◆IL DIVO◆ シューマン 「美しい月、五月に」

画像
Im wunderschonen Monat Mai / Schumann
URL : http://papalin.yas.mu/W903/M009/

  ◇公開日: 2007年5月12日
  ◇連続演奏時間: 1分29秒
  ◆録音日: 2007年5月 (46歳)
  ◆上記の英語の曲目名をクリック
    して、Papalinの音楽サイトから
    お聴き下さい。(視聴?・試聴?)



初めてこの曲を聴いたとき、身体が硬直したのを覚えている。
つい最近のこと・・・。



 Im wunderschonen Monat Mai     Dichterliebe  H. Heine

     Im wunderschonen Monat mai,
     Als alle Knospen sprangen,
     Da ist in meinem Herzen
     Die Liebe aufgegangen.

     Im wunderschonen Monat Mai,
     Als alle Vogel sangen,
     Da hab' ich ihr gestanden
     Mein Sehnen und Verlangen.   



    美しい月、五月に     詩人の恋 ハイネ

        おどろく程美しい月、五月に
        すべての蕾が開いた時、
        その時に、私の心の中には、
        愛があらわれた。

        おどろく程美しい月、五月に
        すべての鳥が歌った時、
        その時に私は彼女にうちあけた、
        私のあこがれと望みを。


  歌:Papalin 
  リコーダー:大勢のPapalin



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この記事へのコメント

2007年05月12日 23:56
先ほどPCを開いてびっくり!!

「詩人の恋」の第一曲のこの曲は、私の大好きな曲。
メロディといい、歌詞といいなんともいえない雰囲気があります。
春の訪れのうちに打ち明ける愛。
希望と歓喜に溢れたその想いが、甘く流れるような旋律と共に歌われるとき、喜びと共に怖れの感情が呼び覚まされるような気がします。
激しく希求される愛の裏側に潜んでいる恐れとでも言えばいいのかしら。
輝やかしい春の日の喜びと怖れ・・・

Papalinさんがドイツリートを歌ってくださる日を楽しみに待っておりました。
Papalinさんのリリカルなテノールには、きっと細やかな感情表現を必要とするリートが似合いになるはず、とずうっと思っていました。
抑え気味の柔らかいお声がこの曲の雰囲気にぴったりです。リコーダーの伴奏も一層その声を引き立てていますね。
「詩人の恋」、他にも素晴らしい歌がいっぱい。
沢山歌ってくださることを首を長くして待っています(笑)。
2007年05月13日 00:05
あらら。
この曲は、私の携帯の着メロで、
一番大切なひとからの着信メロディーにしてあります。
過去に一番大切だったひと(笑)は、おなじくシューマンの「女の愛と障害・・・もとい生涯」から「指輪」でした。なんだかな。
そのくらい好きな曲です。
リコーダーの伴奏もなかなかいいものですね。

私にとっての「詩人の恋」のバイブルは、F・ディースカウ様&ムーアのピアノです。テナーで歌うと、少し“若い”リリカルな感じになりますね。これもまたよし。
いつか「詩人の恋」と「冬の旅」の全曲伴奏をしたいと思ってるのですが、そんなタフなひと、いませんかね? Papalinさんが挑戦される際にはお声かけてください。
beingreen
2007年05月13日 05:18
Papalinさん、高声まで本当に美しいですね。
リコーダーの伴奏も曲の純朴さと悩ましさが交錯する雰囲気が良く出ていると思いました。
Papalin
2007年05月13日 06:13
◆◆ 輝やかしい春の日の喜びと怖れ・・・

aostaさん、ありがとうございます。
私を虜にした、不思議な歌です。シューマンが歌曲を次々と生み出した頃に作曲された「詩人の恋」。自分も恋していたのでしょう。ハイネの詩集と出会って、失恋していくハイネの男に啓示を受けたのでしょうか。

それにしても、この不安げな音は何?
冒頭の曲なのに、この艶かしさは何?
希望に満ちあふれる詩なのに、なぜ?
どう歌えばいいの?

わからない中での録音となってしまいました。
ドイツリート、この歳で初めて歌いました。
Papalin
2007年05月13日 06:38
◆◆ F・ディースカウ様&ムーア・・・

ねこまっくさん、ありがとうございます。
ディースカウだけ、"様"がつくのですね。(笑)

彼の歌、僕はブレンデルがピアノ伴奏しているCD --- 1985年、彼自身5度目の録音? --- を持っています。ディースカウの歌は、とても自由。ブレンデルのピアノも、歌以上に歌っていて、素晴しい。

でもって、この曲の全曲伴奏をされたいと? ライフワークですね。でも素晴しい目標です。ご自分で歌ってもいいじゃないですか。僕にはとてもじゃないけど荷が重すぎますが、ご自分でなければ、新たなパートナーが登場することを願っています。

しかし、この曲で着メロですか。
喧騒の中では聞き逃しそうですね。(笑)
Papalin
2007年05月13日 06:43
◆◆ 純朴さと悩ましさが交錯する雰囲気・・・

beingreenさん、ありがとうございます。
声帯のピークは40代にあると、ものの本で読んで、必死なPapalinでございます。(笑)

もちろんピアノ伴奏で歌いたかったのですが、僕は弾けないし、楽譜作成ソフトの演奏では、テンポルバートが出来ないし。リコーダーを手に取ったのは、消去法での選択でした。もう1オクターブ低い、原調だったら、もっと雰囲気がでたかなぁと思います。でも、アタックの強いリコーダーでは難しいですね。もっと柔らかいタンニングが出来るようにならないといけません。
2007年05月13日 10:05
『女の愛と生涯』を男声が歌ったらキショイように
『詩人の恋』は、やはり女声が歌うと違和感が・・・。
『冬の旅』は勉強したんですけどね。
そして、『詩人の恋』は通して歌ってこそ、1曲1曲が生きる曲集のような気がします。

そうですか、リート初挑戦ですか。この世界は深いですよ、ふふふ。
リクエストしていいんなら、いくらでもしちゃいますが♪
私はドイツ語とドイツ・リートの魅力をF・ディースカウ様に教えてもらいました。Papalinさんの心をわしづかみにしたこの曲、どんな出会いだたのでしょう?
Papalin
2007年05月13日 12:37
◆◆ どんな出会いだたのでしょう?

ねこまっくさん、ありがとうございます。
出逢いですか? 初めてねこまっくさんを目の当たりにしたときと、勝るとも劣らない"衝撃"でした。心臓を大きなその手でえぐられたような。
(o^<^)o クスッ

シューマン、知っているのはシンフォニー、Pコン、トロイメライくらいでしたからね。歌曲は知りませんでした。沢山書いてるということくらいしか・・・。

この曲も、せめて第3曲までは通して歌うべきだろうと思ったのですが、リコーダー伴奏を含めて、多重録音が完成したら嬉しくて、すぐさまアップしてしまいました。(-^〇^-) ハハハハ

リクエストではなく、いい曲を教えて下さいな。『詩人の恋』では、この第一曲「美しい月、五月に」と、「私は怨まない」、「若者が娘を愛す」、「あかりさす夏の朝に」が好きです。最後の大曲「昔のいやな歌」は、ディースカウの歌が耳から離れません。
 
キショイってな~に?
 
リクエスト
2007年05月13日 15:52
気色悪い→キショイ 若者ぶってみました(汗)

いい曲ですか?
シューマンはピアノを切り離して考えられないので、難しいですね。
3曲「バラ、百合、鳩」、5曲「私は私の心を沈めたい」、8曲「花たち・・・」、9曲「フルートとバイオリン・・」・・・ごめんなさい。結局全部好きなんです。
でもね、でもね?
シューマンっちゅうたら、歌曲集『ミルテの花』でしょう!!
「献呈」ですよ!!!!!!
「くるみ」「はす」「きみは花のよう」は押さえとかないとね♪
歌曲集『リーダークライス』も、佳曲が多いですよ。
・・・すみません、熱くなってしまいました。

しかし、アレですね。「詩人の恋」も「冬の旅」も「水車小屋」も、オンナってやつはひどいですね。オトコが勝手に熱くなってんのかもしれませんが。
2007年05月13日 20:17
ドイツリート、私もPapalinさんに歌っていただきたいと思っていました♪
リコーダーの伴奏もまた素敵ですね。
また是非歌ってください(^^)

私も昔・・「冬の旅」を伴奏したい!なんていう密かな夢がありました。
ディースカウ&ムーアは特に好きです☆
Papalin
2007年05月13日 22:16
◆◆ ピアノを切り離して考えられない・・・

ねこまっくさん、ありがとうございます。
あ~よかった。僕もそう感じました。ピアノがとっても重要な役割をしていますよね。歌以上に歌っているなぁと思いました。この「五月に」の前奏、そして目まぐるしく転調していくところなんて、ぞくぞくしてしまいます。教えて戴いて感謝です。

> 歌曲集『ミルテの花』

当然のことながら、まだ聴いたことがありません。全音の楽譜にも載っていません。これは興味津々ですね。

> オンナってやつはひどいですね。

いいんじゃないの? 男は太古から美しい花には弱いものですから。こればっかりは成長とか進化とかしないような気が・・・。
(o^<^)o クスッ

キショイ、わかりました。
キモイをそのまま応用すればいいのですね。
もうすっかりおじさんで、アタイですぅ。
2007年05月13日 23:19
papalinさんはこんな曲まで歌いこなしてしまって・・・
素晴らしいですね。
発音もすご~いです。
歌はもちろん、リコーダーの表現力もすごいですね。

最後に・・・すごいカメラをお持ちですね♪
Papalin
2007年05月14日 22:50
◆◆ 歌いこなしてしまって・・・

Sienaさん、ありがとうございます。
決して歌いこなしてはおりませぬ。
(o^<^)o クスッ

素晴しい曲に出会って、歌ってみたいと思う気持ちが先走っているだけです。でも、本当に美しい歌。心の動きが音になっています。表現できてないですけど。
m(_ _)m

カメラですか?
ボディとレンズ、それぞれで、結構なリコーダーが一本ずつ買えます。思い切った買い物でした。でもすごく稼働率が高いです。
Papalin
2007年05月14日 22:54
◆◆ 「冬の旅」を伴奏したい!

悠さん、ありがとうございます。
なんと、書いたはずのお返事が消えているではないですか。遅くなってしまって、ごめんなさいね。

夢、実現しましょ!
「冬の旅」・・・・・重い曲が僕は好みです。
ピアノも弾かれるのですね。羨ましいです。
聴かせて下さい。
2007年05月15日 13:53
『ミルテの花』は、全音の「シューマン歌曲集2」に入ってます・・・入ってました。私の学生時代の話だけど。
Papalin
2007年05月15日 22:11
◆◆ 「シューマン歌曲集2」

ねこまっくさん、ありがとうございます。
僕が最近買って、初めてドイツ・リートを歌うこととなった楽譜は、「シューマン歌曲集1」。なんと、ちゃんと2冊買いなさいっていうことですね。きっと買います。(笑)

重ねてありがとうございます。 <(_ _)>
2007年05月16日 19:12
はじめまして。
ブログ村のランキングから拝見しています。

シューマンの「詩人の恋」はほとんど聴いた事がないのですが、この第1曲は私でも知っている名曲ですね。
今度機会があったら全曲聴いてみたいと思います。

では、失礼いたします。
Papalin
2007年05月17日 02:06
◆◆ 全曲聴いてみたいと思います・・・

ピースうさぎさん、ありがとうございます。
そして、いらっしゃいませ。
ブログ村、合唱部門で、不動の首位を突っ走られている方ですね。僕もたまに伺っています。

シューマンの歌曲、実は30年もの間、クラシックファンを続けてきたのですが、全く耳にしたことがありませんでした。この曲もほんの最近教えて戴いたのです。心のひだまで見える、いい曲ですね。

今後とも、宜しくお願い致します。
ぺこ <(_ _)>
2007年05月28日 16:06
ひきつづき、こんにちは。
 これも、伴奏がルネッサンスのシャンソンみたいで、すっかりはまってしまいました。
 今、ちょうど、シューマンの歌曲を最終目標に、ロマン派の音楽を勉強中?なのです。
 シューマンの歌は一度も聴いたことないので、さすがにいきなりこれを聴いてしまっていいのだろうか、と思い、ずっとがまんしてたのですが、
 みなさんがブログ等で、この曲について魅力的なことをおっしゃってるので、これは5月中に聴かねば、と、つい聴いてしまった・・・・。
 ちょっと、いい感じすぎて、後遺症が心配ではあります。(笑)
Papalin
2007年05月29日 07:45
◆◆ 後遺症が心配ではあります。(笑)

Noraさん、ありがとうございます。
Noraさんって、面白い方なんですね。バッハのカンタータに正面切って取り組むサイトを見たときに、まずはアカデミックな内容にちょっと面食らいましたが、でも読み進めますと、それは薀蓄ではなくて、Noraさんの知識と、その上に立つ、よく考えられたNoraさんの仮説といいましょうか、バッハに対する思いの丈が、イヤミなく伝わってきました。暖かいサイトでした。
Papalin
2007年05月29日 07:46
◆◆ 後遺症が心配ではあります。(笑)

Noraさん、続きです。

前置きが長くなってしまいましたが、そのNoraさんが、ここに書かれましたような行動をされたのが可笑しくて・・・。それから"後遺症"のような書き方にも。
ププッ ( ̄m ̄*)
m(_ _)m ゴメンナサイ

ロマン派の流麗で、それこそロマンティシズムに満ちたピアノの音も、リコーダーで演奏すると、仰いますようにルネサンス音楽にも聴こえてしまうというのは、大発見ですね。どの楽器でどんな風に奏でるかというのは、音楽に対して多大な影響があるのですね。
Papalin
2007年05月29日 07:47
◆◆ 後遺症が心配ではあります。(笑)

Noraさん、続きの続きです。

僕自身も、Noraさんから戴いたコメントで"気づき"がありました。

   あ(^○^)
    り(^。^)
     が(^∇^)
      と(^O^)
       う(^ー^)ノ
2007年05月29日 10:55
おはようございます。
 後遺症という言葉は、まったく適切ではありませんでした。
 m(_~_)m ←生涯初絵文字。これでお許し下さい。

 もうあまり目立たないと思いますので、長くなるのを恐れずに、きちっと書かせていただきます。
 わたしがこれまで、ロマン派の歌曲やイタリアオペラなどになじめなかったのは、やはり、過剰な演奏様式による部分が大きいのだと思います。
 声をはりあげる歌唱や必要以上に技巧的な伴奏等についていけず、バッハや古楽の世界に傾倒していったということなのでしょう。
(ではジャズは何だ、と言われると、また長くなるので、とりあえず置いておきます)
2007年05月29日 10:57
続きです。
 でも、せっかく未知の音楽が存在するのだから、やはり聴いていかないともったいないな、と思っていた時に出会ったのが、papalinさんの歌です。
 トスティにしても、このシューマンにしても、まっすぐな歌声で、美しい音楽そのものが、心に伝わってきます。しかも、私の好きな、リコーダー伴奏などのおまけ付!
 実際、トスティのCDを聴いてみたのですが、
 いいな、と思う歌はたくさんあったものの、一番すなおに音楽自体を楽しめたのは、お世辞でも何でもなく、papalinさんの録音でした。
 それで、もちろん、これから、さまざまな名盤に挑戦していこうとしているわけですが、
 そんなわたしの現状からすると、まだまだギャップは大きいんだろうな、と実感したわけです。
 ・・・・以上のようなことを、前のコメントでは、
 「後遺症が心配ではあります。(笑)」
 の一言ですませてしまいました。

 このようなコメントはむずかしいですね。
 今後はなるべくきちっと書くようにいたします。
 ごめいわくかもしれませんが、お許しください。
 m(_~_)m m(_~_)m
Papalin
2007年05月30日 07:14
◆◆ 過剰な演奏様式による部分が・・・

Noraさん、ありがとうございます。
音楽にせよ、美術にせよ、本にせよ、好き好きですからね。僕には生理的に受け付けない音楽や絵、歌や声や音ってのがあります。でもそれも水もので、あるときスッと胸に落ちたりすることもあるから不思議です。

例えば、ブルガリアン・ボイス。初めて聴いたときには、何じゃこれ? って思ったのですが、いつしか好みと変わっていきました。不思議です。

オペラは僕も30歳過ぎまでは仰々しくて好きではありませんでした。でも、自分が歌うことを始めてから、CDを聴いたり、LD(!)を観たりするようになって、自分でも歌ってみたいと思うようになりました。

不思議ですね。
Papalin
2007年05月30日 07:26
◆◆ m(_~_)m ←生涯初絵文字。

Noraさん、続きです。
生涯初絵文字を、私めのブログのコメントに頂戴しまして、恭悦至極にござりまする。
ぺこ <(_ _)>

私は、ちょっと言葉に過敏すぎるところがあります。それも、相手が使用する言葉に。そのくせ自分では、これは適切な表現ではないなと思いながら、語彙力が乏しいのでそのまま使ってしまったりです。ご心配をかけまして、すみませんです。"後遺症"に関しては、書かれたコメントを読みましたときに、単純に"面白い人だなぁ"と感じただけで、それ以上深く考えたわけではありませんし、ましてや不快感は全くありませんでしたよ。それをお伝えしておかねばと・・・。
Papalin
2007年05月30日 07:34
◆◆ 聴いていかないともったいないな・・・

Noraさん、ありがとうございます。
そうですよね。そのぐらいの気持ちがあると、とても楽に"いいもの"が耳に入ってきそうです。あぁ僕の歌が"いいもの"なんて言ってませんからね。
(-^〇^-) ハハハハ

機嫌を損なわれないことを祈っていますが、学者肌の方には、特定の音楽に関しては深く聴かれたり研究されたりなのですが、ほんのちょっと隣の音楽に関しては全くご存じなかったり、興味がなかったりされることがあるようです。好き好きですから、それは全然構わないことなのですが、例えば対象の音楽を作曲したのがバッハだから興味があったのだけど、その後の研究で、その曲がバッハの作ではないとされると、興味の対象から外れてしまうとか・・・。これはもったいない話ですね。

誤解しないで戴きたいのですが、これはNoraさんのことではありませんから。くれぐれも。
Papalin
2007年05月30日 07:41
◆◆ さまざまな名盤に挑戦していこうと・・・

Noraさん、続きです。

僕は、"音楽"が好きで、"音楽"の周囲にある"解説"や"薀蓄"は二の次です。好きな作曲家ができたからって、その作曲家の全ての音楽を無条件で受け入れることはありませんし、逆もあります。

まぁ、いい加減なものですが、僕の場合、"いいものはいい"。これに尽きるんですよね。
 
1980年頃までの、こてこてのクラシック音楽の演奏が徐々になりを潜め、いわゆる古楽が台頭してきました。その古楽器による演奏は、留まるところを知りませんで、後期ロマン派まで、古楽器で演奏してしまう音楽に出会うことができました。これは驚きだったのですが、驚いたのは頭であって、耳や心は心地よかったのです。

シューベルトやシューマンのリートの歌い方に関しても、同じような傾向があるように思うのですが、最近の新しい歌手たちの歌は、気負いがなくて、古楽の演奏との共通点もあったりで、お気に入りです。

Noraさんが、こうした音楽に出会ったなら、その持ち前の洞察力もあいまって、素晴しい出会いとなると思うのです。
2007年05月30日 10:35
おはようございます。
 お忙しいのに、かえってお時間をとらせてしまいましたね。
 <(_~_)> ← お礼のつもり

 今朝、2曲続けて聴かせていただきましたが、ほんとにすごいメロディーですね。
 1曲目はもうすっかりおぼえてしまいましたが、気分が良いとはなうたで歌ってたりする自分を発見し、ちょっとびっくりです。
 1曲1曲もちろん美しいのですが、やはり、曲のつながりがすごいですね。
 これがずうっと、つづくのですか・・・・。
 うーん。たいへんだ。

 ところで、前から思っていたのですが、リコーダーの重奏はオルガンの響きを連想させます。
 しかも、オルガンだと、どんなにうまい人でも、すべての声部にはなかなか感情をこめにくいですが、ここで聴けるリコーダーは、すべての声部のすべてのフレーズに気持ちがこもっていて、もう、たまりません。
 次(もちろんできるならばその次も)が、ほんとに楽しみです。
2007年05月30日 10:40
(追伸)
 というわけで、バッハのオルガンコラールなど、リコーダー重奏にピッタリだと思います。
(金管のCDなどはあるのですが)
 何年先でもいいですから、オルゲルビュッヒラインなんかをやってくださると、とてもうれしいです。
Papalin
2007年05月30日 21:16
◆◆ ほんとにすごいメロディーですね。

Noraさん、ありがとうございます。
シューマンの「詩人の恋」を聴いたときに、すごいなと思ったことの一つに、それがあります。敢えてその特徴を文字にするならば、歌がメロディを完結しない点です。歌は、余韻を残して終わってしまい、ピアノがフレーズを完結させるのですね。第一曲も、第二曲もそうです。これが何ともいえない、Papalin的に言うなら、エクスタシに至る前にお預けをくってしまったようなもどかしさがあり、シューマンの技ありと言えますでしょう。

> はなうたで歌ってたりする自分を発見し・・・

それは驚きですね。僕のNoraさんに対するイメージがまた一つ、素敵な方向にスライドしました!

> やはり、曲のつながりがすごいですね。

そうなんです。
内輪話ですが、最初、これらの2曲は、M009とM010として登録したのです。ところがこれだと2曲を続けて聴くには、1曲目を聴き終えた後に、絶妙のタイミングで皆さんに次の曲の再生のためにクリックしていただかなければならない。これは忍びないなと・・・。
Papalin
2007年05月30日 21:19
◆◆ 曲のつながりがすごいですね。

Noraさん、続きです。

そこで思い出したのが、IL DIVO Papalinのサイトの仕組みを作ってくださったyasの計らい。M009-01と、M009-02にすることによって、クリックの必要がなくなりました。感謝です。
 
さて、そうしてアップし直したら、今度は、2つの曲の再生レベルの違いが気になって、2曲目のレベルを50%に下げました。それでもまだ2曲目の方が、音が大きすぎる気がします。でも、こうすることによって、次の3曲目も活きるはずなんですけどね。そして更に、曲間の長さが気になって、曲の前後の空白部分の長さを再度調整しました。

結構苦労してますです。(^_^;)
Papalin
2007年05月30日 21:25
◆◆ すべての声部のすべてのフレーズに
   気持ちがこもっていて・・・

Noraさん、しつこく続きです。(笑)
オルガンの場合、特にバッハのような、いくつもの旋律が絡み合っていくような曲では、特定の旋律だけ目立たせることは不可能に近いですよね。ピアノだったらタッチによって、デュナーミクも表現できますが、オルガンや、更にはセンプレ・フォルテのチェンバロでは無理です。ところがリコーダーだとそれができるんですね。僕の演奏技術は全然未熟ですが、4人のPapalinたちが、お互いに主張したり譲ったりしますと、それがより鮮明になるわけです。

調子に乗って書きすぎましたね。(笑)
 
次・・・・・実は本当に困っています。(泣)
Papalin
2007年05月30日 21:28
◆◆ バッハのオルガンコラール・・・

Noraさん、ありがとうございます。
あはは。またリクエストを戴いちゃいました。バッハのオルガンで知っているのは、トッカータとフーガくらいなので、知らない曲を教えて頂いて嬉しいです。まだ曲は聴いたことがありませんが、オルゲルビュッヒライン、今度聴いてみますね。
薫風
2008年01月27日 00:27
ドイツリートの魅力。音楽は音の絵のように美しい風景を見せてくれます。

愛し合う二人は五月の美しすぎる庭をそぞろ歩いています。静かに黙って・・それは幸せな光景・・
でもピアノの最高音は行きつ戻りつしています。
想いは届かない。その届かない想いに不安を感じながら歌の出だしは重たいアウフタクト。ピアノと寄り添いながら忍び寄る不安がまた重たいアウフタクトを歌います。

音楽の呼吸が美しいのはインスピレーションのなせる技。
音の神秘に疑問を感じながらそのベールをはがしていく時の胸のときめき。そんなときめきがあるから。音楽に脅威を感じる繊細さがあるから。ためらいながらも本物に近づくことができるのでしょう。
演奏にドイツリートそのものを感じます。
薫風
2008年01月27日 00:30
つづき

Du bist eine Blume
汝花のごとく
シューマン「ミルテの花」の中の1曲。

近所のおばあちゃんが初恋の人の写真を大切に持っていました。
そのおばあちゃんの口癖は「初恋はかなわないものなのよ」その写真の人はおばあちゃんに写真を託して戦争に行って帰らぬ人となったのだそうです。
大切なその写真の裏に私は
Du bist eine Blume の詩を見つけてしまいました。
もちろんおばあちゃんは、この詩の意味を知りません。おばあちゃん若いときはさぞかし美人だったんだろうな・・なんて思いながら私はあえてその詩の意味をおばあちゃんには告げませんでした。
Papalin
2008年01月27日 11:47
◆◆ ドイツリートそのものを感じます。

薫風さん、ありがとうございます。
私は治田共に認める不勉強者です。
だからドイツリートとは何か、何ものなのか、わかりません。ただ、もし自分に他の人たちと際立って違うところがあるとすれば、それは楽譜を見て感じ取る能力とかインスピレーションとか。合っている合ってないではなくて、自分だったらこう演奏したいという手段が割とすぐに思い浮かびます。
Papalin
2008年01月27日 11:49
◆◆ その詩の意味をおばあちゃんには・・・

薫風さん、ありがとうございます。
素敵なお話ですね。
でもどうでしょう、そろそろ教えてあげては。
沢山過ぎるほどの時を過ごされたのですもの。
薫風
2008年01月29日 02:36
♪自分だったらこう演奏したいという手段が割とすぐに思い浮かびます

その結果、私はドイツリートそのものを感じたのです。
リートの真相は実はもっと深いところにあるのかもしれません。インスピレーションでアプローチするにしても楽譜に書かれていることから立証するにしても無言のうちに聴こえてくる音楽の行き着くところは同じ。
それならば心を苦しめりことはない。
音楽だけでよいではありませんか?
薫風
2008年01月29日 02:40
つづき

それでもリートは歌だから
詩の意味はそのまま味わうものです。

♪でもどうでしょう、そろそろ教えてあげては。

おばあちゃんの話。素敵なお話と受け取っていただきありがとうございます。
これははかなくも美しいおばあちゃんの初恋の物語です。だいじな昔の憧れはもう現実のものではありません。大事にしているその一枚の写真がおばあちゃんにとってのこの恋のすべてです。

その白黒写真の裏にそんなことが書いてあったなんてことを知ってはたしておばあちゃんは嬉しいでしょうか?
私にはDu bist~が妙に生々しく感じられました。

私にとっては音楽とともに心に響く詩であっても
おばあちゃんにとってはその言葉の意味だけが伝わって、それはおばあちゃんがこの写真に対して想ってきたものと一致するかどうかはわからないことなんです。
この写真を眺めながら少女のように頬を染めるおばあちゃんの顔を見ていたらなんだか教えないほうがいいような気がしたのです。
Papalin
2008年01月31日 06:26
◆◆ 音楽だけでよいではありませんか?

薫風さん、ありがとうございます。
いろんな議論を重ねて、私の持論に落ち着いたようです。楽譜から感じ取るのが演奏家魂だと、僕は思っています。昔の人は予習でCDを聴くなんてことも出来なかったわけですから。
Papalin
2008年01月31日 06:29
◆◆ そろそろ教えてあげては。

薫風さん、ありがとうございます。
初めて見たときに、軽はずみに「これはね・・・」って教えて差し上げなかったことは素晴しいと思います。

僕が言いたいのは、知るか知らずにこのままずっと行くか、それは彼女に判断してもらえばいいということです。「この詩の意味を私は知っています。おばあちゃんもお知りになりたいですか? いまずぐに返事を戴けなくてもいいですよ。」こんなやり取りがあってもいいのではと思いました。
薫風
2008年01月31日 11:28
♪楽譜から感じ取るのが演奏家魂だと、

演奏家魂のある者が楽譜から感じ取るから意味があるのだと思います。その演奏家魂に敬意を持って楽譜を読み進めてまいりましょう。
薫風
2008年01月31日 11:58
♪それは彼女に判断してもらえばいい・・・

そのとうりですね
実はこのできごとはずいぶん昔のこと
おばあちゃんはどうしているでしょうね
もう判断してもらうこともできそうにありません

あの時Du bist wie eine Blume に胸を高鳴らせたのはおばあちゃんではなく、この私でした。
あの時私は写真の裏を見ながら「おばあちゃん。ここに書いてあるよ。何て書いてあるか知ってた?」と聞いたのです。
するとおばあちゃんは頷きながら手を横に振ったのです。

この詩は彼からのプロポーズだったのかもしれません。おばあちゃんの口癖は「初恋はかなわない・・・」でした。
Papalin
2008年01月31日 23:52
◆◆ 楽譜から感じ取るから意味がある

薫風さん、ありがとうございます。
そう思っています。
Papalin
2008年01月31日 23:55
◆◆ 初恋はかなわない・・・

薫風さん、ありがとうございます。
僕の経験だと、十数回は叶いませんでした。
薫風
2008年02月01日 02:09
♪十数回は叶いませんでした

おばあちゃんの言う「叶う」の意味は結婚です。
だから「あなたたちの結婚は初恋じゃないわね?」と何回も念を押されました。
「初恋だったら絶対駄目になるんだからね。」というのが、おばあちゃんの口癖でした。

おばあちゃんにとっての初恋は一度きりの大切な宝物なのだと思います。
Papalin
2008年02月01日 06:37
◆◆ 初恋は一度きりの大切な宝物

薫風さん、ありがとうございます。
機会があったら、上のコメントを是非。
薫風
2008年02月02日 01:13
♪そう思っています

「美しい五月」弾いてみました。
最初だけ付点なんでしたね。
グロースンアウフタクトと歌のテンポの揺れちゃんと覚えています。

大丈夫。いつでも弾けます。
Papalin
2008年02月04日 06:21
◆◆ 最初だけ付点なんでしたね・・・

薫風さん、ありがとうございます。
そこに作曲家の意図を感じました。

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  • シューマン 『詩人の恋』 / 傷みと憧れ

    Excerpt: シューマンを積極的に聴きたいと思ったことはあまりない。 強いて言うなら、ホロヴィッツの弾くクライスレリアーナが好きだった。 Weblog: 消えがてのうた racked: 2007-05-28 13:10