◆IL DIVO◆ メロン・シャンソン集 (No.21-25)

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画像
"Mellon Chansonnier"(c.1470)
URL : http://papalin.yas.mu/W063/M009/

  ◇公開日: 2010年5月25日
  ◇連続演奏時間: ???
  ◆録音日: 2010年5月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



御柱祭のとき、我が家でちょっとしたアンサンブルをしました。
そのときに、ichiさんが持ってきてくれたのが、この曲集の第一曲でした。

僕の母校の高校にこの春入学したお嬢さんも遊びに来てくれました。
もう夜でしたので、僕は例の如くへ、べれけになっていたのですが、
夜中の11時頃だったでしょうか、お嬢さんが「笛吹きたい」と仰るのです。

ichiさん、yuriさんがいらしたので、三重奏の曲だし、
3人で演奏してもらったわけです。
テナー3本の曲という意外さもあって、僕はそれなりに面白かったのですね。

後日、そのお嬢さんとまた会いました。
Papalin 「この間、みんなが演奏してくれた曲をアップしたよ。」
お嬢さん 「あぁ、あの暗い曲ですかぁ?」

その一言が、僕の頭にずっと残っていたわけです。
そして、何故だか分からないのですが、それ以来延々と吹き続けています。



高校生の頃、リコーダーのクラブ(と言っても過言ではないと思いますが、
名前は「室内コンツェルト」でした)に入って、バロック音楽に接しました。
バロックは確かに楽しいのです。メロディアスだし、ドラマもあります。
でも、北御門さんのルネサンス四重奏なんかを演奏しますと、
よく分からなかったのを覚えています。

よく分からなかったというのは、一つにはルネサンス時代の独特の和音と、
コード進行といいますか、音楽そのものの進行、
『一体僕らのいまの演奏は、楽譜通りだったのだろうか、合っていたのだろうか?』
そんな不安を抱えながら、不完全燃焼していたように思います。
それが、最初のルネサンス音楽との出会いでした。



音楽としては、今でも、ドラマティックかつ悲愴感の漂う音楽が好きです。
でも、なぜルネサンスを演奏するのでしょう?
自分でもわかりません。本当にわかりません。
でも、回帰したくなるというか、収まりのよい場所に坐りたいというか、
そんな気持ちになることがあります。

そうして、仕事から帰ってきて、黙々と笛を吹きます。
今日は、(録音+ミックスダウン)*5曲で、1時間かかりませんでした。
慣れて来たのもありますが、入り込むと効率がいいですね。



大勢のPapalinたちによる多重録音にて、お聴き下さい。 <(_ _)>


楽譜は こちら を使わせて戴いてます。



曲名 / 作曲者 / 楽器編成


  21. Le corps s'en va (a3) / Antoine Busnoys / B/CB/CB
  22. Se mon service vous plaisoit (a3) / Anonyme / A/T/B
  23. Mercy, mon dueil (a3) / Gilles Joye / B/GB/CB
  24. N'aray je jamais mieulx que j'ay? (a4) / Morton / S/A/T/T
  25. L'omme banny (a3) / Jacques Barbignant / A/B/CB


  ソプラノ     フェール    薔薇製
  アルト      メック     黒檀製
  テナー      全音      桜製
  バス       メック     楓製
  グレートバス   キュング    楓製
  コントラバス   キュング    楓製





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この記事へのコメント

ichi
2010年05月26日 02:10
**「あぁ、あの暗い曲ですかぁ?」

あぁ、あの暗いひとですかぁ・・・と言われたような気がしました。明るい青春に暗い影を落としてしまったねぇ。
ボクは北御門文雄の四重奏曲集で一番好きなのは、ルネサンスの声楽曲だし、スターダストカルテットの演奏でもルネサンスリコーダーを使った演奏が好きな人です。だからといってルネサンスの曲ばかりだと眠くなるし、そんなに嗜好が偏っているとも思っていません。かつて「AB型はルネサンス好き」と唱えた人がいましたが、その人もAB型であったので客観性に欠ける仮説でしかありません。
ただ、この時代の曲がリコーダーの響きをもっとも美しく感じさせてくれるという思いは、リコーダーの音楽と出会った当初から変わっていません。
ルネサンスって暗いかなぁ?こどもにゃわからんかなぁ?
ところで、髭男爵は、ルネサンスのイメージを明るくしたのだろうか?
yuri
2010年05月26日 09:30
♪「あぁ、あの暗い曲ですかぁ?」

私も、小学生の頃、よく吹いていた曲はポピュラーな親しみやすい曲ばかりでした。その頃、ルネッサンスやバロックといった音楽はもちろん知りません。
数十年経って又吹きたいと思い始めた今、Papalinさんをはじめ、リコーダーの仲間の方々から様々な曲を教えて頂きました。
暗い曲・・・私も始めに出逢ったホルボーンの曲などつまらないと思っていました。親しんできた今までの曲とは違い楽しさが無いように感じたのです。
でも、その思いも一変しました。吹けば吹くほど、聴けば聴くほど美しさを感じられるようになりました。彼女もこれから色々なリコーダーと出逢い、きっと思いが変わって行くような気がします。

ichiさんはAB型なのでしょうか?私もです。(笑)
ichi
2010年05月26日 12:06
**↑・・・私もです。

だと思った。
2010年05月26日 23:59
「あぁ、あの暗い曲ですかぁ?」
あらまあ、こんな失礼な事を言う子は誰でしょう?
はい、うちの子ですm(_ _)m
本人は、「あのしっとりしたいい曲ですか?」と言うべきだった。「言葉の選択を間違えた!」と申しておりました。ちなみに、その子は、本日中間テストの数学が返却されてヒジョーに暗~くなっておりました。母もすっかり暗~い気持ちにさせられました。暗いのは「曲」ではなく「点数」だったようです(笑)。
Papalin
2010年05月31日 06:25
◆◆ この時代の曲がリコーダーの響きを・・・

ichiさん、ありがとうございます。
まったくアグリーです。
同じリコーダーという楽器を使って演奏するいろんな時代の曲がありますね。リコーダーの音色を素朴と捕らえれば、最右翼にあるのがルネサンス音楽でしょう。バロック型にリコーダーが改良されてからは、バロックの音楽が最も似合うと思います。当たり前か。そして現代のリコーダーはそのバロック時代の名器のコピーが主流ですね。いろんな可能性を求めてはいますが、やはり美味しいところは過去の偉大な作曲家たちがやりつくしてしまった感はあります。現代の作曲家はもがいてあがいているといった感じです。むしろポピュラーのジャンルのリコーダー・オリジナル作品の方が愛着がもてますね。

さて、お嬢さんの「暗い曲」については、後ほど述べますが、僕は決してネガティブに捉えているわけではなく、むしろ、ちゃんとした道を歩いているように感じます。そのお話は後ほどまた。(^-^ )
Papalin
2010年05月31日 06:28
◆◆ 楽しさが無いように感じた

yuriさん、ありがとうございます。
yuriさんが仰ること、まったくその通りで、僕も似たような道を通って来ました。そして、yuriさんのコメントの結論 --- "彼女もこれから・・・"ってところもその通りで、僕はもう何も書かなくてもいいかなというくらいです。でも、お嬢さんのママからもコメントを頂戴しましたので、そちらでちょっと書きますね。同じことになると思いますが・・・。(^_^;)
Papalin
2010年05月31日 06:32
◆◆ だと思った。

ichiさん、ありがとうございます。
そうですか、お二人とも・・・。

母が海老型でした。母の場合は、多重人格っぽいところがあって、朝家族で「今日はドライブに行きましょう!」と自分で言ったことを、いとも簡単に覆してしまって、子供たちを思いっきりガッカリさせるといったことが何度かありました。それを血液型の特徴と捉えたときに、幾分ですが、あきらめることができたように思います。

血液型で人を縛ることはできませんが、ある程度は当っているように感じます。不思議なものです。そして不思議なものは深く追求せずに、そのままにしておくってことも大事です。血液型の違いによる遺伝子構造の違いとその影響の範囲の考察・・・なんてしてはいけませんね。
ichi
2010年05月31日 12:11
**母が海老型でした・・・

朝早くからコメントご苦労様です。上げ足をとるつもりはないのですが、プロレスの技みたいです・・・

海老といえば、桂文治のお気に入りのフレーズで、海老から血が出てエービーチーデーというのがありました。
Papalin
2010年05月31日 20:29
◆◆ 言葉の選択を間違えた!

書記さん、ありがとうございます。
そして、心遣いをありがとうございます。

ichiさんと、yuriさんのコメントに対する回答として書かせてもらいますね。

僕は、蒸散の反応は極めて当然で、ホッとしているのですよ。まずそれを伝えたいと思いました。

生まれて初めてビールを飲んだとき(舐めたとき)、苦い、まずいと感じますよね。これが当然な反応です。人間は、苦いものを美味しくないものと感じます。不思議なことに、大脳は何度ビールを飲んでも苦くて美味しくないものと反応するようです。では何が美味しいと感じさせるのか? それは経験知です。『これは以前に体験したことのある美味しい飲み物だ』と理性が伝えるわけです。

現代人が、しかも幼少の頃に楽しんだリコーダーという楽器を使って、初めてルネサンス音楽に接したとき、"暗い曲"と思う反応が然るべきなのですね。それは正しい大脳の反応でしょう。ところが、そうした音楽に虜になってしまう輩がいます。それは間違いなく、大脳ではない理性が働くのです。

ある人はそれを素朴と感じ、ある人は原点だと感じ、ある人は落ち着くと感じます。そして、ある人は、こういう音楽が生まれた時代を研究し、ある人は音楽家を調べ、ある人は当時の演奏法を学び、ある人は他の芸術との接点を探ります。

お嬢さんの第一反応は、僕もほぼ同じでした。そして僕は56曲演奏しても、30年以上、こうした音楽に触れてきても、まだわかりません。でも、嫌いじゃないってことは確かです。

先が楽しみでもあります。(^-^ )
Papalin
2010年05月31日 21:07
◆◆ **母が海老型でした・・・

ichiさん、ありがとうございます。
僕は大体5時頃起きます。どんなに遅くても、6時を回ることはありません。学生時代には午前中の世界を知らなかった生活をしていましたから、本人が一番驚いています。

海老型は、受けを狙って故意に書いてみました。いけませんね。
 
お嬢さんと書くべきところが"蒸散"と変換されていることをaostaが教えてくれたのですが、それは単なる酔っ払いのキーインミスです。

ぺこ <(_ _)>
自称筋肉マン
2011年01月04日 21:31
「あぁ、あの暗い曲ですかぁ?」
はい、現在、聊か「ブルー」な気持ちでおります。
本日、100kmほどサイクリングをし、その帰路に近所の神社で初詣をしたときに財布を落としてしまいました。
財布には現金だけでなく、カードや定期、クレジットカード等々が入っていました。
外出時には、財布には必要最低限のものしか入れないようにしていたのですが、本日は聊か気の緩みがあったようです。
Papalin
2011年01月05日 06:34
◆◆ 財布を落としてしまいました。

自称筋肉マンさん、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

あらあら、新春から大変なことになりましたね。
現金は仕方ないとしても、カードの悪用は避けなくては。
もう手続きされたことでしょう。

寒い中のサイクリング、頭が下がります。

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