◆IL DIVO◆ いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ / メンデルスゾーン

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Der 2. Psalm "Warum toben die Heiden" Op.78-1 / Mendelssohn
URL : http://papalin.yas.mu/W213/M090/

  ◇公開日: 2010年6月1日
  ◇連続演奏時間: 7分31秒
  ◆録音日: 2010年6月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



今年の夏合宿では、この曲に真摯に取り組みましょう。

モテットなんかと同じで、いくつかのフレーズで成り立っている曲ですが、
最後のフレーズ(コーラス1・2がユニゾンとなる、Gloria)では、
ちょっとした実験をしてみたくなりました。

楽譜を見ますと、よくある賛美チックなGloriaと違って、
神聖な、神妙な、厳かなコラールのようです。
楽譜にはデュナーミクが書かれていますが、それを無視して、
静かに祈るように演奏してみたい・・・と思ったのですね。

sempre pianissimoで演奏したい。
でも、どうやって?

思いついたのは、半音上げた指遣い(を基本)で、楽譜の音を出す・・・。



至難の技でした。(^_^;)
でも、お腹の支えを鍛えれば、まんざら不可能でもないように思いました。
合宿では、みんなにもやってもらいましょう。(o^<^)o クスッ

こんなことができたら、デュナーミクが大の苦手な楽器=リコーダー
という方程式は、いとも簡単に崩れるわけです。

エオリアンの知足庵さんも"解説"で書かれていますように、
難易度は決して高くない、むしろ易しい曲だと思います。
でも、どう表情をつけるか、アンサンブルでどう合わせるか、
それが重要な曲です。100%知足庵さんにアグリーです。



合宿のホストに、拘りがあるとすれば、
この曲は、ダブル・8フィート・カルテットで演奏したいです。

ichiさん、早くキュングのコントラバスを買って下さい!



大勢のPapalinたちによる多重録音にて、お聴き下さい。 <(_ _)>



楽譜は こちら を使わせて戴いてます。



使用楽器

  テナー×2      全音      桜製
  バス×2       メック     楓製
  グレートバス×2   キュング    楓製
  コントラバス×2   キュング    楓製





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この記事へのコメント

2010年06月03日 05:08
半音上げた指遣い(を基本)で、楽譜の音を出す・・・

最初、味が良く解りませんでした。
説明してもらい、さらには実際に音まで出してもらってはじめて理解したのですが、これは、至難の業。
吹き込む息の量(強さ)をコントロールして正しい音を出す。さらにはそれをユニゾンで響かせる・・・
それも8フィートで。
発想もすごいですけれど、実際にそれを演ってしまうというのは、すごすぎる!と思ってしまいました。
静かに水を湛えるようなsempre pianissimoで始まるGloria、厳粛で内省的な祈りを感じます。
以前演奏した「6のつのアンセム」の中の「われらが罪の贖いに」で歌われるハレルヤと共通した祈りです。

他の誰も考えつかない、真似しようにもできない。
これは仰るように「実験」でしょうか?
これは一つの成果であり挑戦であると思いました。

合宿が楽しみですね。
今年もたくさんの方がおいで下さいますように。
2010年06月03日 17:08
私は味覚障害というわけではないのですが、なぜか「味が良く解りませんでした。」となってしまいました。

確かにこのメンデルスゾーンは「三つ星」ならぬ「五つ星」に相応しいと思いますが、ミシュランではないので牡蠣の通り、訂正をさせていただきます。

正しくは→「最初、意味が良く解りませんでした。」でございます
P2
2010年06月04日 14:14
理屈はよくわかります。音程調整の応用ですね。でもsempre pianissimoのためとなるとずいぶん長いフレーズじゃないですか。ああ、めんどくさい。Papalin魂ですね。微妙なバランスが語っているものをききのがすまいと耳傾けています。半音下げて強く吹くもありですか?これで実際にアンサンブルするとなるとそれぞれが自分のパートを歌うことができるかどうかが重要な鍵ですね。音は自分で作っていくものなのだと実感します。
ichi
2010年06月05日 12:22
p,ppで表現してゆくことが、単にマシーンでに音量を下げるのでは表現しえないことはとても面白いことです。同様に、上の4パートと下の4パートが完全にユニゾンなのにおそらく8パート分ちゃんと録音してミックスダウンしなければこの感じにならないのも不思議といえば不思議なこと。
食べ物にたとえてみると、一見シンプルに思えるけれどすごく手間のかかった料理という感じ。

これは、本枯と利尻昆布で、きちんと出汁をとっているな、いい塩梅に仕上がっている。なかなか良い仕事だ・・・と海原雄山も言っていました。
Papalin
2010年06月06日 18:22
◆◆ 「われらが罪の贖いに」のハレルヤと

aosta、ありがとう。
そうですね。路線は同じです。
メンデルスゾーンという作曲家が、「われらが罪の贖いに」では、ハレルヤで意外性を表現したのだと思いますが、こちらの演奏では、僕が意外性を表現しました。

> 他の誰も考えつかない

それは言い過ぎでしょう。(^_^;)
たまたま今日、『レコード芸術』の2008年6月号、特集「愉悦の古楽器演奏」という記事を読み直していましたら、デン・ハーグ在住のリコーダー奏者、角南れいさんは、フルート教則本『フュルステナウ』がリコーダーにも応用できると言っています。「正しい音程とダイナミクス(pからffまで)が出せるリコーダーのエクストラなフィンガリングとブレス・コントロールを学んだようです。(^-^ )
Papalin
2010年06月06日 18:50
◆◆ ミシュランではないので牡蠣の通り

aosta、ありがとう。
この漢字は恣意的に用いたのですね。
やられました。

味がわかる、意味がわかる、
確かにかなり違ったニュアンスになるね。
意の字を消してしまっただけなのに・・・。
Papalin
2010年06月06日 18:55
◆◆ 自分のパートを歌うことができるか

P2さん、ありがとうございます。
そういうことですね。(^_^;)

リコーダーに限らず、音楽は(特に西洋音楽は)音程が正しいことは必要条件ですね。そこからかなり逸脱しているCDとたまに遭遇しますが、勘弁してほしいです。(^_^;)

> 半音下げて強く吹くもありですか?

いかな型破りのPapalinであっても、それはしませんね。多分無理だと思います。せいぜいffを演奏するときに、開放指の下の方のどれかを塞ぐか、かざし指をするか程度でしょう。リコーダーのオーバーブローの音は、美しくないです。僕の普段の音量も限界か、プロからしたら、限界を超えているかもしれません。
Papalin
2010年06月06日 19:04
◆◆ すごく手間のかかった料理・・・

ichiさん、ありがとうございます。
8声も重ねていくと、全ての音が聞き取れなくなってしまい、Papalin的には、アンサンブルが乱れてしまって、納得のいかんところもあるのです。のういう意味では★★★★★ではないのですが、努力賞ですね。

YouTubeだったかな、ルッキのバス・リコーダー奏者が、中音のGの音をスタッカートで演奏している映像で、音楽的にはクレシェンドのところなので、運指を徐々に変えていっているのを見ました。『当然やってるわな~』っていう印象でした。

替え指は使わないにこしたことはありません。が、使わざるを得ない局面 --- デュナーミクを使いたいときとか、アンサンブルでユニゾンで何本かの笛が重なるときの音量調節とか --- では、逆に使わないと、音楽にならないことがありますね。僕の多重録音では、結果的にそういう失敗が沢山あるので、反面教師にして下さいまし。
 
> 本枯

鰹節の出汁?
僕は料理はしない(できない)ので、知らないのですが、美味いと感じた料理には入っていたのかなぁ? それとも、そんなに簡単に(安価に)手に入らないものなのかなぁ?
ichi
2010年06月06日 22:29
本枯について
鰹節では高級品ですが、普通に手に入ります。大根を買うようにリコーダーを衝動買いするPapalinさんにとっては、なんてことはないと思います。
本枯節でリコーダーを作ったら、硬質で澄んでいて、味のあるいい音がすると思います。欠点は長時間吹くとふやけてくること。長所はかじるとおいしいことでしょう。
Papalin
2010年06月08日 21:09
◆◆ 大根を買うようにリコーダーを衝動買い

ichiさん、ありがとうございます。
それが違うんですよ。

僕は大根の相場を知らないので、大根は衝動買いできないんです。高いのか安いのか、さっぱりわからんです。

リコーダーなら、価格パフォーマンスで買います。決して衝動買いではないし、26,000円の全音の桜テナーも買います。しかも,そのテナーは200,000円のメックの柘植テナーよりも出番が多いわけです。桜テナーのいいところは、ボーボー息が入って、表情がつけやすいところです。一方のメックの柘植テナーは、言ってみれば箱入り娘。融通なんて全くききません。(^_^;)
 
> 長所はかじるとおいしいこと

僕には向きませんね。
(^u^)プププ

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