば、春の遅い雪でも、絶対数は増えたり維持したりはしないけれど、全滅は免れる。上手いものですよね。正にDNAのしたたかさのようなものを感じました。


 さて、何の脈絡もない、全く関係のない話なのですが、このブログを書いていて連想した"種の保存"という言葉で思い出したことがあります。"ホルモン量で女性の魅力が変わる"というような内容の記事をどこかで読みました。それによりますと、女性ホルモンの一つであるエストロゲン(何故か名前を覚えてました)の量が多いほど魅力がある(?)のだそうです。

 エストロゲンは女性の排卵日のあたりに一番量が多くなるようです。早い話が、女性たちは排卵日近辺に魅力が極大値に達し、その後ちょっと魅力が下がるということです。その時期が妊娠する可能性が一番高いということを考えると、生物が生き残っていくためには全く当然のことなのかもしれませんね。妊娠しやすい時期に女性は最も魅力的になり、その魅力に男性が惹きつけれられて、何ヶ月かして子どもが生まれて、種が保存される・・・という仕組みのようです。

 どうでしょう、面白い話だと思いませんか。
 それとも、男性とは何と浅はかな性だと感しましたでしょうか。

【写真】 春の遅い雪に、様々な反応を見せたクロッカスたち。

この記事へのコメント

aosta001
2006年04月18日 23:50
>種が代々と生き延びること・・・

 う~ん!難しいテーマですね。
DNAからなるヒトの遺伝子情報。とても興味のあるところですが、いかんせん知識不足。
少し勉強して出直さなければなりません(笑)
 いわゆる「遺伝」。世代から世代へと次々にバトンタッチされて、その「種」を「その種」たらしめるもの。私の理解を超えたものです。
 遺伝子そのものが淘汰され、より優秀な「個」が
生き延びていく。まさしく「種の保存」の原理。
あたかも、遺伝子そのものに意志があるかのように
綿密なプログラムがなされ、設計図が描かれていること、「不思議」としか言いようがありませんね。
aosta001
2006年04月18日 23:51
先天的に、また後天的に、傷ついた遺伝子は生きるために必要な情報を発信できません。それぞれの染色体には、それぞれ固有の遺伝情報が記されているからです。幸い現在に生きる人間の場合、「先端医療」によってかなりの遺伝的疾患をカヴァーされていますが、これが動植物の場合は致命的な問題、つまりそこで一つの命が終わることに繋がりかねません。また同時に、この事実を逆手に取った「遺伝子治療」や「遺伝子組み換え」といった技術が脚光を浴びています。
「いのち」を考える大きな転換期、人間界のみならず、生きとし生けるものすべての命の連鎖、今に至るまで生命が自律的に保ってきたバランスが、もしかしたら変わろうとしている。
これは、物凄く怖いことのように思われます。
2006年04月19日 00:01
◆◆ 意志があるかのように... aostaさんへ

 まったくその通りで、僕なんか人間よりも高等な生き物:DNAが意志をもって人間という物理的な生物を司っているようにしか思えません。恐るべしDNAなのです。
2006年04月19日 00:07
◆◆ 自律的に保ってきたバランス aostaさん

 いい言葉ですね。自律的には、倫理的にと置き換えてもいいと思います。その倫理が危機にある。そんな重要な岐路に僕らは時を同じくして生きています。

 我が家は生活クラブに入って、出所のハッキリした食材ほかを入手していますが、バイオテクノロジを悪用したらどういうことになるのか、それこそ取り返しのつかないことになるというような記事を目にします。遺伝子組み換えの実験を行なった農園から直線距離にして40km離れたところで、同じ組み換えが起きた例とか読みますと、ぞっとします。

 物凄く怖いこと・・・悪戯に煽る気は毛頭ないのですが、静かにことが進んでいるという意味では、核爆弾よりも恐ろしいことかもしれません。
aosta01
2006年04月19日 00:08
一時期「環境ホルモン」の問題で社会が騒然としたことがありました。
「メス化する自然」という本を空恐ろし思いで読んだのもつい最近のことでした。
雌雄、二つの性が合って(中には両性具有の性もあるのでしょうが)初めて、命は生まれ育まれるものであることは、いまさら言うまでもないことですが、その雌雄のバランスが崩れてしまえば生命の存続の危機。

>男性とは何と浅はかな性・・・
とんでもありませんよ。男性あっての女性です。
ずいぶん前になりますが「侍女の物語」という近未来を舞台にした小説を読んだことがあります。
この物語の中では、ほとんどの女性はすでに産む力・能力を失っています。僅かに限られた「母なる女性」に人類の未来が託されている時代です。
 ここでは、女性の側に問題があるのですが「メス化するオス」が事実であるとすれば、あながちフィクションとばかりはおもえなくなりますね。
 エストロゲン、効果を最大限に発揮してもらいたいところです。
2006年04月19日 00:18
◆◆ メス化するオス... aostaさんへ

 Papalinもちょっとその気があるかもしれません。多分に女性ホルモンが普通の男性に比べて多いのではないかと思うことがあります。(笑)

 生殖機能にも変化が起きていること...。昭和30年代、高度成長開始後に生まれた僕らはTV世代です。冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、その他の電化製品の中で暮らしてきました。でも、その僕らの一回の精子の数と比べて、今の20代の若者男子の一回の精子の数は半分以下だそうです。単純に考えて、受精する確率が半分になる。まぁそこまでは行かないとしても、確率は下がる。少子化は、社会現象だけでなく、生理現象でもある。減った原因は何? 僕らが育った頃にはなかったもの・・・・・多分、電磁波。身体に密着してその影響を受ける電磁波。ケイタイ?
aosta001
2006年04月19日 06:01
おはようございます。
 何が、遺伝子を傷つけるのか?
たくさんのものが列挙されています。
特定の物質だけでなく、複数の原因がからむことがほとんどなのでしょう、特定することは難しいようです。
「電磁波」は多くの「容疑者」の中でも、心証としては“限りなくクロに近い”ものののひとつのようですね。でも、その因果関係を証明できない。
欧米、特に北欧などでは、かなり前から、この電磁波が人体に及ぼす影響について大きな懸念を表明してきました。電磁波に対する警戒は日本の比ではありません。実際の生活の中において、「電磁波を避ける」ための、社会的に拘束力のある「法律」まであるようです。彼らにそこまでの措置をとらせたのは、『結果が出てからでは遅い』という判断によるものでした。
 電磁波にかぎったことではありませんね。
私たちは今、「人類の歴史始まって以来の危機」、いのちの瀬戸際にいるのかもしれません。
結果が出てからでは遅すぎるのです。
aosta001
2006年04月19日 06:15
私たちが気が遠くなるような長い歴史に渡って、何の疑いもなく受け継いできた「いのち」。
私たちが伝えられ、与えられたように、私たちも次の世代に伝えていかなければないませんね。

 でも今、伝えらるべき命は、傷つき、疲れて、黙しています・・・
命の語る言葉は小さく弱い。
功利主義的、成果主義的な現在にあってその声に耳を傾けることは大きな困難を伴うものなのかもしれません。
けれど、私たちの愛する者に、愛するに値する未来を伝えていくこと、『世代をまたいで 生き延びる 』ためには、「耳を傾け、心から聞くこと」こそが何よりたいせつなことではないでしょうか。

「愛は世界を救う」、どこかで聞いた言葉ですが、これは真実だと思います。
2006年04月19日 07:18
◆◆ いのちの瀬戸際... aostaさんへ

 おはようございます。いやはや何とも恐い話ですよね。欧米の「疑わしきはまずは排除」という考え方、日本の「黒と証明されるまでは泳がす」という考え方。一長一短なんですが、このケースの場合は、欧米型がいいですよね。日本式だとねぇ...。
2006年04月19日 07:23
◆◆ 愛は世界を救う... aostaさんへ

 僕がお返事で書いた、精子の数といいますか、密度といいますか、これって凄く重大なこと。たった20年で半減。こうしたことは、自然界では全くないはず。あるとしたら、絶滅寸前の20年間でしょう。こんなスピードで、生態系が変わっていくのは人類にとって大問題です。電磁波、高圧線、今の私達は、自らの知識によって自ら防御するしかないのです。残念なことですが...。
aosta001
2006年04月26日 22:02
Papalinさん、

今夜テレビを見ていて「時計遺伝子」なるものの存在を始めて知りました。
 ヒトの生体リズムを司る「体内時計」の神秘。
それも一つではなく複数の「時計」があるのだそうです。それらを統率しているのが脳にある時計。
毎朝、この脳にある時計が正しい時間をリセットしてそれぞれの時計に時間を合わせるよう指示を出している。
 でも哀しいことに、現代人の生活は本来あるべき生活リズムから大きく離れてしまっているので、なかなかこのリセットが上手くいかない。
それぞれの時計が、てんで勝手な時間で動いていることがストレスを増大させ、睡眠障害ばかりかさまざまな病気の引き金になっているとのことでした。

でも、「時計遺伝子」はどこでどんな働きをしているの?
そんな説明あったかしら。私が聞き逃した?
2006年04月27日 23:17
◆◆ 時計遺伝子... aostaさんへ

 Papalinのいい加減な記憶によりますと、時計遺伝子なるもの、このブログでは未登場かと思います。

 Papalinもそういう名前だったかどうかはうろ覚えですが、人間には、本能的に備わった時計があるということをどこかで読みました。ただ、その時計は、23時間周期だか、25時間周期なので、無理無理調節して生活しているのだと。結構いい加減な知識です。
aosta001
2006年04月27日 23:44
「時計遺伝子」の名前を聞いたのは、NHKの番組でした。
どなたか詳しい説明をしてくださらないかしら?
takasiさんとかご存知かもしれませんね。
2006年04月28日 06:07
◆◆ 時計遺伝子... aostaさんへ

 こんな論文も出ています。ほかにも結構ヒットしますよ。やっぱり24時間周期のようです。

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