◆IL DIVO◆ 「無名」

画像
Nobody knows (MUMEI)
URL : http://papalin.yas.mu/W307/M001/

  ◇公開日: 2007年6月22日
  ◇連続演奏時間: 2分15秒
  ◆録音日: 2007年6月 (46歳)
  ◆上記の英語の曲目名をクリック
    して、Papalinの音楽サイトから
    お聴き下さい。(視聴?・試聴?)



さて、無名とは一体誰のことであろうか。
おそらく、作詞者自身のことではないだろうか。
谷川さん。政治活動家として後を追われ、辛酸を舐めたようだ。
名も知られることなしに、世の中の闘いに破れ、失意の中で滅びていく・・・。
僕も含めて、そういう人は世に沢山いるだろう。

僕のような軽い声には向かない曲かもしれない。
最低音パートであるバスの歌詞が聴き取りにくい。
僕はこんなに低い声は響かない。申し訳ない。

お詫びに、部分掲載させてもらう。後半のフォルテ、バスの旋律部分。
 (1番) ほろびを受ける おごそかなめまい
 (2番) たてがみの風 うつくしく冷えて


今回、この曲集を歌うに当たって、僕はCDもネットでも敢えて曲を聴いてない。
聴いてしまうと、どうしても耳に残る。そしてそれが邪魔をする。
楽譜と対峙し、僕の解釈で歌うことに決めている。


合唱:大勢のPapalin ( TenorⅠ / TenorⅡ / Barytone / Bass and more... )

☆ 英語のタイトルはPapalin命名 念のため ☆



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この記事へのコメント

2007年06月22日 23:46
挫折と失意、そして自持の歌と言えばいいのかしら。
矢つき刀折れてもなお、その眼差しははるか遠くに向けられたまま・・・

たけきもの、とは"猛き者"または"荒ぶる者"でもあるかもしれません。常識や共同体の中からはじかれる運命にある者と言っても良いかもしれません。
しかし、「組曲」という視点で聞いてみるとまた違うものが見えてくるような気がします。
「われもこう」「あしたうまれる」といった叙情的なメロディー、歌詞の曲の後になぜこの歌なのか・・・
違和感がなかったと言えば嘘になります。
唐突に重くなる歌詞と男声四部の厚い響き。
今までの雰囲気を一変させるこの曲。
「あしたうまれる」に象徴されるものは何でしょう。
これから生まれてくる新しい命。完全なる無垢。その誕生を待ち望む少年。(独断と偏見でこれは少年だと言わせてください)彼もまた無垢なる存在。
対する「無名」の"たけきも"のはすでにその純潔、その無垢を喪っています。この曲が続けて歌われることで一方の無垢と、もう一方のあらぶる魂との対照が鮮やかに浮かび上がってくるような気がしました。
2007年06月23日 00:01
続けてもう少し。
この曲を聴いていてふと口をついて出てきたメロディがあります。
ベートーヴェンの交響曲第7番の第二楽章。
あの刻むようなメロディと共通する憂鬱、暗い情熱。
Papalinさん、感じませんか?

でもなぜ7番なのかしら。
あの7番シンフォニーの一見(一聴?)優雅な旋律の中に潜む抗いがたいデーモニッシな力。
「無名」の主人公を「ほろび」に導いたものも、こうしたデーモニッシュな衝動だったのでしょうか。
2007年06月23日 11:10
>最低音パートであるバスの歌詞が聴き取りにくい

ヘッドフォンで聴いたら、しっかり聞こえて来ました。
つらい歌詞です。
Papalin
2007年06月24日 08:43
◆◆ 挫折と失意、そして自持・・・

aostaさん、ありがとうございます。
本当に、僕自身がそんな毎日です。(^_^;)

> 「組曲」という視点で聞いてみると・・・

実はこれ、今回の曲集で、僕が注意をおいている、もう一つのテーマです。全53曲から新実さんが8曲を抜抜粋して、この順に並べたことには意図があるはずです。ぱ~っと楽譜を眺めてみて、僕はまず前半4曲、後半4曲という、大きなまとまりを感じました。そしてこれら4曲には、テンポも含めて、潜在的なストーリーが流れているように思います。

僕はここで毎日一曲ずつ歌ってupしていますが、必ず前後の曲は意識します。そしてテンポを決め、歌い方を決めます。な~んて、そんなに器用に歌い分けはできませんけど・・・。

次の「南海譜」を聴いていただけたら、aostaさんの疑問も少しは解らしきものがみつかるかもしれません。
 
谷川さんがもしご自分の姿を"少年"に託したとするなら、それは口惜しさかもしれません。まだ無垢な少年への回顧かもしれません。
2007年06月24日 09:01
◆◆ ベートーヴェンの交響曲第7番・・・

aostaさん、ありがとうございます。
僕も同じことをイメージしました。ひょっとしたら、いや、きっと新実さんもイメージされていたと思います。これは葬送のリズムです。

とあるかたから、これはシューベルトの死のテーマだと教えて戴きました。なるほど、弦楽四重奏曲「死と乙女」D810の、これまた第二楽章のリズムです。シューベルトはきっとベートーヴェンの第7交響曲の第2楽章を意識していたでしょうし、不思議ですね。

谷川さんが新実さんのこのメロディを聴いて、過去の偉大な作曲家の作品を思い起こし、彼自身のデモーニッシュな衝動を、死へと導いたのかもしれません。この歌には、精神的な"死"が内包しているように思うのは私だけでしょうか。

死と乙女のURL、貼っておきます。
試聴できます。
またこれが上手い演奏なんです。
音もいいし・・・。
Papalin
2007年06月24日 09:14
◆◆ ヘッドフォンで聴いたら・・・

aostaさん、ありがとうございます。
アラまで聴こえちゃいませんでしたか?
aostaさんにアドヴァイスを戴いて、
歌詞が聴き取りにくいところだけ、
本文に追記で掲載しました。
全部は掲載できないようなので。
ありがとうございました。

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