◆IL DIVO◆ ヘンリー・パーセル 「ロンド」 【1984年録音】

H.Purcell / Rondeau
URL : http://papalin.yas.mu/W103/M002/
◇公開日: 2007年1月24日
◇連続演奏時間: 1分37秒
◆録音日: 1984年1月 (22歳)
◆上記の英語の曲目名をクリック
して、Papalinの音楽サイトから
お聴きくださいませ。 <(_ _)>
一曲目に演奏したこの曲は、恐らくPapalinが小学生の頃、初めてリコーダーに興味をもって演奏した曲だと思います。音楽専科のH先生にもらった「ソプラノ・リコーダーのための25の小品集」に載っていた曲です。この曲でコンサートが始まったのも、何かの縁でしょうかね。
さて、このコンサートからは、全部で18曲ご紹介する予定です。「え~、そんなにいいよ~。」と聞こえてくるようですが、無視します。
IL DIVOにこれらの作品をアップするのに、何が一番大変だと思いますか?
それは、作品を演奏した当時の写真を18枚揃えることです。
足りるかなぁ?
Papalin : ソプラノ・リコーダー
小倉先生 : ピアノ
★ 後づけ 補足 ★
ヘンリー・パーセルは、僕はイギリスの最高の作曲家だと思っています。彼のあと、イギリスで活躍した作曲家として思いつくのは、エルガー、ホルスト、ブリテン、そしてアンドルー・ロイド=ウェッバーくらいでしょうか。ヘンデルは元々ドイツ人だったですし...。いずれにしても、偉大な作曲家であったに違いありません。バロックというとただ底抜けに明るいイタリアの音楽を想像される方もいらっしゃるかと思いますが、パーセルの切ない歌曲は胸を打ちます。36歳で亡くなってしまったのは本当に惜しい。
さて、この「ロンド」は、「アブデラザール組曲」の2曲目に登場します。ブリテンの華やかな管弦楽アレンジが有名なので、ブリテンで知られた方は、その素朴さにまた感動するのではと思います。組曲は9曲でからなっていますが、どの曲も初期バロックの素朴な雰囲気を醸し出していると思います。
以下は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からの抜粋です。
ウェストミンスターに生まれ、少年期には王室付属礼拝堂少年声楽隊の一員として、後には王室付きの調律師として活躍し、更に18歳の若さで王室弦楽団の常任作曲家の地位にまで上り詰めたという偉才の人物である。僅か36年でその生涯を終えるまでにも、ウェストミンスター寺院のオルガン奏者、王室礼拝堂のオルガン奏者などを歴任すると同時に、祝賀音楽や劇場の付随音楽、合唱曲などの作曲を通して名声を高め、国王付きの音楽家にまで登りつめた。
この短い生涯の間に彼が残した曲はおよそ40曲ほどあるが、どれもエリザベス朝時代のイギリス音楽が持つ諸要素と、彼が取り入れたイタリア・フランスの風が巧く融合し、自由奔放な彼独特の世界観を醸し出している。
お聴き下さい。
【写真】 1983年 東京ディスニーランドがオープンしました (22歳)
この記事へのコメント
パーセルより少し速い時代に活躍したダウランドにも通じると思うのですが、この頃のイギリスの音楽には独特の高貴さ、気品ある哀愁というものを感じてしまいます。
ということで、続きです。
この曲ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」のテーマとして使われている曲でしたよね。
さっきからパーセルとは違う名前がちらちらしていて気になっていたのですが、やっと思い出しました(笑)。
それにしても・・・
ためらいの無い、みずみずしい演奏だと思います。
エリザベス一世の時代をご存知なのですね。さすが魔女です。
ルネサンス時代の踊り、優雅でいいっすね。ロミオとジュリエットの映画のシーンを思い出しました。
ありがとうございます。
やっぱり、褒めて戴くと嬉しいです。
曹長にして、毛深いロンドかぁ。
魔女でなくとも「あの時代」の雰囲気を知ることが出来ますよ。
ああ、もう少し古い映画ではヘンリー8世の離婚に反対して処刑されたトマス・モアを主人公にした「わが命つきるとも」。それからエリザベス1世を産んだアン・ブーリンの物語「1000日のアン」
これはいけません。映画の話になってしまいました。
この時代、好きなんですよね(笑)。
はい、その通りです。
古の作曲家であるヘンリー・パーセルのメロディに感化され、ブリテンが青少年の管弦楽のお勉強のための題材として用いたものです。(多分)
> ためらいの無い、みずみずしい演奏
ちょっとフレージングに難ありですが、
なるほど、そう仰って戴けますと、光栄です。
(^-^ ) ニコッ
aostaさん、生き証人は流石ですね。
僕は殆ど映画を見ないので、相槌が打てなくてごめんなさいです。でも、恋に落ちた・・・は、レンタル・ビデオで、最初の10分ぐらい見ましたよ。その後、眠りに落ちました。(笑)
アン・ブーリンって知ってますよ。URLのアンヌ・ボレインって人と同じでしょ?
アン・ブーリンは英語読み、アンヌ・ボレインはフランス語読みということですね(笑)。
当時、文化的に最先端のフランス宮廷で女官見習いとして過ごして英国に帰ってきたばかりの彼女に、ヘンリー8世は夢中になってしまったんですね。ヘンリー8世の妃はカチカチのカトリックであったスペイン人。政略結婚でした。
男の子にも恵まれず、本来、放埓な性格のヘンリー8世が王妃に愛想を尽かすのは、時間の問題だったようです。
映画ではリチャード・バートンが8世役。
ジュヌヴィエーヴ・ヴィジョルドがコケティッシュなアン。題名の『1000日のアン』とは、彼女が国王の寵愛を受けたのも僅か3年、1000日のはかない夢。やはり男子を産むことが出来ないまま死刑になりました。そのアンの産んだ子が後のエリザベス一世として絶対王政の基を築くことになるのですから、運命は皮肉です。
彼は、教皇と喧嘩してイギリス国教会を作った人かな?
そしてエリザベスは即位後、スコットランド女王メアリを心ならずもロンドン塔に幽閉し、処刑します。父王ヘンリーに疎まれて、一時はメアリの庇護を受けていたにもかかわらず、エリザベスは彼女の美貌と才知を恐れました。メアリがイイングランドの王位継承権を持ちしかも、熱心なカトリックであったために。
メンデルスゾーンの「スコットランド」はこの薄倖のメアリへのオマージュとして作曲されたとか・・・
エリザベスとメアリは確かいとこ同士だったはず。
ところで、今本文を拝見していて気が付いたこと。
>そしてロード=ウェッバーくらいでしょうか・・・
彼はまだ”ロード”の称号を受けていないのでは、ということで単純に”ロード”→ロイド”とかんがえてもよろしいでしょうか?
おせっかいなアオスタ森の魔女より
aostaさん、ドン・ホセはキャスリーンの
美貌と才知を恐れました。
「スコットランド」 仰る思いで聴いてみます。
aostaさん、はいど~も。
直しておきました。