◆IL DIVO◆ ジュピター (ホルスト)
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"Jupiter" fron The Planets (Holst)
URL : http://papalin.yas.mu/W206/M007/
◇公開日: 2007年10月11日
◇連続演奏時間: 4分16秒
◆録音日: 2007年10月 (46歳)
◆上記の英語の曲目名をクリック
して、Papalinの音楽サイトから
お聴き下さい。(視聴?・試聴?)
北御門さんの長~い舞曲集が終わったら演奏したいなと
思う曲がいくつかありました。ようやくそれが叶いました。
夏にこの曲の楽譜に出会いました。
敬愛するSRQさんの編曲によるものです。
なんと9パート。まさにリコーダー・オーケストラですね。
演奏したかったんだけど、出だしがなかなか出来ない!
血の出るような練習を重ね(?)、何とかそれっぽく聴こえるまでに。
いや~、本当にいい曲だよなぁ。中間部のコラールみたいな旋律の
ところはもちろん好きだけど、前後も大好きです。
またSRQさんの編曲も心憎いんです。
オリジナルのオーケストラ曲の場合、同じフレーズを違った楽器で
演奏して・・・という部分があるのですが、リコーダーだけの場合では、
そういう箇所が冗長になりかねません。そこで思い切ってバサッと
リピートっぽい部分は切り捨ててあったりです。いいセンスだなぁ。
僕はね、どうやら泣き虫になっちゃったみたいです。
ルネサンス曲でも鳴きそうに(おっと、ひばりぢゃないぞ!)
泣きそうになっちゃったけど、この平原ちゃんが歌った中間部。
上のパートから重ねていったので、最後のコントラバス・リコーダーを
多重録音したときに、つい”うっ”と、まるでつわりのように、胸に
込み上げてきました。きっとホルストも行っちゃってたろうなぁ・・・。
ルネサンス時代から、こうして時代を一気に飛べる現代っていいですね。
リコーダーって、間違いなく古楽器なのですが、古楽に留まらず、
こうした曲にも対応できる表現力を兼ね備えた楽器ではないかと
再認識しました。恐るべきリコーダー!
使用楽器
(1) ソプラノ モーレンハウエル 木星
(2) ソプラノ モーレンハウエル 木製
(3) アルト メック 木星
(4) アルト メック 木製
(5) テノール ヤマハ プラスティック星
(6) テノール ヤマハ プラスティック製
(7) バス メック 木星
(8) グレートバス ヤマハ 木製
(9) コントラバス ゼンオン 木☆
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この記事へのコメント
思わず3回も聴いてしまいました。
まだ私の中にひばりの余韻が残っているのか?、歌自慢の鳥たちが集まって、みなで全能の神ジュピターを讃える歌を歌っているようにもきこえました。
「土星」はお吹きになりませんか?
(この曲の旋律の一部、たんたんたぬきに似てません?・・・あ、すみません こういう方向の話ばかりで・・・汗)
木製=木星にシビれました。
すんごく良かったです~
私は2回続けて聴いちゃいました。
曲を聴きながらず~っと下の画像とにらめっこしてたんです。
どう見ても食べ物系に見えちゃって(^^ゞ
木星だったのですね。
あぁぁ、謎が解けて良かったです。
Fu Shuseiさん、ありがとうございます。
いいですね!
編曲をして下さったSRQのSさんにお願いしてみましょうか。僕は土星のほかに、火星も。そうだな、全曲編曲して戴きたいくらいです。それほど好きな曲です。まさに宇宙です。この曲を演奏してみて、その後カラヤンの木星を聴いてみたのですが、ちょっと薄っぺらく感じました。
相当な自惚れ屋さんですね。 (m~ー~)m
金木犀もよく香る季節になりました!
ちょびママさん、ありがとうございます。
食べ物系ですか? これは太陽系です。(笑)
木星が一番美味しそうですかね。
土星のドーナッツも捨てがたいです。
地球はさしずめ水羊羹かな?
太陽は・・・ぼた餅にしておきましょう。
(=^_^=) ヘヘヘ
でも、意外とルネサンス舞曲っぽい掛け合いもあるんですね~。
最高の「ジュピター」です!
始まりは、遠く深遠な彼方から降り注ぐ宇宙線が、めまぐるしく交錯するような、めくるめくイメージですね。そしてどことなく愛らしいメロディーが繋がって、やがて穏やかなうちにも荘重な趣のある、中間部へと展開していく様は、まるで目の前で宇宙が開けてゆくような大きさとドラマそのものでした。
ギリシャ神話の最高神ジュピターの名が冠されたこの曲、悠々と大きく、晴れやかで祝祭的雰囲気に満ちています。全部で9本のリコーダー。
おそらく今まで出一番大きな編成ですよね。
でも、ぴたりと息が合った素晴らしい演奏です。
リコーダーの響きがこんなに宇宙的に聴こえるとは!!
使用楽器一覧の”プラスチック星”って新発見の星ですか?
ホルストのこの曲初演を控えてリハーサルを繰り返していたときのこと。
この「木星」が始まると、部屋の外のお掃除のおばさんやおじさんたちがモップやバケツを持ったまま踊った、という話です。
ほんと、踊りたくなりますよね。
不思議な音色。ついに電子楽器にまで手をのばされたのかと思っちゃいました。
中間部、歌ってますねー。
こういう、分厚くうねるような演奏、大好きなんです。最近は、このような演奏は、少なくなってしまいました。
わたしもためしにカラヤン聴きましたが、少なくとも中間部に関しては、ほんとにPapalinさんの方が重厚に感じます。
beingreenさん、ありがとうございます。
僕も同じことを感じてました!
ホルストのこの長大な宇宙の音楽とて、脈々と流れてきたヨーロッパ音楽の歴史の上にあるものなんだなと、そんなことを感じさせてくれました。多分、数々のルネサンスの曲を演奏していたので気づいたことだと思います。
そうですね。まさしく各楽器の特徴を考えられた編曲、リコーダーの愛好家、もちろん演奏家だからできる編曲と言えるのではないでしょうか。結構長い曲をここまでコンパクトに仕上げる腕には、やっぱり年季を感じます。
aostaさん、ありがとうございます。
初めてホルストの惑星を聴いたときには、何だか騒々しい音楽だなぁと思ったのですが、何度か聴くうちに、これぞ正しく宇宙の音楽、もしくは宇宙に憧れる人間の想いを表した音楽だと感じるようになりました。カラヤン指揮ベルリンフィルのレコードを随分と聴いたものです。
リコーダーでの「木星」は、力不足と言いますか、迫力に欠けるのではないかと懸念したのですが、そうでもないですね。9本の威力はさすがです。SRQのSさんに感謝です。
大勢でのアンサンブルの場合は、個人的には低音部を厚くしたいのですが、この曲に限ってはこのアレンジが素晴しいです。
aostaさん、ありがとうございます。
ダスキンのモップを持って、いま踊ってみました。
始まって31秒くらいのところでは、お尻を左右に振って踊るのがとっても合いました。
(o^<^)o クスッ
Noraさん、ありがとうございます。
実はこのスピードでそれっぽく出だしのところを演奏できた理由を種明かししましょう。二つズルをしました。
一つは、ソプラノ1を除いて、全ての楽器は同じ運指なのですね。そしてソプラノ1をソプラニーノで吹くと、これまた同じ運指になるのです。なので、出だしのところだけ、ソプラニーノを使って、徹底的にこの運指だけ練習しました。
二つ目は、この3音の繰り返しを、指遣いを変えて行なうと、クロス・フィンガリングが楽になることを発見しました。例えばアルトのH→D→Eの3音の繰り返しは、H→Dの推移で左右両方の指が動くのですが、Hの左手薬指を右手人差し指でふさぐことによって、断然楽になるのです。ちょとしたミラクルでしたが、大発見をしたように嬉しかったです。 (o^<^)o
昔さんざん聴いたカラヤンだったのに・・・。
不思議なものです。
軽やかで、オケとはまた違った、この音楽の魅力たっぷりでした♪
リコーダーの可能性を、続々とひろげ続けていらっしゃるPapalinさんに脱帽しながら、楽しませてただいています。
演奏も素晴らしいですが、編曲もまた、素晴らしいですね!
えええええ!!!???
ほんとに、これリコーダー?ってくらい、、、、。
すっごいです。感動を通り越して、衝撃!
もう、ほんと、びっくりびっくりです。
悠さん、ありがとうございます。
リコーダーも9本ともなりますと、しかも低音の出る楽器が加わりますと、オーケストラのような響きになってきますね。僕もビックリしました。
そうそう。
編曲が素晴しいのです。
僕は、時間もかけてご苦労されて編曲された楽譜を"ただで"頂戴して演奏させてもらっています。(^_^;)
Yoshie Kubotaさん、ありがとうございます。
いやぁ実はこれよくできていまして、並行5度で推移するんですよ。だから、F管とC管で運指が同じということで、馬鹿の一つ覚えでできました。出だしの難所のために、全体のスピードを遅くするのも嫌だったので・・・。(笑)
実は、小生、ホルストの「惑星」を富田功が電子音楽に編曲したCDを持っているのですが、最初の楽章(「出発」だったかな?)に秒読みの声とサターンV型ロケットの発射音とが入っているのです。
是非、ホルストの惑星全曲に挑んでください。その際、ロケットの発射音と秒読みの声はお忘れなく。ここは日本ですからH2A型(H2B型?)ロケットの発射音で盛大に行きましょう。
自称筋肉マンさん、ありがとうございます。
こういう楽しいコメントは大歓迎です!
そうでした、そうでした。富田さんのレコードの冒頭に入ってましたね。懐かしいです。そしてそれを私にもやれとおっしゃるのですね? 困りましたね。ときめいてしまいますよ。
演奏しだしたら、なんだかどんどん感情移入しちゃって、ヴィヴラートばりばりになってしまいました。(^_^;) でも、自分でも感動しました。
ルネサンス音楽にも涙する・・・というのは前振りで、要するに言いたかったのはこのフレーズ『ひばりぢゃない・・・』ですね!!平原綾香の『ひとりぢゃない・・・』とかけた非常にマニアックな洒落です。おそらくリコーダー愛好家でないと判ってもらえないものですね。
ichiさん、ありがとうございます。
こんな深い昔のブログに・・・。(^_^;)
2重の駄洒落という高度極まりないテクニックです。
ちょうど、この曲を演奏する前に、ルネサンス曲をシリーズで何曲も演奏していたのですね。「ひばり」はその中の一曲で、クレマン・ジャヌカンの名曲、それも演奏していたのかな?
高尚な駄洒落には今後は適時反応して戴けますよう、お願い申し上げます。なんちゃってさ。(>_<)
それにしても、昔のブログ、戴いたコメント、お返事、読み返してみますと、恥ずかしいものがありますね。(^_^;) (^_^;)