◆IL DIVO◆ シェーンベルク / 分かれ道にて

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画像
Schoenberg / "Am Scheideweg" aus "Drei Satiren"
URL : http://papalin.yas.mu/W213/M152/

  ◇公開日: 2009年5月30日
  ◇演奏時間: 1分19秒
  ◆録音日: 2009年5月 (48歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



エオリアンさんのサイトに伺ったら、シェーンベルクの作品が二つありました。
『リコーダーでシェーンベルクって、どんな感じになるのかなぁ?』
とにかく演奏してみることにしました。

シェーンベルクというと、知っているのは「浄夜」という曲と12音技法くらいです。

「浄夜」は魔性を帯びた美しい作品で、高校生の頃にすっかりはまりました。
でも「浄夜」は12音技法の曲ではありません。

12音音楽とは、1オクターブ内の12個の音(半音)を、どれも隔てなく均等に扱おう
という音楽で、中でもセリーと呼ばれる1オクターブを12等分した異なる12の音を、
重複も省略もなく配置する技法を12音技法と言うようです。(いい加減かも)

この曲は、より厳格なセリーによる12音音楽です。
でも12音音楽って、12個のピースを使ったパズルですよね。
ドラクエの作曲家:すぎやまこういちさんも、学生の頃、勉強されたでしょう。


ちょっと縦の線が甘いのが気に入りませんが、
大勢のPapalinたちによる多重録音にて、お聴き下さい。 <(_ _)>


楽器編成

   アルト・リコーダー       メック(黒檀)
   アルト・リコーダー       メック(黒檀)
   テナー・リコーダー       メック(柘植)
   バス・リコーダー        メック(楓)




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この記事へのコメント

nyankome
2009年05月30日 19:14
とうとう無調性の音楽にまで足を踏み入れられたのですね。
私はシェーンベルクの音楽は嫌いではありません。
この曲も決して無機的ではなく叙情的な感じがします。
2009年05月30日 20:22
シェーンベルク、初めて聴きました。
12音階という言葉は知っていましたが、見当もつかないまま、今こうしてはじめての12音階、はじめてのシェーンベルクを聴貸せて頂きました。
なんだかコマ落としのフイルムを見ているような不思議な感覚にとらわれています。不思議ではありますが、厭ではありません。いつも聴きなれているはずのリコーダーの音色ですが、このシェーンベルクの演奏では音としては今までになく無機的。でも曲自体はnyankomeさんがおっしゃるように「叙情的」。このアンバランスが魅力的なのかもしれません。
ichi
2009年05月30日 20:37
分かれ道にてのみちはいったい何本にわかれているのかなどと考えながら聴かせていただきました。リコーダーが4本だから4本ということもいえますが、選択肢が多すぎてきれいじゃありませんねぇ。やっぱり選択肢は右か左にしたいものです。そんな風に思っていると『まえに道が2本あ~る~』という単純な歌詞の旋律にきこえてきます。単純な表現には客観的な事実しか表現されず、答えは聴く人の内にあるということですね。
yuri
2009年05月30日 22:36
12音階、知りませんでした。
不思議な感じ・・・というか目が回りそう(汗”)な感覚です。
分かれ道にて、何だか迷子になりそう・・・。
Papalin
2009年05月31日 00:01
◆◆ 叙情的な感じがします。

nyankomeさん、ありがとうございます。
自分で聴いて、せっせとカウンターが上がっていきますが、聴く度に段々いい曲だなぁって思うようになっていくのが不思議です。確かに無味無臭とか、無機的な音楽ではありませんね。
Papalin
2009年05月31日 08:30
◆◆ アンバランスが魅力的

aostaさん、ありがとうございます。
不思議な曲ですね。
私も、リコーダーとシェーンベルクは結びつきませんでした。でも、今回の実験の結果を受けますと、ストラビンスキーやショスタコーヴィチなんかもできるかも知れません。重い腰を上げるには相当なパワーが必要でしょうけれど。

12音音楽の演奏で気づいたことは、リコーダーが得意とするいわゆる和声音楽以上に、音程には気をつけなければならないこと。普段聞きなれない和音(?)を通じて、自分の各楽器の特性をより知るところとなりました。
Papalin
2009年05月31日 09:17
◆◆ 答えは聴く人の内にある・・・

ichiさん、ありがとうございます。
そういうことだと思います。

演奏してから、あれやこれやと、シェーンベルクおよびここで演奏した曲について調べています。

この曲は、合唱曲「3つの風刺」の中の第一曲です。音的には12音技法を厳格に全うしている作品ということですが、歌詞はどうでしょう。残念ながら僕はまだ知りえません。ただ、シェーンベルクの伝記などを呼んでいますと、シェーンベルクが何を風刺したのかは察しがつきます。

いわゆる○○主義者たちへの反感と言ってしまえば、薄っぺらでいけないのですが、作曲した1925年頃、彼はあきらかにナチスドイツに反感を抱き、行動しています。
分かれ道とか、岐路とか、歌詞は音以上に痛烈なメッセージを含んでいるのかもしれませんね。

もう少し調べてみたいと思いました。
Papalin
2009年05月31日 09:25
◆◆ 12音階、知りませんでした。

yuriさん、ありがとうございます。
上に書いたのは、僕なりにモデル化して書いたものなので、12音技法は厳密にはもっと複雑な構造のものです。いい加減なブログなので、記載内容で逮捕されることもないでしょうから、モデル化して書いても別に問題ないと思いまして・・・。

目が回りますか?
僕は・・・
首が回りません。
ichi
2009年05月31日 13:27
**ストラビンスキーやショスタコーヴィチなんかもできるかも知れません・・・

ペトルーシュカが聴いてみたいです。
Papalin
2009年06月04日 21:25
◆◆ ペトルーシュカが聴いてみたいです。

ichiさん、ありがとうございます。
とりあえず、φ(.. ) メモメモ

まぁブログですから、予定は未定です。
ゞ(_。_)ゞ パタリッ

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