【クラシック音楽-017】 ソプラノ:チェチーリア・バルトリ
え? 3月23日のグールド以来になるの? サボりましたね。
あの、Papalinのブログに、四半期に一度くらいの割合で登場する、大人気ない、汚いブログになります。言いたいこと(放言したいこと)を言わせてもらいます。ガス抜きさせてね。そうそう、そういうわけで、今日のお話は読まれたあと、70%の不快感と、20%の嫌悪感と、10%の後悔の念を抱きますので、予防上手の方は、写真だけ見て閉じるか、後半だけ(バルトリちゃんの写真以降:第二章としましょう)を読んでね。
【序章】
Papalinは、音楽之友社の「レコード芸術」という月刊誌を購読していました。いましたというのは、6月号までで購入をやめちゃいました。だって、4、5、6、7月号は、全てモーツァルト特集。それも半端でない、全編モーツァルトですよ。さすがのPapalinも食傷気味となり、もう勘弁してよねってわけで、やめちゃいました。立ち読みはしています。
一冊¥1250。4冊買うと、¥5000です。高いよね。でも、いいことが一つだけあるんです。それは、クラシック音楽の「今月の聴きどころ」という新譜CDのダイジェスト版が付録で毎月付いてくること。これだけで¥1250の価値あり・・・と今までは思っていたんですけどね。
自分では店頭で見てもまず買わない、絶対買わない、見もしない・・・というCDがあるじゃないですか。でも、この付録は、そうしたものも含めて、つまみ食いすることができるんですね。新しい演奏家を知ったり、曲を知ったりにはもってこいなのですね。
【第一章 ・・・ 汚い怒り】
今日、2005年の付録CDを聴いていたのですね。それで前のことを思い出して、また腹を立ててしまった演奏家がいるというお話です。(批判です、ごめんなさい)
Papalinは学生時代に、バッハの無伴奏チェロ組曲に入れ込み、全六組曲をリコーダー(たて笛)で演奏・録音しました。特別に思い入れのある曲です。その無伴奏チェロ組曲第六番(小型の五弦のチェロのために作曲された超難曲)を、フルーティストの藤井香織が演奏しているのを聴いたのです。正直言って、あなたもう音楽家やめな・・・でした。何の感動もないんだもの。まるでコンピュータが演奏しているよう。いや、コンピュータの方がまだ心ある人間が打ち込んだだけ"心ある"演奏ができているかも。全くひどい。どうしてこんなCDが出るんだ、どうしてこんなCDを音楽之友社は推薦する(紹介する?)んだ、信じがたい。あ~、またアドレナリンが~、あ゙~ダメ。
Papalinの哲学では、全ての音楽は人間の感動の表現です。中世のグレゴリアン・チャントだって、血が通った人間が感動して歌っているのです。それに比べ、藤井さんって何者? (そうだ、以前も毒舌を吐いていたことを思い出しました。何度も懲りない人です。)
調べる気もしなかったので、まったく彼女を知らないのですが、Papalinはこの付録CDを、何の活字も読まずに聴きます。感性で聴きます。右脳で聴きます。それでPapalinの体内に飛び込んできた音楽、演奏に興味を持つという具合です。この演奏は・・・・・もうやめましょう。もし彼女が若くて、しかもフルートの数ある名曲だけでは事欠いて、無伴奏チェロ組曲にチャレンジしたのであれば、2%くらいは許しましょう。ただし、もっともっとご自分の音楽に仕立てあげて、あなたの感動を聴かせて頂きたい。それがプロの音楽家でしょ? 音楽性に乏しいなら、バカテクで暴走するランパルの方がよほどマシかも知れません。
そして、これはクラシック音楽に限ったことではありません。Papalinは、感動したからdogachanの「夢見るトドラ」の演奏が好きなのです!dogachanが好きなのではありません。念のため。(^_^;)
【第二章 ・・・ だいぶ疲れました】
この付録CDは、例外的に第一章のようなことがあるので、大抵は素晴らしいことが多いのです。そんな一つの例ですが、チェチーリア・バルトリの歌を久々に聴きました。彼女は1966年生まれ。僕より5歳若いのですが、若くして台頭し、僕の持っているロッシーニの「セビリアの理髪師」のLDなんて、1988年収録ですから何と22歳。オペラ界で22歳で主役、これは全く異例です。素晴らしい技術に裏づけされた歌唱力は、他の追従を寄せつけません。今日、改めてこのLDを見ましたら、やっぱり若さゆえの力み、ロッジーナという可愛らしい女性を演じようとする力みですか、ちょっと感じましたが、98点くらいですね。(甘) 歌の上手い人だから、お茶目な感じを出すのは大変かもねって思いました。
彼女が、今年の同誌の1月号でインタビューに答えてこう言っていました。
「ロッシーニは偉大な作曲家であると同時に、歌の技術に関する偉大な教師でした。ですからロッシーニのレパートリーを歌うことで声のしなやかさや柔軟性が保たれ、それにより歌手生命も長くなると私は信じています。(中略) 私は、ロッシーニの曲を歌っていて声楽的な違和感をおぼえたことは一度もありません。」
素晴らしいですね。後半の部分については、正反対のことを仰っていた声楽家がいらっしゃいました。私にはどうなのか全く理解できないことです。素人にはまず歌えない作曲家だからです。
尻すぼみになってしまいましたが、ロッジーナを歌う声楽家で好きな人があと二人居ます。一人は、個性的な声楽家であるマリア・ユーイング。ご主人が演出家で、彼の作る舞台で彼女は大変な魅力を見せます。ロッジーナでは、可愛らしいというより、コケティッシュな雰囲気を醸し出しています。そしてもう一人は、かのマリア・カラスさま。はい、このブログはカラス34歳の時の録音を聴きながら書きました。素晴らしいです。
【写真1】 「レコード芸術」 2006年4~7月号 表紙(モーツァルトだらけ)
【写真2】 Papalinの演奏したバッハ/無伴奏チェロ組曲のCDジャケット
【写真3】 チェチーリア・バルトリのCDジャケット。(5割増しのポートレイト)
あの、Papalinのブログに、四半期に一度くらいの割合で登場する、大人気ない、汚いブログになります。言いたいこと(放言したいこと)を言わせてもらいます。ガス抜きさせてね。そうそう、そういうわけで、今日のお話は読まれたあと、70%の不快感と、20%の嫌悪感と、10%の後悔の念を抱きますので、予防上手の方は、写真だけ見て閉じるか、後半だけ(バルトリちゃんの写真以降:第二章としましょう)を読んでね。
【序章】
Papalinは、音楽之友社の「レコード芸術」という月刊誌を購読していました。いましたというのは、6月号までで購入をやめちゃいました。だって、4、5、6、7月号は、全てモーツァルト特集。それも半端でない、全編モーツァルトですよ。さすがのPapalinも食傷気味となり、もう勘弁してよねってわけで、やめちゃいました。立ち読みはしています。
一冊¥1250。4冊買うと、¥5000です。高いよね。でも、いいことが一つだけあるんです。それは、クラシック音楽の「今月の聴きどころ」という新譜CDのダイジェスト版が付録で毎月付いてくること。これだけで¥1250の価値あり・・・と今までは思っていたんですけどね。
自分では店頭で見てもまず買わない、絶対買わない、見もしない・・・というCDがあるじゃないですか。でも、この付録は、そうしたものも含めて、つまみ食いすることができるんですね。新しい演奏家を知ったり、曲を知ったりにはもってこいなのですね。
【第一章 ・・・ 汚い怒り】
今日、2005年の付録CDを聴いていたのですね。それで前のことを思い出して、また腹を立ててしまった演奏家がいるというお話です。(批判です、ごめんなさい)

Papalinの哲学では、全ての音楽は人間の感動の表現です。中世のグレゴリアン・チャントだって、血が通った人間が感動して歌っているのです。それに比べ、藤井さんって何者? (そうだ、以前も毒舌を吐いていたことを思い出しました。何度も懲りない人です。)
調べる気もしなかったので、まったく彼女を知らないのですが、Papalinはこの付録CDを、何の活字も読まずに聴きます。感性で聴きます。右脳で聴きます。それでPapalinの体内に飛び込んできた音楽、演奏に興味を持つという具合です。この演奏は・・・・・もうやめましょう。もし彼女が若くて、しかもフルートの数ある名曲だけでは事欠いて、無伴奏チェロ組曲にチャレンジしたのであれば、2%くらいは許しましょう。ただし、もっともっとご自分の音楽に仕立てあげて、あなたの感動を聴かせて頂きたい。それがプロの音楽家でしょ? 音楽性に乏しいなら、バカテクで暴走するランパルの方がよほどマシかも知れません。
そして、これはクラシック音楽に限ったことではありません。Papalinは、感動したからdogachanの「夢見るトドラ」の演奏が好きなのです!dogachanが好きなのではありません。念のため。(^_^;)
【第二章 ・・・ だいぶ疲れました】
この付録CDは、例外的に第一章のようなことがあるので、大抵は素晴らしいことが多いのです。そんな一つの例ですが、チェチーリア・バルトリの歌を久々に聴きました。彼女は1966年生まれ。僕より5歳若いのですが、若くして台頭し、僕の持っているロッシーニの「セビリアの理髪師」のLDなんて、1988年収録ですから何と22歳。オペラ界で22歳で主役、これは全く異例です。素晴らしい技術に裏づけされた歌唱力は、他の追従を寄せつけません。今日、改めてこのLDを見ましたら、やっぱり若さゆえの力み、ロッジーナという可愛らしい女性を演じようとする力みですか、ちょっと感じましたが、98点くらいですね。(甘) 歌の上手い人だから、お茶目な感じを出すのは大変かもねって思いました。
彼女が、今年の同誌の1月号でインタビューに答えてこう言っていました。
「ロッシーニは偉大な作曲家であると同時に、歌の技術に関する偉大な教師でした。ですからロッシーニのレパートリーを歌うことで声のしなやかさや柔軟性が保たれ、それにより歌手生命も長くなると私は信じています。(中略) 私は、ロッシーニの曲を歌っていて声楽的な違和感をおぼえたことは一度もありません。」
素晴らしいですね。後半の部分については、正反対のことを仰っていた声楽家がいらっしゃいました。私にはどうなのか全く理解できないことです。素人にはまず歌えない作曲家だからです。
尻すぼみになってしまいましたが、ロッジーナを歌う声楽家で好きな人があと二人居ます。一人は、個性的な声楽家であるマリア・ユーイング。ご主人が演出家で、彼の作る舞台で彼女は大変な魅力を見せます。ロッジーナでは、可愛らしいというより、コケティッシュな雰囲気を醸し出しています。そしてもう一人は、かのマリア・カラスさま。はい、このブログはカラス34歳の時の録音を聴きながら書きました。素晴らしいです。
【写真1】 「レコード芸術」 2006年4~7月号 表紙(モーツァルトだらけ)
【写真2】 Papalinの演奏したバッハ/無伴奏チェロ組曲のCDジャケット
【写真3】 チェチーリア・バルトリのCDジャケット。(5割増しのポートレイト)
この記事へのコメント
でもこの時間に読むには、長すぎるブログです。
(なんのこっちゃ?!)
頭が元気なときにもう一度読ませていただくことにして、今夜はこれにて・・・
バルトリいいですね。昔、papalinと同じようにして付録のCD試聴版を私も聴いてたところ、深い低音の説得力のある魅力的なうた(一瞬 性別不能な声だった)に『だれ?これ!』と思わず耳を奪われた人です。
藤井香織さん 清楚な美しさで人気がありますね。
フルートを構えると絵になるような方ですもんねぇ。
今はクラシックもビジュアル系アーティストじゃないとクラシックCDもなかなか売れませんね。
だから『騙されちゃった~』って嘆く人も多々。。。
すごく上手だけど、聴き終わった後
『だから何?』って突っ込みたくなるときってありますね。何を伝えたいの?とおもう演奏。それはプロアマ問わずですが・・・。大きな課題でもあります。
ビジュアル系の美しいカッコイイアーティスト
それにつられたとしても、今までクラシックを聴いたことのなかった人が、それでクラシックと出会いとなって深く聴いてみたい、知りたい とおもうようになったらだったらそれは素敵な出会いとなります。
ミーハーな私も身に覚えがあるもので^^;
どこの窓口の案内嬢は美しいほうがいいですもんね。
はじめまして。真夜中にありがとうございます。
クラシックの記事、ブログのタイトルの一部になっていながら、随分とお休みしたものです。どうしても引いちゃう記事しか書けなくて、自己嫌悪ですが、宜しかったら感想など聞かせて下さいませ。
ちょいとご無沙汰でした。
バルトリの説得力は素晴らしいですね。ローマが生んだ久々の大スターです。でも、カラスの方が好きです。(笑)
『だから何?』・・・・・大きな課題、Papalinの演奏も、そんなだと嫌だなぁ。技術的には問題多すぎだけど、感性だけは何とかと思っているので。(甘)
なるほど~、そういう考えもありますね。ポン引きのお兄さんのようなもんだと。イケメンがいいのかな。Papalinみたいな年齢になると、入門者には、まず本物を"聴いて"もらいたいなぁと思うのですが、Papalinも歳ですなぁ。(笑)
PS:私の音楽演奏サイト(IL DIVO)も、客寄せ用のポートレイトを使っているのかも知れないなぁと、ふと思いました。
Papalinさん、おはようございます。夕べは失礼をばいたしました。藤井香織さんですか??知りません。バルトリ、知ってまぁ~す。でも、ロッシーニはあんまりすきじゃないんだな。最近話題になってる邦人演奏家って、みんなほんとに美形ばかり、美形じゃなくちゃうれないの?ってギモンは確かにあった。
だから、ふむふむ。うなずきながら読みました。
今は聴きたくないなー。今日も暑くなりそうだし。
あっ!今連想しちゃった。ロッシーニにはビールの大ジョッキが似合いそう。わぁっと一気に傾けて、プハ~!!なんだか、満足そうににやにやしているロッシーニの顔が目に浮かぶ。ああ、そうか!私がビール飲みたいのかも。
今夜は、久々ビヤガーデンかな~。
ガス抜き、ブログ書くだけじゃなくてみんなと騒ぐって手もありますよ!
オケの コンマスもいま 若くてカッコイイ人が多いですね。コンマスで客の入りが変わるらしいという噂。
ポン引きしながらも本物の音楽を提供してくれたら言うことなしですね。
『入門者に本物を!』ほんとそうあったらいいですねぇ。
ん?papalinの音楽演奏サイト(IL DIVO)も、客寄せ用のポートレイトを使っている?
えっと~~気がつかなかったですねw
日本のクラシック音楽界、問題ですね。力のある人、本当に感性の豊かな人、みんな海外にいっちゃいますね。科学者も同じですね。
美形が残る・・・私も売れてもよかったはずですね。時代がついてこなかったのかな?(笑)
なるほど、そういえば、かなり気ぜわしい音楽ですよね。でも考えてみますと、ルネサンス期の歌曲なんか、タハハハ、ノホホホ、ムフフフ言ってますからね。ロッシーニはそういう音楽を復刻したのかもしれません。バッハ、ヘンデルあたりで、こういう歌い方は一旦終焉していますよね。(浅学)
そうなんですかぁ? 日本のクラシック音楽界も...しつこいですね。そういえばPapalinもティーンズの頃は、新日本フィルの女性コンマス(コンミス)に好感を抱いていました。なんだ、ミーハーじゃん!
[Papalin注] コンマス:コンサート・マスターの略で、オーケストラのボス。第一バイオリンの第一プルト、つまり指揮者に一番近いところで、ちょっとオーバーアクションで演奏する、ちょっと偉気な人。団内での主たる仕事はカウンセリングらしい。ちなみに、昔は考えられなかった女性のコンマスのことを、コンサート・ミストレスという。何より根気が必要な職業というか役職らしい。"根増す"ってね。(笑)
このCDのジャケットの絵を見てよん。pre-Mamalinが描いてくれた、写実主義的な、pre-Papalinの肖像画です。チェロのリサイタルのときのポスターに使わせてもらいました。(A4、白黒コピー、20枚×10円)
う~~ん 足が長くて おなかも出てない。
写実主義的『肖像画』・・・・(゜ー゜?)
でもいいジャケットの絵です!
コンサートマスター は コンマス⇒『根増す』
papalin うまい!座布団一枚
おとのしずくさんへ
あれ、Papalinのブログの写真でそこまでばれていますか? 確かにMamalinには、長期的計画性詐欺といわれています。(?) でもあの絵は、いい絵です。