◆IL DIVO◆ バード / 5声のイン・ノミネ

≪生演奏を公開しています≫

画像
William Byrd (1540-1623) / In Nomine a5
URL : http://papalin.yas.mu/W051/#M025

  ◇公開日: 2011年4月24日
  ◇演奏時間: 11分25秒
  ◆録音日: 2011年4月 (50歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



エオリアンさんのサイトに、
イン・ノミネの楽譜がありました。
数は5つ。触手は動きます。

ミサ曲は優等生ならざるを得ないとして、
今回演奏したようなイン・ノミネだと、
バードも遊び心を音にしています。

例えば、しばらく演奏してきたグリーグの作品。
グリーグの才覚溢れる多彩な音や和声は、
しばしばジャズをも連想させる音です。
しかし、バードのような明らかに"ぶつけてくる"音は
グリーグの音楽にはありません。
否、それはグリーグに限らず、ひょっとしたら
モーツァルト以降の作曲家はみなそうかもしれません。

ルネサンス時代の音楽の特徴として、こうした"遊び"が
一つの手法や流儀や、当時の流行だったのかも知れません。
決してお茶らけた感じではなく、高尚な遊び・・・と感じます。

その"遊び心"ですが、具体的には時々現れる不協和音のことです。
協和音で書けるところを、あえてこうした音でぶつけてくる。
これは演奏者に対する挑戦でもあると思うのですね。

協和音が響かないようなアンサンブル(演奏集団)だと、
正しい不協和音や、ぶつかる音は表現できません。

そこが肝です。



楽譜は、エオリアンさんから借りました。


Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


使用楽器 (440Hz)

    ソプラノ      モーレンハウエル   グラナディラ
    アルト       メック           オリーブ
    テナー      全音           チェリー
    バス        ヤマハ          メイプル
    グレートバス   キュング         メイプル
    コントラバス   キュング         メイプル





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この記事へのコメント

ichi
2011年04月25日 23:10
**そこが肝です。

なるほど!! 正しくぶつかっているか・・・ということですね。意外と盲点かもしれない。ぶつかる音を確認しながら音あわせしないもの。意外と不用意に出している気がする。
さて、一番から変わった曲ですね。トップ(テナー)のパートが殆ど1小節1音で進行していきます。これってどこから録音していったんですか?
ichi
2011年04月25日 23:14
↑愚問でしたね。バス(アルト)から始めないとはじまりませんね。
Papalin
2011年04月26日 06:05
◆◆ 意外と盲点かもしれない。

ichiさん、ありがとうございます。
今読み返してみたら、また偉そうなことを書いてしまったと反省。
でも、書いたことはその通りだと思います。もっとも、このバードの作品もそうですが、所々ユニゾンの音になります。音程が正しく取れていると、ピタッとはまって、今吹いている音が一瞬聞こえなくなるようなことがあります。それが正しくて良いのですが、こうしたユニゾンの音が一つになっていない方が、不協和音より聴き難いものです。それは最新の注意を払って演奏すべきところです。重なる音に印をつけてお互いの奏者が意識する・・・なんてのもいいかも知れませんね。

ときに現れる不協和音やぶつかる音が楽しくなるくらいの演奏をしたいものです。
Papalin
2011年04月26日 06:10
◆◆ バス(アルト)から始めないとはじまりませんね。

ichiさん、ありがとうございます。
愚問ではありません。パパルテットでは、ほぼ99%の曲は、指揮者をまず録音しますので、どのパートから始めても良いのです。ちなみに指揮者なしでイン・ノミネを多重録音するとしたら、定旋律パート(第1曲ではアルト)を最後に持ってこざるを得ないでしょうね。

言わずもがなだとは思いますが、ichiさん以外の訪問者へということもあって書きますが、イン・ノミネとは、グレゴリオ聖歌等の旋律をベースに、それを引き伸ばしてあるパートに演奏させ、それに様々な音を絡めて行く手法の曲です。ですから、どの作曲家のイン・ノミネでも、必ず定旋律のパートがあります。リアルのアンサンブルでは、よくビギナーが担当するパートです。(^_^;)

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