◆IL DIVO◆ いかに愛すべきかな、なんじのいますところは・・・ (ドイツ・レクイエム)
≪生演奏を公開しています≫

Wie lieblich sind deine Wohnungen
URL : http://papalin.yas.mu/W508/
◇公開日: 2010年8月10日
◇演奏時間: 8分57秒
◆録音日: 2010年8月 (49歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)
ホッとする第4曲です。
それは歌詞にも表われています。魂の安息の地を求め、かの地に憧れ、かの地に達する人々の喜びと幸福を歌っています。この第4曲でもフーガが使われていまして、しかも2重フーガという手の込んだ作品ではあるのですが、一つ前の第3曲のフーガに比べますと、音も柔らかく優しく感じるのは私だけでしょうか。第3曲までずっと緊張してきた音楽が、ふっとその手綱を緩め、安らぎをもたらせてくれるのが嬉しいのです。
そうそう、このドイツ・レクイエムは、徐々に曲が完成していったために、どれをもって初演とするのかは意見の分かれるところですが、どうやら最初の3曲が完成した際に、ウィーンで演奏されたのが最初ということのようです。でもそのとき、最後の長大なフーガを、ある打楽器奏者がセンプレ・フォルテシモで演奏してしまったらしく、成功とは言えなかったようです。その時の指揮者はブラームスではなかったのですが、後にブラームス自身が指揮して演奏したブレーメンでの演奏会は大成功だったようです。2000人を越える聴衆が集まり、中には著名な音楽家も含まれており、これをもってブラームスは天才的な作曲家として受け入れられたようです。
そうしたドイツ・レクイエムを歌う喜び(もちろんリコーダー演奏も)を感じている次第です。大曲を演奏するときにはいつも感じることなのですが、終わって欲しくない、演奏していたい、ずっとずっとその中にいたい・・・そう思うのです。まだ終わっていませんでしたね。 (^-^ )
伴奏楽器
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック 黒檀
テナー メック 柘植
バス メック 楓
グレートバス キュング 楓
コントラバス キュング 楓
大勢のPapalinたちによる多重録音にて、お聴き下さい。 <(_ _)>
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
この記事へのコメント
リコーダー伴奏がピッタリしているので驚きました!
そしてフーガのところが、私にはとても新鮮に聞こえました。
こういう歌い方をしてもいいのか・・というか、バッハの時代ならこう歌うだろうなあという気がしました。(素人の直感ですのでご容赦を)
それは初回の感想であって、2度目はとても自然にきこえました。
途中のアインザッツを揃えるところは、中間音パート冥利に尽きます^^。
alexさん、ありがとうございます。
このことへのお返事をするために、一つ前のお返事で長々と書いてしまいました。偉そうなことを言わせて戴いても良いのなら、音楽に"こうでなければならない"とか、"ルール違反"というようなことはないと思っています。私がクラシック音楽に興味を抱いた頃のバロック音楽の演奏は、今では考えられないほど"重厚長大"な演奏ばかりでした。当時の音を誰も聴くことはできませんが、様々な研究が進んできますと、そうした重厚長大な演奏はできなかった筈です。でもそのあたかもロマン派の曲のように演奏することが間違いだとは思いませんし、バロックの音楽は"こうでなければならない"というのも断定的過ぎます。僕は僕なりの解釈(感覚)があってもいいのではないかと・・・。
さて一方では、バッハの時代ならこう歌ったろうというのは、残念ながら、その違いが僕にはよくわかりません。ひょっとしたら、フーガなどの形式を必要以上に意識してしまう"癖"が音に表われているかのかも知れませんね。ある意味、職業病です。
alexさんも内声パートですね。僕もテノールなので、ソプラノやバスのパートを歌うときは新鮮です。これまた職業病かも知れません。外声パート歌いにはこの充実感がわからないだろうな~という、内声パートの良さも、当然のことながら知っているつもりです。言葉は悪いですが、外声パートは、誰にでも歌えるんですよね~。
m(_ _)m ゴメンナサイ