◆IL DIVO◆ ヴェルディ / レクイエム
≪生演奏を公開しています≫
Verdi / Requiem 1.Requiem
URL : http://papalin.yas.mu/W505/
◇公開日: 2011年2月23日
◇演奏時間: 1時間26分39秒
◆録音日: 2011年2月 (50歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)
ヴェルディのレクイエムのLD
(レーザーディスク)を持っています。
それときっと同じものだと思いますが、
DVDでも発売されているようです。
・ヴェルディ:レクイエム(死者のためのミサ曲)
レオンティン・プライス(ソプラノ)
フィオレンツァ・コッソット(メッゾ・ソプラノ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
ニコライ・ギャウロフ(バス)
ミラノ・スカラ座合唱団
合唱指揮:ロベルト・ベナーリオ
ミラノ・スカラ座管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:1967年1月14&15日 ミラノ・スカラ座
カラヤンは晩年、自らの芸術を残すことを目的としていました。
この演奏は、映像として残すために収録されたものですが、
とにかく4人のソリストが素晴しい。なんと、みな30代!
一流の歌い手とは、この人たちのことをいうのでしょう。
私が、フィオレンツァ・コッソットという歌手を知ったのは、
このLDでした。以来、ソプラノのマリア・カラスと共に、
私の中での女声歌手の2トップとなり、それは今でも変わりません。
何が凄いかって、その全てなのですが、とにかく声がスバ抜けて素晴しい。
もし興味がおありでしたら、このDVDを観て(聴いて)下さい。ステレオです。
歴史モノですから、音と映像がズレている・・・なんてことは、どうでも良いことです。
でもって、ヴェルディのオペラに続いて、久しぶりにコッソットを堪能しておいりましたら、
やめておけばいいのに、私も歌いたくなってしまったのです、ヴェルディのレクイエムが。
録音は冒頭部分のみですが、後半に登場するアカペラのところ、最高ですね。(曲が)
ということで、冒頭の部分、ちょっとだけです。
冒頭のコントラバス・リコーダーのソロ、音域外の低音(E)も聴きどころです。(^_^;)
と書いたのですが、やっぱりソリストが登場しないと、しまらないです。
続きも演ってみましたが、コッソットには敵わないです。当たり前です。
と書いたのですが、やっぱり2曲目以降も"聴きたく"なりました。
続きもぼつぼつ演奏しています。
と書いたのですが、とりつかれたように、突っ走りました。
この後の脱力感が恐いです。いつものことですが・・・。
不思議といいますか、ヴェルディが拘ったところ・・・
きっとそれは、ラクリモーサに、たった一回だけ出てくる"Amen"。
歴代の著名な作曲家は、この"Amen"を重厚長大にすることで
神に対する従順な姿勢を示そうと、それを実践してきました。
しかしヴェルディは、たった一回しか"Amen"を登場させません。
それも、合唱にGの音でユニゾンで歌わせるだけ。
こんなシンプルな"Amen"が、かつてありましたでしょうか?
ヴェルディのこだわり、沢山見受けられます。
最後の"LIBERA ME"など、この規模はモーツァルトのミサ曲一曲に
相当するくらいのものが詰まっています。
それだけに、最後の一曲は演奏に時間もかかりました。
歌い終えて(演奏し終えて)、一つだけ印象を挙げよといわれたら、
私はこのラクリモーサの"Amen"を取り上げます。
この曲を、ayaさんの大切な方に捧げます。
楽譜は、全音楽譜出版社のものを使っています。(楽譜のミスを3箇所発見しました)
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
曲目
I - 「永遠の安息を与え給え、主あわれみ給え」 (入祭文) REQUIEM
II - 「怒りの日」 (続誦) DIES IRAE (SEQUENCE)
1) 怒りの日 Dies irae
2) くすしきラッパの音 Tuba mirum
3) 書き記されし書物は Liber scriptus
4) あわれなる我 Quid sum miser
5) みいつの大王 Rex tremendae
6) 思い給え Recrdare
7) 我は嘆く Ingemisco
8) 判決を受けたる呪われし者は Confutatis
9) 涙の日なるかな Lacrymosa
III - 「主イエズス」 (奉献文) OFFERTORIO
IV - 「聖なるかな」 (三聖唱) SANCTUS
V - 「神の子羊」 (神羊唱) AGNUS DEI
VI - 「永遠の光を」 (聖体拝領唱) LUX AETERNA
VII - 「我を許し給え」 (赦祷唱) LIBERAME (RESPONSORY)
編成 と 使用楽器
<ソリスト>
ソプラノ Papalin
アルト Papalin
テナー Papalin
バス Papalin
<合唱 (ところによって、ディヴィジョンおよび2重合唱)>
ソプラノ Papalin
アルト Papalin
テナー Papalin
バス Papalin
<伴奏 (リコーダーは5重奏)>
ソプラニーノ・リコーダー キュング (ローズウッド)
ソプラノ・リコーダー モーレンハウエル (グラナディラ)
アルト・リコーダー メック (オリーブ)
テナー・リコーダー 全音 (チェリー)
バス・リコーダー ヤマハ (メイプル)
グレートバス・リコーダー キュング (メイプル)
コントラバス・リコーダー キュング (メイプル)
ティンパニ ジャンベで代用
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この記事へのコメント
ありがとうございます。
このお言葉だけでもう涙・涙になってしまいました。
今、聴きながら書いています。
まるで初めて聴くような気がします。
Papalinさんの声だから?
Papalinさんの笛の音だから?
画面が見えなくなりました。
ayaさん、ありがとうございます。
第九のときもそうでしたが、大オーケストラ、大合唱団で聴きなれている曲を、リコーダーと各パート1名の合唱で演奏しますと、かつては聞こえなかった音も聞こえたりして、楽しいです。女声パートの殆どをオクターブ下げて歌っているのも、別の曲に聞こえる理由の一つでしょうね。(^-^ )
・・・と、うれしくなって、結構出社前なんだけれど気合を入れて長いコメントを書いたんです。でもブログ村のメンテナンス中で消えてしまった・・・。
昨日の晩書き直そうと思ったけれども、時間がたつと同じのは書けませんね。
ボクが大事な人をなくしたとき、元気を取り戻させてくれたのは、食べ物でした・・・なんて書くと節操のないように思うかもしれませんが、何も食べる気がしなかったのに口にしたら、思いの他おいしかったんです。生きているって感じました。料理でも音楽でも作り手の気持ちが全ての源です。ありがたいものだとしみじみ思います。またみんなで音楽を楽しみましょう。
◆料理でも音楽でも作り手の気持ちが全ての源です。◆
もう一年以上前になってしまいましたが、冬のPapalin家でいただいたichiさんの美味しいかったお料理を思い出しました。
思い出しただけで心がホッと暖かくなりました。
ありがとうございました。
ichiさん、ありがとうございます。
それはお気の毒でした。朝、メンテナンスをしてましたね。
美味しく感じたものは何だったのでしょう。きっと一生忘れられない食べものですね。案外普通の食パンだったり。それもらいだと思いますけれど。最近は煙草もやめられて、食べものがより美味しいことでしょうね。(^-^ )
ichiさん、ありがとうございます。
気づいてくださって、嬉しいです。
take1では、何か物足りなかったので、あとでこっそり加えました。
ジャンベはしょっと非力ですね。
あった方がいいか、ない方がいいか、悩んだんですけれど。
リコーダーと、へなちょこな歌だけでヴェルディのレクイエムなんて、第九のときも同じことを思いましたが、世の中広しといえども、思いつくのも演奏してしまうのも、私くらいなものでしょう。希少価値? そんなものはありません。(^-^ )
アルトの独唱では、思いっきりコッソットの歌い方を真似したつもりですが、素養が全く違うので、到底及びもしませんでした。(^_^;)
ayaさん、ありがとうございます。
ichiさんには、また作って戴きましょう。(^-^ )
新しい春が待ち遠しいですね。
ichiさん、ありがとうございます。
え~と、さぼっているだけです。どうもすみません。
★が5つというのは、意気込みの表われです。
でも、キンゼカーも届いちゃったので、ちょっと浮気しました。
> リコーダーと歌のバランスが絶妙です。
全ては、一番最初に"録音"する指揮者にかかっています。
これがお粗末だと、音楽としてまとまりません。
あとは、その指揮者を心から信頼するのみでして・・・。
OFFERTORIO、いい曲ですよね。
10分の曲を録音するのに、リコーダーが5パート、ソロと合唱とで、多い場合は12パート、指揮者も含めて全部で18トラック必要です。トラック数も然ることながら、10分×18=180分、つまり単純計算で3時間かかります。かなりしんどいです。(^_^;)
聴く方もだいぶ感覚が麻痺しているので、多重録音だということを忘れて、いつもわがままなこと書いていますが、演奏、歌、録音やミックスダウンのテクニックの進化はめざましいですね。よくご自身で謙遜して過去の演奏と変わらないというような言い方をしていますが、明らかに変わっています。
表現が繊細で細かいところまで神経が行き届いていますね。空間構成といいますか、リバーブのかけ方とか、間合いとか、立ち位置とかで劇場の雰囲気が出ている。ソリストと合唱が同じ人なんだけど、同じではない(笑)
・・・Dies iraeからTuba mirumに入っていくところ、Quid sum miserのソロからRex tremendaeの合唱・・・素晴らしい!!演奏がリコーダーだけというのもわすれてしまいます。Recrdare、Ingemiscoも聴きごたえ充分です。リコーダーでトレモロやってますし(笑) Lacrymosa・・・美しいですね、ソリスト頑張っています 長いので後半はまた後で。
ichiさん、ありがとうございます。
この手のものは、何かにとりつかれたかのような、何かに乗り移られたかのような状態にならないと、最後まで突っ走れないです。バッハのロ短調への意欲も徐々に沸いてきましたので、あまりあてにせずではありますが、もう暫くお待ち下さい。その前にヴェルディ熱を一旦きちんと鎮めないと、すなわちクールダウンしないといけません。(^_^;)
演奏、特に歌に関しては、思いが先行していて、歌や合唱の専門家には罵倒されてしまいそうです。その分、録音とミックダウン、ネットへのアップの仕方で誤魔化しました。今回は多くのトラック数が必要でしたので、普段は使わないMTRのVS2000を使いました。それに思いっきり(ラージホール仕様の)リバーブをかけました。録音中は宅録の全く残響のないしょぼい音でしたが、大聖堂で歌っているような雰囲気に化けました。(^_^;)
今回、うまく行ったなと思っているのが、曲と曲の間の処理です。何曲もで構成される"DIES IRAE"では、つなげたいところが沢山あります。前回2006年の録音では、つなげています。しかし、別々に分けても連続演奏っぽくすることができることを学びました。(^-^ ) ichiさんが指摘して下さった箇所ですね。