◆IL DIVO◆ ティエント 第10番 (カベソン)
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Tiento X Primer Tono (Antoni de Cabezon)
URL : http://papalin.yas.mu/W207/M002/
◇公開日: 2007年9月24日
◇連続演奏時間: 1分13秒
◆録音日: 2007年9月 (46歳)
◆上記の英語の曲目名をクリック
して、Papalinの音楽サイトから
お聴き下さい。(視聴?・試聴?)
11曲目は、同じくアントニオ・デ・カベソンのティエントです。
「ティエント 第10番 (第1旋法による)」
第1旋法は、調性音楽のニ短調と似ている音階です。
さて、この曲は、バジルさんからリクエストを戴きました。
近々発表なさるということで、Papalinだったらどう演奏するのかと。
楽譜をちらっと見ただけで、偉そうなリプライを返してしまいました。
「ほんのわずか出てくる四分音符のところは一つの鍵ですね。」
でも、ちらっと出てくる四分音符は、さほど重要ではありませんでした。
むしろ重要なのは、小節をまたがってスラーで続く"長い音"でした。
これは演奏してみて気づきました。
この音を大事に、そして歌うと、この曲が活きると思いました。
この音型は、全てのパートに現れます。4人で楽しめますね。
僕は8フィート・アンサンブルで1オクターブ低い音で演奏していますが、
A-T(A)-T-Bのリコーダー四重奏でも、トップがアルトですから、
しっとりとした音になると思います。
バジルさん、カベソンの素敵なティエントになりますよう。
使用楽器
(1) バス メック 木製
(2) グレートバス ヤマハ 木製
(3) グレートバス ヤマハ 木製
(4) コントラバス ゼンオン 木製
注:旋法に関しては、こちらのサイトが詳しくていいと思います。
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この記事へのコメント
長い音は繋留音ですね。繋留音にはもう心持重みをかけた方が私は好きです。
ドリア旋法 哀愁をこめられる旋法ですね。
ありがとうございました。
ティエント・・・2分音符が並ぶ曲は苦手で曲になじむのに時間がかかりました。
私達はこの倍ゆっくり演奏しています。
速いテンポもいいですね。また低い楽器も重みがあっていいですね。
北御門さんの4重奏曲集の2番は2年前から先生に指導してもらいながら他にも4曲ほど練習しました。
いい曲がいっぱい入っているので、引き続き他の曲も
やるつもりなので、とっても参考になります。
CDでは中々探せないじゃないですか・・・
本当にありがとうございます。
かおるさん、ありがとうございます。
実際に演奏で聴かせて下さい。
バジルさん、ありがとうございます。
みなさん苦手では? 僕も苦手です。(笑)
そこで、Papalinが気づいたことを少々・・・。
●本文でも書きましたが、大事なのは四分音符ではなくて、小節をまたがる音です。それを意識下に置いて演奏すると、聴き手にも何か伝わるのではと思いました。
●でもって、その長い音を強調するには、テンポ設定がとても大事になります。この曲は、北御門さんは4/4と書いていますが、間違いなく2拍子です。4拍子にとると曲が全く変わってしまいます。僕なんかだと1拍子、つまり1小節1拍です。ルネサンスものは、4/4なんてないと思ったほうがいいかもしれません。
●アップテンポで演奏するのが必ずしもいいとは限りませんが、ゆっくり演奏して人に聴かせる(人を感動させる)というのはかなり大変なことだと思います。僕はスピードで誤魔化しているだけです。(^_^;)
> CDでは中々探せないじゃないですか・・・
確かに。
でも反面教師のCDってのもありますから。
(-^〇^-) ハハハハ
もっと早くPapalinさんの演奏聞いていれば・・・
バジルさん、ありがとうございます。
音楽には、これが正しいとか、これが正解とかありませんから、何でもありだと思います。選んだテンポで聴かせることに集中するのがいいと思います。ただ、"選んだテンポ"というのが大事だと思っていて、その曲の楽譜を見たときに、どのテンポが良かろうかと考え、選ぶ過程が案外希薄だったりするのは、僕もアンサンブルをするときによく直面して残念に思うことでもあります。
♪むしろ重要なのは、小節をまたがってスラーで続く"長い音"でした
これは繋留音ですね。繋留音を軸にして曲の速さが決まっているのでビート感のある演奏だと思いました。
繋留音がたくさん出てくる曲はお互いどこを演奏しているのかわからなくなりやすいので常にビート感が感じられる速さは魅力的だと思います。
チェンバロもそうですが、リコーダーはダイナミクス変化のつけにくい楽器ですね。繋留音には解決する音があるので、その解決音に向かって小さなディミヌエンドを繰り返すことでも繋留音に重みをかけることができます。
大きな声で怒鳴っていると耳をふさぎたくなる。
でも小さい声で話すと耳を澄ましたくなる。
いにしえの演奏にはそんな魅力が忍ばされているように思います。大きな音を求めるのではなく小さな音の大切さ。よりそうようなディミヌエンドが優しい音の関係を作ってお互いの音が喜びあっているように感じます。
薫風さん、ありがとうございます。
無意識のうちにそうしているつもりです。
薫風さん、ありがとうございます。
今年の演奏の目標は、ダイナミズムです。
呼吸するように自然なディミヌエンドですね。
だからどれ一つとして同じディミヌエンドはありません。そんな生きた音楽の流れが大切なんですね。
♪今年の演奏の目標は、ダイナミズムです。
インスピレーションの神様と共に繊細なダイナミズムの世界が広がりますように・・・
そんな音楽を聴かせていただくだけで私自身のダイナミズムも歌いだします。
薫風さん、ありがとうございます。
ダイナミズムとは最もかけ離れている楽器で、ダイナミズムに挑戦してみようという試みです。
素晴らしいことだと思います。
感情を音楽にこめるということはダイナミズムなしでは考えられないということですね。
たとえダイナミズムとかけ離れている楽器だとしても心が伝えるものは技巧に走ることなく繊細なものを歌いだすことが可能だと思っています。
薫風さん、ありがとうございます。
その通りです!!!!!
薫風さんやめて下さい・・・はずかし~~(#^.^#)
この曲は私たちには難しすぎました。
今後、演奏会にはこういう曲は止めようという事に・・・
その後も、熱く意見を交わされていたのですね。
お二人の会話は難しくて・・・・・
バジルさん、ありがとうございます。
はい、僕もついていけません。(^_^;)
懐の深い曲ですよね。(^-^ )