◆IL DIVO◆ バード / 5声のミサ曲

≪生演奏を公開しています≫

画像
William Byrd (1540-1623) / Mass for Five Voices
URL : http://papalin.yas.mu/W051/#M023

  ◇公開日: 2011年4月24日
  ◇演奏時間: 19分34秒
  ◆録音日: 2011年4月 (50歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



これも、ichiさんからのリクエスト曲です。

一つ前の「4声のミサ曲」で、
リコーダーが思いっきり湿ってしまいました。
昨日はそれ以上の演奏はあきらめ、ました。
ブロックは乾いたかのように見えましたが、
状況は殆ど変わらず。いきなり詰まります。

ずっとこうなのかなぁと懸念しております。
擦れっぱなしのテナーがむせび泣いています。


さて、5声のミサ曲は8フィートの楽器で演奏することに決めました。こうした想定外のアクシデントも影響がないわけではないのですが、それより、深い音を出してみたくなりました。折角だから、テナーとバスはキンゼカーを使いましょう。グレートバスとコントラバスは、インチキ(ヴォイス・チェンジャーの使用)はせずに、キュングのそれぞれの楽器でリアルの音で演奏演奏しました。

以前もそうだったのですが、この組合せ、実はピッチに重要な問題を抱えています。アンサンブルでは、最もピッチの低い楽器を元気良く吹いて(^_^;)、そのピッチに他の楽器を合わせます。今回の組合せでは・・・というか、キンゼカー・モデルのバスがかなり低いのです。だから録音でも、バスから始めるようにしています。本来は、もっとも音程に信頼のおける(ようになった)楽器から始めたいのですが、バスと他の楽器との差は大きく、キンゼカーのセット4本で演奏するときも、他の3本は継ぎ目を1~3mmも抜きます。でもって今回は、コントラバスとグレートバスは、一箇所では賄いきれず、2箇所を抜きました。音階のバランスは著しく乱れますが、音程はその状態で作っていくしかありません。グレートバスで計12mmくらい、コントラバスに至っては20mmも開けました。かなり疲れました。ルネサンスのコンソート・タイプのリコーダーは大人買い(セット買い)をしなさいという理由が実感として飲み込めたというわけです。



曲自体は、申し分なく素晴しいです。

アニュス・デイで、聞き覚えのあるキリエ・エレイソンのメロディが再登場します。なぜかホッと心が落ち着くのですね。これは音楽を作るときの一つのテクニックで、後年のクラシック音楽作曲家もよく用いています。
提示して、展開して、再現して・・・。

色々な調での楽譜がありますが、私が使ったのはニ短調(フラット1つ)の楽譜です。最低音パートの音域を見て、最低音がFを下回る楽譜は使いません。歌だとまた違うのででしょうね。ちなみに一つ前の4声のミサ曲もフラット1つの楽譜を使いましたが、これだとバス・パートが高すぎて、男声での声楽アンサンブルには向かないでしょう。この5声のミサ曲でも、最低音パートはやや高めの音域でした。リコーダーだと、S・A・T・T・Bの編成になります。


演奏は、段々と良くなったということと、3声が★3つ、4声が★4つなので、★5つです。


楽譜は、エオリアンさんから借りました。
歌詞がついてないので、ちょっと困りましたが、それはエオリアンさんのポリシーです。
ということで格納場所がエオリアンさんのところ(W205)だったわけです。


Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


使用楽器 (440Hz)

    テナー      モーレンハウエル   キンゼカー・ルネサンス・モデル
    バス       モーレンハウエル   キンゼカー・ルネサンス・モデル
    グレートバス   キュング        (キンゼカーっぽいフォルムです)
    コントラバス   キュング        (キンゼカーっぽいフォルムです)





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この記事へのコメント

ichi
2011年04月24日 19:27
この音程!!8フィートの方が断然いいですね。ズーンとおなかに響く感じが、教会の空間を感じさせてくれます。今回使用している4本の楽器はビジュアル的にはとても美しいバランスですよね。また、聴きなれた曲のせいか、自然に入ってきます。キンゼカーでなんて書いたものだから、とんだ足かせになってしまったようで、恐縮しています。ただ音程は、テクニックでカバーしていただいて、吹き込んでいくうちに油が抜けてきたらつまらなくなるでしょう。なんて苦労をよそに気楽にきかせてもらってます。それにしても、セットで出しているんだから、細かい楽器の音程の特徴は別にして、楽器どおしのバランスはきちんとして欲しいとモーレンハウエルに言いたいですね。モーレンハウエルの楽器のメンテナンスをしてくれるところって無いんでしょうかね?
さて、曲も演奏も5声のミサが一番好きですね。3声は機会がありましたら、是非歌でお願いします。私たちはおそらく4声を練習することになると思います。今年は合宿はやりませんか?
Papalin
2011年04月25日 05:44
◆◆ 8フィートの方が断然いいですね。

ichiさん、ありがとうございます。
8フィートだと、一応、肉声と同じトーン・・・ということになりますので、やっぱり落ち着いた感じが出ますね。低音側をやや小さめ(と言っても、リアルのアンサンブルで聴けば、こんなバランスでしょう)にミックスダウンしたのも、雰囲気が出たかなぁ・・・。

そう、キュングの2本の低音楽器のフォルムは、キンゼカー似なので、モーレンハウエルの楽器とよく似ていて違和感ないですね。(^-^ )

> モーレンハウエルに言いたいですね。

EMSですが、購入の際に、担当者に依頼した項目の一つに「4本のピッチのバランスを良く確認してほしい」というのがあります。回答は「全く問題ない」でした。欲を言えば、バスの低いピッチに何とか気づいてほしかったなぁ・・・と。

4声を皆さんで演奏されるのですね。
歌詞つきの楽譜(私が借用したものでもOK)を是非参照して下さい。
フレーズがわかります。
また、もし全曲演奏するのであれば、テクストが新約聖書の物語りになっているグローリアとクレドは、ちょっと早めのテンポで、歌詞に沿って色彩感を出すといいかなぁなんて・・・、演奏後のアドヴァイスです。

コミングルは震災の影響で、コンサートは中止になりました。
コンサートを目的としない合宿自体は行なうそうです。

リコーダー合宿は、やりますよ。日程のご都合を聞かせて下さい。
ichi
2011年04月25日 06:08
自治会の役員は今年はやらなくて済んだので・・・役員やっていても夏祭は休んださ(笑) いつものタイミングでやっていただければ伺わせていただきます。
Papalin
2011年04月25日 06:10
◆◆ いつものタイミングでやっていただければ・・・

ichiさん、ありがとうございます。
承知しました。その時期は別件で忙しくなるんじゃなかったっけ?
また連絡しますね。(^-^ )
ichi
2011年04月25日 12:26
キンゼカー・・・むせびなくテナーといいながら酷使しますね・・・The Leaves be Greenを聴いています。いじめと違いますか?違う楽器だったら誤解ですが。
Papalin
2011年04月25日 21:13
◆◆ The Leaves be Greenを聴いています。

ichiさん、ありがとうございます。
そういうわけで、ずっとお借りしている楽譜が、陽の目を見ました。
キンゼカーはさすがに休憩中です。
我が軍には、先発も中継ぎも抑えも、揃っていますからね。(^-^ )

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