◆IL DIVO◆ ソナタ ニ短調 Op.13-6 / ヴィヴァルディ
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A. Vivaldi / Sonata VI Op.13-6 "ILPASTOR FIDO"
URL : http://papalin.yas.mu/W104/
◇公開日: 2010年07月01日
◇連続演奏時間: 8分34秒
◆録音日: 2010年7月 (49歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)
一番のお気に入りは、このソナタです。
ichiさんに怒られそうですが、
楽譜は初めて開きました。(^_^;)
この曲の出だしの通奏低音には、
しびれてしまいます。
和声的には、Gmの和音の中に、
seventhを忍ばせただけなのに、
それが、ぞくっとするのです。
僕の嫌いなヴィヴァルディが、
どうしてこんな素敵な作品を残したのだろう???
その疑問が解決しました。
ayaさんがそっと教えてくれました。
これはヴィヴァルディの作品ではないと。
ニコラ・シェドヴィル(1705-1782)の作品のようです。
そんなことも知らないのかと、古楽愛好家に怒られちゃいますね。
ニコラ・シェドヴィルは、ミュゼット奏者でした。
偉大な作曲家であったヴィヴァルディに、
ミュゼットのための作品がないため、
ミュゼットを流行らせることが目的だったのかもしれません。
ただ残念なのは、このソナタ集がヴィヴァルディの作品ではないということは、
1749年には既にわかっていたことのようです。
僕の使った楽譜は、AMADEUSのもの(ソナタ2強で3570円)なのですが、
偽作であることについて、まったく触れていない点です。
触れてないどころか、ヴィヴァルディの室内楽では
もっとも印象的な作品集だと記述(英語とドイツ語)している点です。
AMADEUSの楽譜は、それなりに信用していたのに・・・。
いずれにしても、これはヴィヴァルディの作品ではないと言われてみると、
この2曲(2番と6番)が、ヴィヴァルディの作風ではないと納得できます。
僕はそんなシェドヴィルの、このソナタが好きです。
ブログと音楽室のタイトルは、ヴィヴァルディのままにしておきましょう。
何ら意味はないですけれど・・・。(^-^ )
大勢のPapalinたちによる多重録音にて、お聴き下さい。 <(_ _)>
使用楽器
Vivace - la breve. Fuga da capella - Largo - gro ma non presto
ソロ アルト メック 黒檀製
伴奏 テナー 全音 桜製
バス メック 楓製
バス メック 楓製
コントラバス キュング 楓製
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この記事へのコメント
その一昨日、ヴィヴァルディの話題が出た時、本当はシェドヴィルということも聞きました。でも、曲も聴いてない私にはちんぷんかんぷん。
これからゆっくり演奏を聴かせて頂きます。
焦燥感に煽られるように駆け抜けて行く旋律に内的なドラマを感じてしまいました。
奇しくも2曲目は「遁走曲」。追いつ追われつのフーガの展開にもそそられますね。
いつにも増して、丁寧で端正な演奏と思うのは私だけでしょうか?
どうしてヴィヴァルディがお嫌いなのでしょうか。理由をお伺いできれば、これまで気づかなかった何かが聞こえてくることもあり得るかと思いますが。お願いいたします。
yuriさん、ありがとうございます。
Ayaさんも、yuriさんも、aostaも知っていたようで、
知らなかったのは私だけだったようです。(^_^;)
aosta、ありがとう。
録音が終わって、初めて聴いてみた時の感想は・・・
「あれ、これVivaceじゃないな。」
チェロかガンバかは忘れましたが、十年以上前にこの曲を聴いたときに、その通奏低音にぞくっときたのですね。『ほう、ヴィヴァルディ、やるじゃん!』ってね。
(’-’*) フフ
2楽章の、しつこいまでのフーガも好きです。
bunbunさん、ありがとうございます。
嫌いなものの理由、好きなものの理由、それは後から左脳で理由つけることによって自分を納得させるだけだと思うんですね。ですから、大した理由はありません。強いて言うなら、ヴィヴァルディは沢山の作品を残していますが、どれも同じように聴こえてしまう・・・というところでしょうか。
参考にも、気づかなかった何かにもなりませんが、お許しを。
たしかに言われて頷けるものもありました。
根が単純なものですから、それで若干受容の仕方に変質をきたしています。
有難うございました。
私もPapalinさんと、同じくこの曲が好きなのですが、伴奏パート、鍵盤とはちがう魅力でとても新鮮です。ありがとうございました。
bunbunさん、ありがとうございます。
ヴィヴァルディの音楽を否定するつもりは全くありませんが、どれも似たような感じだなぁと思っていました。そんなときに音楽雑誌か何かの本で読んだのです。クラシック音楽の作曲家を重城可笑しく紹介するパートがありまして、ヴィヴァルディについては、こんな風に書かれていました。
「たった一つのモチーフを使って500曲もの作品を残した人」
妙に頷いてしまいました。(^_^;)
kisibeさん、ありがとうございます。
最近Papalinが演奏している曲は、みなさん演奏経験がおありのようで、ちょっと恥ずかしく思っております。(^_^;)
こうしたソナタの通奏低音をバスリコーダーで演奏するてのは高校生の頃から行なっていましたが、チェンバロの右手を演奏し出したのはつい最近のことです。きっかけは、ピアノ用の楽譜をそのまま見ながら多重録音することを覚えてからです。何が功を奏すかわかりませんね。いろいろやってみるものですね。
(^-^ ) ニコッ
『パパリンの音楽の全て』を愛聴しているうちに、『パパリンが音楽の全て』になってしまうという恐ろしい病気にかかってしまうことが最近の調査でわかりました。そんな傾向が最近、自分にもあります。
知らなかった曲もたくさん演ってくれるし、ルネサンスから現代音楽、またミュージカルからコントまで裾野の広さは、まさに八ヶ岳並み・・・
少し外の風にあたってきた方がいいかもしれませんね。
ichiさん、ありがとうございます。
言い得て妙。爆笑してしまいました。
yuriさんにとっては、リコーダーを中心としたルネサンス&バロック音楽は、とても新鮮なものであると思います。NHK-FMの朝の番組はご存知なくて当然だと思いますよ。僕だって、テレビは殆ど見ないし、ましてやドラマは一切見ませんから、娑婆でのテレビ番組の会話にはついていけません。というか、興味なしなので、ついて行こうとも思いません。全く不思議のないことです。
> 少し外の風にあたってきた方がいいかも
心配無用でしょう。
僕が子供だった頃、郷ひろみ(このパソコンだと剛宏美と変換された!)他の新御三家だったっけ? その3人を区別できない親を嘲笑いましたが、今、自分はアイドル歌手なんて全く知りません。親には悪いことをしました。(^_^;)
ありがとうございまーす。
最近、mariさんやaostaさんばかりで私に語りかけて下さらなかったので、寂しく思っていました。(笑)
ichiさんと同じ症状ですか。ヤバイですかね?
まだまだ、一生懸命でPapalinの音楽のすべてが、”音楽がすべて”になっている気もしますが、ここからの展開もあります。
先週はバロック週でしたが、金曜の夜中、丁度、テレビでもテレマンの無伴奏フルート・・・なんかもやっていて聴いてみようと思ったり、村治佳織のギターを聴いてみたり・・・と、ここが出発点ですが、少しずつアンテナを張り始めています。バロックの森も知ってますよ。
でも、基本的に、ichiさんに負けないくらい、Papalinさんにかぶれていることは確かですね。(^^)ニコ
お会いするのを楽しみにしてまーす。
yuriさん、ありがとうございます。
援護射撃をしたつもりなのに、損しちゃった。(^_^;)
> Papalinの音楽のすべてが、”音楽がすべて”になっている
これって大変なことです!
僕もちょっと助詞で遊んでみました。
Papalinの音楽の全て ・・・ 極めて謙虚でまとも。
Papalinの音楽が全て ・・・ 危険な兆候あり。感染。
Papalinが音楽の全て ・・・ 末期。
> テレマンの無伴奏フルート
これが12曲あって、短三度上げると、リコーダーで演奏することができます。リコーダー用の楽譜もありますから、いつの日かわかりませんが、チャレンジされては如何でしょう。
ichiさん、ありがとうございます。
二人とも、すっかり夜更かし都会人ですね。
ぼくと同じ、田舎出身者のはずが、いつの間にか・・・。
病気は、退治しなくちゃいけないものと、受容して上手く付き合っていかねばならないものがあります。ichiさんにとっては、IL DIVO Papalin症候群は、後者なのですね。ありがとうございます。
突然ですが
この曲のピアノ伴奏は難しいですか?
aiさん、ありがとうございます。
何と比較したらどうかというお返事になります。
リコーダーでも伴奏が出来たくらいですから、ヘンデルのソナタの伴奏と較べたら、難度はかなり低いと思います。テレマンの伴奏と同程度でしょうか。
ちなみに私は鍵盤は弾けないので、勝手な感想です。(^_^;)