◆IL DIVO◆ ピエ・イェズ / フォーレ

≪生演奏を公開しています≫

画像
G. Faure / Pie Jesu from Requiem Op.48
URL : http://papalin.yas.mu/W225/#M003V06
URL : http://papalin.yas.mu/W225/#M003V07

  ◇公開日: 2010年12月18日
  ◇連続演奏時間: 5分58秒
  ◆録音日: 2010年12月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



Bein' Greenさんの楽譜サイトに、
フォーレのレクイエムの中の
ピエ・イェズが、2バージョン
公開されていました。

折角なので、両方とも演奏しました。

最初の6重奏の方は、
最低音パートはグレートバス(Cバス)でしたが、
恐らくコントラバス(Fバス)があったら、
そうしていたのではないかと勝手に推察し、
コントラバスで演奏しました。
そうしたら、サブバス(更に4度低いCバス)が欲しくなりました。

2番目の5重奏の方は、同じ感じではつまらないなと思い、8フィートで演奏してみました。


楽譜はBein' Greenさんから拝借しました。


使用楽器

 【6重奏版】

    ソプラノ      フェール(パリサンダー)
    アルト       メック(エボニー)
    テナー       全音(チェリー)
    バス        ヤマハ(メイプル)
    コントラバス   キュング(メイプル)


 【5重奏版】

    テナー       全音(チェリー)
    バス        ヤマハ(メイプル)
    グレートバス   キュング(メイプル)
    コントラバス   キュング(メイプル)




"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""



Papalinの一風変わった人生を応援して下さる方、
このボタンをポチッと押して↓下さると嬉しいです。 m(__)m

にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ EYE2U

この記事へのコメント

Gemini
2010年12月19日 23:40
今晩はGeminiです

久しぶりに聴きましたが、(5声も6声もそれぞれ)
キリスト者でない私も、思わず涙が出てくるほどで
ディケンズのスクルージさんも、これを聴いていたらと…
(そうすると"クリスマスキャロル"は成り立ちませんが)

今日はたまたま同じくFaureの"LYDIA"で遊んでいました
(これは、恋の歌なのですが、とても端正で
-ああ、いつか自分で歌ってみたいなと…)。

Faure の Requiemでは、"LIBERA ME"、
(-これは確かPapalinさんも演じられていましたね)、
これも一度は自分で歌いたいなと思う歌ですが、
Pie Jesus (私のLPではボーイソプラノが歌っています)は
いくらなんでも、少々無理があるか…(残念)

確か Faure は敬虔なカトリックであったとか--
Machaut の "Ite"、
これについての私の疑問の本質がまだ
ハッキリしていないのですが、これもいつか…

-ありがとうございました。
ichi
2010年12月20日 21:52
6重奏はバスパートが気持ち良さそうです。
音域的にはトップがテナーの方が好きなんですが、6重奏の方がそれぞれのリコーダーのきれいな音域で演奏出来てアンサンブルしやすいように思いました。
Papalin
2010年12月21日 19:32
◆◆ 思わず涙が出てくるほどで・・・

Geminiさん、ありがとうございます。
フォーレの Pie Jesu は傑作です。
とても単純なメロディなのに、なぜこんなにも心にずかずかと(フォーレさん、失礼)入り込んでくるのか、不思議です。名曲とはそんなものなのでしょうか。スクルージさん、知りませんでしたが、元キリスト者の妻が教えてくれました。僕の演奏では改心まではいかないかもです。(^_^;)
Papalin
2010年12月21日 19:34
◆◆ Machaut の "Ite"、これについての・・・

Geminiさん、続きです。

実はマショーでGeminiさんからコメントを戴いて以降、ある本を読み直しています。相良憲明氏の『音楽史の中のミサ曲』という1993年発売の本です。買った当時はミサ曲を合唱団で歌うために読んだのですが、今読みますと、リコーダー演奏を復活して色んな西洋音楽を演奏したり歌ったりするようになったせいか、もっと深く理解できるようになりました。

Ite Missa estは、西ヨーロッパでのミサがギリシア語からラテン語に変わった4世紀終わり頃から、唱えられるようになったそうです。ちなみにIte・・・は通常文、すなわち歌がつくのです。グレゴリアンでも、何通りかのメロディがあるとか。ですので、14世紀のマショーのミサ曲に、Ite・・・が作曲されていることは、当たり前のことだったのですね。
Papalin
2010年12月21日 19:39
◆◆ 私の疑問の本質がまだハッキリしていないのですが・・・

Geminiさん、お門違いのお返事かもしれませんが、
なぜ、Ite・・・がその後消えてしまったのか? について。

それは、私が読み飛ばしていなければ、おそらくこの本には書かれていないと思います。
ですので、私の推論になります。

マショーの次のルネサンス時代には、ちょうど宗教改革がありました。一方の教会側も、いわゆる反宗教改革を行なっており、1562年のトレント公会議で、典礼音楽の浄化に関する決議が行なわれています。浄化とは、早い話が多声音楽に対するアンチテーゼだったようです。ルネサンス時代には、世俗曲のメロディがミサ曲のテーマとして用いられていた時代ですから、恐らく、襟を正すために、グレゴリアンを頂点とした品位ある音楽のみ使われるようになったのでしょう。その中で、多声音楽として発展していた曲が衰退した・・・ Ite Missa estも、以前のように、司祭の言葉として復権したのではないか・・・。

こんな風に思っています。
 
当時の偉大な作曲家であったパレストリーナのミサ曲が、先のトレント公会議の前後で、がらっと変わっているのが、一つのヒントだと思うのです。
Papalin
2010年12月21日 19:46
◆◆ アンサンブルしやすいように思いました。

ichiさん、ありがとうございます。
Bein' Greenさんのアレンジは実はどちらも、4フィート楽器用のものです。5重奏版の低音を厚くしたのが6重奏版でしょう。ですので、5重奏版を8フィートで勝手に吹いたのは私です。

と、おことわりした上で、ソプラノ・リコーダーのこの曲もとてもキレイですよね。演奏する方は、ものすごく神経を使う、いや~な曲なんですよ。(^_^;)
Gemini
2010年12月22日 00:09
こんばんは Gemini です

★★なぜ、Ite・・・がその後消えてしまったのか

(ここはFaure の場所で、場違いですが)
納得できたかも知れません。

現在までの私のまとまっていない疑問を要約すると、
必ずしも盛会とは思えませんが
2通りの疑問と解決案に至っていました。

疑問1

Bach 以降、
"Gloria in excelsis Deo" や "Credo in unum Deum"が
ポリフォニーまたは和声音楽として書かれるようになったのに
"Ite" が作曲されることがついになかったのは何故か?

解決案1-1
プロテスタントでは、"Ite Missa est" と宣言することがなかった。

解決案1-2
「終わった」ことを宣言する時点でミサが終わるのだから
そもそも、それを音楽で表現する必要がない。
(かつて、プロテスタント教会はカトリックに比べ概して音楽に
力を入れておらず、Bach は当初苦労したという記録がある)。

長くなるので、疑問2は続きで…
Gemini
2010年12月22日 00:14
Gemini です
前の書込みの「盛会」は変換ミスで「正解」ですね

続きです…
疑問2
カトリックの世界でも、Machaut の Messe de Notre Dame 以降
"Ite" がポリフォニー(または何らかの音楽の形)で
作曲されたことがないのは何故か?

解決案2-1
Ite はかつて「作曲」されたことがない。すなわち Machaut の Ite
とされているのは別の曲である(=Ite の歌詞は付いていなかった)。

解決案2-2
Machaut の時代だけ特殊である。
(Machaut と同時代、アヴィニョン捕囚(バビロン捕囚)があり、
教皇は全てフランス人であった)

解決案2-3
Machaut 以前には(未知の) Ite が作曲されていた。
Machaut 以後作曲されなくなったのは、
アヴィニョン捕囚以降15世紀初頭の公会議までの
カトリック教会内の混乱の期間中に Ite の伝統が失われたため。

以上の通りですが、
解決案2-3がPapalin さんの解と通じるのでしょうね。

明日は、朝一番で仕事
取り急ぎ、ありがとうございました。
Papalin
2010年12月25日 22:15
◆◆ 納得できたかも知れません。

Geminiさん、ありがとうございます。
先に紹介しました本「音楽師の中のミサ曲」ですが、Geminiさんの数々の疑問に答えてくれる本だと思います。ちなみにこの本は、本のタイトルに非常に忠実です。ミサ曲の登場(グレゴリアン以前)からロマン派に至るまでのミサ曲について紹介されていますが、バッハは登場しません。ミサはカトリックのもので、プロテスタントの音楽は対象外としています。モーツァルトは当然登場します。その辺りが非常に快活でキレがよく、お勧めです。
Papalin
2010年12月25日 22:25
◆◆ 解決案2-3がPapalin さんの解と通じる

Geminiさん、ありがとうございます。
戴いたコメントから、ちょっとずれてしまうかも知れませんが、私はラテン語で行なわれるミサに一度参列したいと思っていました。何の知識もなく、欧州を旅したときに、教会に行けばミサが聴けるだろうと思っておったのですが、それは大間違いでした。もちろんミサは執り行われますが、言葉はラテン語ではなくなってしまっていたのですね。これはショックでした。

先の本を読みましたら、この1962年の第二バチカン公会議で、ミサそのものの国語化が進んでしまったのですね。ところがこうした改革に異を唱える人というのは必ずいるもので、欧州でもある教会へ行けば、ラテン語による伝統的なミサが開かれているようです。今度もし欧州を訪れることがあれば、そこは外せないと考えています。
 
そうそう、仮に典礼用ではなくとも、ミサ曲は紛れもなくキリスト教の音楽。であるのに、キリスト教の現場(教会)でこれらの音楽が聴けず、今やコンサートでしか聴けないというのは、何とも皮肉だなと思います。

この記事へのトラックバック