◆IL DIVO◆ 「ゴールトベルク」から アリア

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画像
Aria da capo
URL : http://papalin.yas.mu/W218/M988/

  ◇公開日: 2009年01月09日
  ◇演奏時間: 5分54秒
  ◆録音日: 2009年01月 (47歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



回帰のアリアです。

初めの方の変奏曲を演奏している頃から、この最後の曲をどう演奏しようか、そればかりが頭の中を渦巻いていました。ある意味では、30曲の変奏曲はすべてここに到達するための道程であり、過程でした。ところが肝心などう演奏するかというのが全然考えられない・・・困ったものでした。(演奏が)駄作であってもそのまま公開してしまう僕にしては珍しく、旋律はダメ出しして録音し直しました。これで満足かというと全然そんなことはなくて、テイク1よりはましだという程度です。

暮からゴールトベルクにとりつかれたかのように(いや、とりつかれましたが・・・)演奏してきましたが、いま僕は静かな充実感と安堵感を味わっています。やり遂げるって気持ちのいいものです。中には本当にお聴かせするのも憚られるような演奏もありました、申し訳ないです。

実は、僕にとっては録音が終わってこうして皆さまにお披露目するときには、すでにそれは過去のものと位置づけられています。つまり、頭はもう次に行っちゃっているわけで、もしまたその曲を演奏する機会があれば、ここはああしよう、こうしよう、沢山のそういったものが役立つに違いありません。もっとも、すぐ忘れるタイプ(頭?)なので、次の機会のときには、初めて出会ったかのように楽譜と対峙するのでしょうね。「初見が得意な人は、音楽が上達しない」と言われますが、僕はそんなに初見が利くほうではありませんけど、その傾向は充分にあることは自覚しています。

もう一つ実は、風邪を引きまして体調が優れませんでした。後半の3曲、よ~く聴きますと、ブレスの際にぜ~ぜ~言ってるのがわかります。咳で演奏が中断したり、大きなブレスができなかったりといったストレスもありましたが、それも含めまして、これは紛れもなく僕が通った足跡です。そのまま残しましょう。

最後に、楽譜の序文にあった Sir Thomas Brownの言葉を引用して・・・。
ありがとうございました。

え、次は何を考えているのかって? とりあえず寝させて下さいまし。(^_^;)



その中には、耳では感知できない、神に通じる何ものかがある。それは、宇宙と、神の創造物の神秘的・抽象的な教訓である。このようなメロディに耳を傾け、真に理解すれば、宇宙がそうであるように、それは叡智を与えてくれるであろう。要するに、それは神の知性の耳にまで聞こえる崇高な音楽と言える。

                 Sir Thomas Brown 「医師の宗教」 (1643年)

 

使用楽器

  テナー・リコーダー      竹山:楓
  バス・リコーダー       メック:楓
  グレートバス・リコーダー   キュング:楓
  グレートバス・リコーダー   キュング:楓
  グレートバス・リコーダー   キュング:楓
  コントラバス・リコーダー   キュング:楓




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この記事へのコメント

yuri
2009年01月10日 01:05

昨日は体調を心配しておりました。
やっぱり、Papalinさんはスゴイです。
最後のアリア、しみじみと聴かせていただきました。
今日は(昨日は)そちらは美しい白銀の世界だったのでは。
頭はもう次に・・・楽しみですが、風邪を長引かせないように体は休めてくださいね。
ichi
2009年01月10日 02:08

軽く休憩を入れさせていただきました。ブログ催促したみたいで申し訳ありません。豊かな気分でおやすみなさいです。バッハも最後まで休ませるつもりはなかったのでしょう。バッハ+パパリン=バッハリンでは風邪は治らないですからね。おだいじに。感想は改めて。
Papalin
2009年01月10日 11:26
◆◆ 風邪を長引かせないように・・・

yuriさん、ありがとうございます。
沢山の拍手をありがとうございます。
いつもでしたら、最後の曲が終わったあとに、自ら拍手の録音を足して公開するのですが、この曲集はしんみり終わりたかったので、しませんでした。(^-^ )

完成という言葉を使って良いかは甚だ疑問ですが、思ったより早く完成しました。風邪はその代償でしょうね。(^_^;)
Papalin
2009年01月10日 11:31
◆◆ バッハ+パパリン=バッハリン

ichiさん、ありがとうございます。
毎度、笑わせていただいています。
それならやっぱりパパリンも少し強調させてもらって、バッパリンがいいなぁ。

沢山の拍手と絵文字を頂戴しました。
それなら、ゴールトベルクにちなんで、拍手の絵を一つおきではなくて、2つおきにしたら、カノンの配置みたいで・・・などと、頂戴してありがたいものに、更に注文つけてる、嫌な性格のヲヤヂです。

(゜〇゜;)グフッ・・・グデッ(o_ _)oバタッ。
ichi
2009年01月10日 23:41
昨日は眠くてまともにコメントが書ける状態ではありませんでした。許してちょんまげ。
後からPapalinさんのコメントを見てなるほどと思いましたが、グレートバスが効いているのですね。出だし通奏低音の2音めから3音目に移るところなんか美しすぎて鳥肌がたちます。こんなにきれいな音を操るPapalinさんは、音楽の神様に愛されているのでしょう。豊かな気持ちになります。ありがとうございました。
Papalin
2009年01月11日 00:33
◆◆ 音楽の神様に愛されているので・・・

ichiさん、ありがとうございます。
西洋のキリスト教の神さまは、誰かれ差別はないそうです。ですから「天はニ物を与えた」なんてことはない筈で、全てその人間が勝ち取ったことなのです。労せずして美貌を勝ち取った人でも、美貌ゆえの悩みがつきまという訳で、イケメンの僕にはよ~くわかります。
(._・)ノ コケ

凄いタイムスタンプに驚きました!
2009年01月23日 16:09
こんにちは。
 ゴールトベルク、あっという間に、全曲!終わっていて、腰がぬけるほどびっくりしました。
 この曲はたくさん編曲版がありますが、リコーダー版というのはとってもめずらしいのでは。
 リンクさせていただき、ゆっくりと楽しませていただきます。

 ゴールトベルク完奏+1000曲アップ、それから、一応新年初コメントなので、いろいろと、ほんとうにおめでとうございます。
 今年も楽しみにしております。
Papalin
2009年01月24日 00:06
◆◆ リコーダー版というのはめずらしい・・・

Noraさん、ありがとうございます。
そして、今年も宜しくお願い致します。

抜粋での演奏とか楽譜はありますが、全曲というのはないかもしれませんね。年末年始のお休みに、意地で演奏しましたけれど、リコーダーでは無理があるなぁという変奏曲も多々あり、無理を無理して難とやらです。(^_^;)

こんなサラリーマン川柳がありました。

   無理させて

      無理をするなと

            無理を言う

いい句ですねぇ。(^u^)プププ

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