◆IL DIVO◆ 「あしたうまれる」

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Hope
URL : http://papalin.yas.mu/W307/M001/

  ◇公開日: 2007年6月21日
  ◇連続演奏時間: 2分23秒
  ◆録音日: 2007年6月 (46歳)
  ◆上記の英語の曲目名をクリック
    して、Papalinの音楽サイトから
    お聴き下さい。(視聴?・試聴?)



今回使っている楽譜は、音楽之友社から出版されているもの。
無伴奏男声合唱のための『あしたうまれる』 「白いうた 青いうた」より
というタイトルがつけられている。
その名の通り、53曲ある歌曲集「白いうた 青いうた」から8曲を選んで、男声アカペラ用に作曲者自ら編曲したものである。そしてそのタイトルロールともいうべき曲が、今回の曲である。

新実先生が、この楽譜の序に、"旋律の表現"と題して、次のように書かれている。
 (略) 強弱豊かにダイナミックにハモる、歌い上げる、という典型が、男声合唱の愛唱歌に見られると思うのである。一方、叙情的な旋律をキッチリ歌い上げるという面はどうか。

 昨今の状況を見るに少なからぬ進展があったように思うが、それでもまだまだ、と私は感じている。

 試しに男声合唱団の練習に立ち会う折に旋律のパートだけ歌わせてみると、実に貧弱で旋律表現がまるでできていないことが多々ある。(略)

 合唱には様々のジャンルがあり、必ずしもこうした能力が必要とされるわけではないが、それにしても一本の旋律線を完全に歌いこなせないとすればただハモるだけの合唱になってしまう。(略)

 旋律をより豊かに豊かに、完全に歌い上げて欲しい、というのが≪白いうた 青いうた≫の合唱版作製にあたっての私の切なる願いなのだが、この曲集でも同様の願いを強くこめたつもりである。(略)

この曲は、旋律がテノールⅡ(やや左ポジション)とバリトン(やや右ポジション)に交互に出てくる。一つのメロディとして流れるように歌うことは本当に難しい。ましてや多重録音では、最初に歌うパートは、相棒がいないのである。でも、テノールとバリトンと声の色も分けてみたい。実に欲張りなPapalinである。

お恥ずかしいが、僕はこの曲を歌ったことがない。それどころか、聴いたこともない。4声(ところによっては5声)重ねてみて、素晴しいハーモニーの曲だとわかった。谷川さんの詞も、異国情緒があって、素晴しい。


合唱:大勢のPapalin ( TenorⅠ / TenorⅡ / Barytone / Bass and more... )

☆ 英語のタイトルはPapalin命名 念のため ☆



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この記事へのコメント

2007年06月21日 21:38
Papalinさん、こんばんは。

素晴らしい歌を聞かせていただきました。
繊細な歌詞をダイナミックに歌いながらなんて情緒的なハーモニー。
旋律自体は同じメロディの繰り返しであるにも関わらず、静かなドラマを感じます。
新しい命が生まれるときの怖れと期待、憧れと不安。
それにも増して、大きな美しい夢のドラマかもしれません。

歌詞の最初、「寝藁の麦に月が差し込んで・・・」というところで思い出した詩があります。

「幸福は厩(うまや)のなかにゐる
 藁(わら)の上に。
 幸福は
 和める心には一挙にして分かる」

中原中也の詩集「山羊のうた」の中の「幸福」という詩の一編。
2007年06月21日 22:03
テノールとバリトン、本当に美しく旋律を歌っています。明るく艶のあるテノール、Papalinさんだけの声だと実感。でもこうした歌を歌えるということはただ明るいだけでは魅力がありませんね。
何処かに翳りのある明るさだからこそ歌詞が生きるのだと思います。

完全、といったら言い過ぎかもしれませんが、四声とは思えない乱れのない美しいハーモニーです。
Papalin
2007年06月21日 22:37
◆◆ 旋律自体は同じメロディの繰り返し・・・

aostaさん、ありがとうございます。
この歌、仰る通り、同じ音形の繰り返しです。軍歌にならないように注意しました。(笑)

とあるサイトでCDの試聴をしました。最初のユニゾンのところだけでしたが、指定のテンポより遥かに遅い合唱でした。僕が詞から受けたイメージは、やはり指定のテンポに近いものでしたので、僕なりに歌いました。最初の出だし、4人のPapalinによるユニゾンです。最後のCの音、低いですね。(^_^;)

中原中也の詩、イエスの誕生のことかな。
Papalin
2007年06月21日 22:44
◆◆ 何処かに翳りのある明るさ・・・

asotaさん、ありがとうございます。
生命の誕生って、満月でしたっけ、新月でしたっけ、いずれにしても、太陽ではなくて月に関係しているようですね。つまり夜。この曲も、明日生まれる子馬を前に、主人公が立っているのは月明かりの下。神秘ですね。

バリトンPapalinは、やっぱりちょっと無理して声を作ったので、変ですね。
f(^_^; スンマセン
2007年06月22日 14:28
2曲続けて聴かせて頂きました。とてもよい曲ですね。男声合唱というと、「雨」とか、「ピエロ」位しか思いつかないのですが、気持ちのよくなる音が、波になって、五感をくすぐる感じです。しかも、曲が先で、詩が後なんて、散文人間には考えが及ばないです。才能が合わさると、素晴らしいものができるのですね。
Papalinさんの、合唱、本当に一人かしらと、思います。これも、才能ですね。(^o^)
Papalin
2007年06月22日 23:52
◆◆ 気持ちのよくなる音が、波になって・・・

沙羅さん、ありがとうございます。
新実さんは、現代のメロディ・メーカーですよね。メロディの美しさと共に、和音の美しさも相まって、本当に気持ちがいいんです。

彼の曲によく登場するシシリアーナのリズム(8分の6のターンタタン、ターンタタン)も、とても心地よいリズムです。彼はこのほかにも、フォリアとか、ハバネラのリズムなど、昔からのリズムに結構拘っているんですよね。温故知新。面白いです。
(^-^ ) ニコッ

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