◆IL DIVO◆ バード / 聖歌集 第1巻

≪生演奏を公開しています≫

画像
William Byrd (1540-1623) / Cantiones Sacrae I
URL : http://papalin.yas.mu/W051/#M026

  ◇公開日: 2011年4月29日
  ◇演奏時間: 1時間17分40秒
  ◆録音日: 2011年4月 (50歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



バードの声楽曲を演奏してみよう・・・
そう思ったところまでは良かったのです。
ミサ曲とは違って楽しげなものを選ぶつもりが、
選んだのは結局宗教曲でした。(^_^;)
印刷してしまった楽譜は、無駄にはしません。



もう一つ、この曲集を選んだ目的があります。それは、「ハ音記号に慣れること」です。

Superiusパートと、Mediusパートはト音記号で書かれており、アルト・リコーダー(もしくはソプラノ)で演奏できます。

ContraTenorパートがハ音記号(アルト記号)であり、これはヴィオラ用の楽譜を読むのと同じで、私の場合は、「ト音記号だと思って、音符の書かれている一つ上の音を演奏する」というおまじないをかけて演奏します。こうしたゆっくりした曲だと、何とか慣れてきました。演奏しながら気づいたのですが、音の変換を頭の中でしながら演奏する際には、演奏している小節の次の小節を見て音を拾っているのですね。これが速い曲だと、パソコンのCPUのパワー不足と同じで、リアルに進む音楽のスピードに変換作業が追いつけなくなりそうです。

今回初めての挑戦になるのが、その下のTenorパートの記譜。これはハ音記号(テナー記号)です。テナー記号で書かれた楽譜で演奏するのは、学生の頃にファゴットをちょっとだけかじったとき以来でしょうか。実はこの楽譜、C管リコーダーでの演奏方法は簡単だということに気づきました。「テナー・リコーダーを持って、バス・リコーダーを持っているつもりになって、ヘ音記号で記譜されていると思って演奏する。」・・・これで解決です。



さて、このところ、一軍の楽器たちが、ちょっとお疲れ気味です。そこで、今回は面白い楽器を登場させることにしました。ソプラノ(ちゃんとイギリス式運指です)とアルトは、娘が学校で使っていたプラスティックの楽器を使ってみました。テナーもそれに合わせて、ヤマハのプラスティック製の楽器を使いましょう。バスは・・・ブロックが腐って削り取った、メックのボーボー・バスを登場させましょうかね。

1曲演奏しただけなので、まだソプラノは登場しませんが、プラスティック製(ABS樹脂製)のアルト・リコーダーの完成度に、ちょっと驚いています。アウロスのこの楽器が良いのか、他のメーカーの楽器もそう大差ないのでしょうけれど、音程の問題が殆どありません。初めて持った楽器で、一回だけスケールを吹いてみて、いきなり録音して・・・。それでもそこそこのアンサンブルができてしまう。う~ん、竹山の415テナーに、この素晴しさを教えて差し上げたいです。昨年私が購入した竹山の415テナー(最も安価なモデル)のEとGのピッチの低さは、演奏時に修正のしようがありません。どうにもなりません。こんなところで愚痴っても仕方ないですが・・・。

音程だけでなく、プラスティック製の楽器でも、そこそこの音色がします。日本のプラスティック管のリコーダーは世界的に高く評価されているようですが、今回私もそれを感じることができました。



楽譜は、IMSLPから借りました。



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



曲目と楽器編成

聖歌集第1巻(カンティオネス・サクレⅠ)
   (Liber primus sacrarum cantionum - Cantiones sacrae I)(1589)

   1. わが生活は悲しみのうちに
      (Defecit in dolore)                   A・A・T・T・B
   2. 主よ、われらは御身の到来を待ち望む
      (Domine, praestolamur)                S・A・A・T・B
   3. おお、主よ、われを助けたまえ
      (O Domine, adiuva me)                 T・B・B・GB・CB
   4. 悲しみと不安が
      (Tristitia et anxietas)                 S・A・A・T・B
   5. 主よ、御身の部族を思い出したまえ
      (Memento, Domine)                  B・B・GB・GB・CB
   6. 主よ、苦しみを見よ
      (Vide, Domine, Afflictionem)[モテトゥス][5声]   A・A・T・B・B
   7. 神よ、異邦人が御身の遺したる地に来たり
      (Deus, venerunt gentes)               A・T・T・B・B
   8. 主よ、御身はわれらの父に対し誓いたまいぬ
      (Domine, tu iurasti)                  T・B・B・GB・CB
   9. 目覚めていよ
      (Vigilate)                         A・T・T・B・GB
   10. 汝の復活によりて
      (In resurrectione tua)[モテトゥス][5声]       S・A・T・T・B
   11. 主よ、御身の聖なる座より顧みたまえ
      (Aspice, Domine, de sede sancta tua)       T・B・GB・GB・CB
   12. 主よ怒りたもうな
      (Ne irascaris Domine)[モテトゥス][5声]       A・A・T・B・GB
   13. いかにほまれ高き王
      (O quam gloriosum)[モテトゥス][5声]         S・S・A・T・B
   14. これらの町が受けし試練のことを
      (Tribulationes civitatum)               A・T・T・B・B
   15. 主よ、わが心の多くの悲しみに
      (Domine, secundum multitudinem)         T・B・B・GB・GB
   16. 天にて喜びあれ
      (Laetentur coeli)[モテトゥス][5声]          T・B・B・GB・CB



使用楽器 (440Hz)

    ソプラノ      アウロス    プラスティック (703BW
    アルト       アウロス    プラスティック (709BW
    テナー      ヤマハ     プラスティック (YRT-304BII
    バス        メック      メイプル
    グレートバス   キュング    メイプル
    コントラバス   キュング    メイプル





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この記事へのコメント

たまき
2011年04月30日 05:08
素敵ですね~~~~♪
Papalin
2011年04月30日 09:23
◆◆ 素敵ですね~~~~♪

たまきさん、ありがとうございます。
プラ管、侮れましぇ~ん。(^_^;)
2011年05月09日 12:25
一旦まとめたブログを書いておしまいにしておくと、曲が増えてもリアルに視聴者にわからないという弱点を補うために、増えたよ・・・というメッセージにもなるコメントをうっているんですが・・・なんちゃってね。
プラスチックリコーダーの音程は素晴らしいですが、普通の人が吹いてもこんな音色、アンサンブルにはならないですね(笑) youtubeでリコーダー工場見学 with 栗コーダーカルテットというのがあります。Yマハの工場です。URL→
Papalin
2011年05月09日 21:28
◆◆ 増えたよ・・・というメッセージにもなるコメントを・・・

ichiさん、ありがとうございます。
お心遣い、かたじけない。
最近、ブログの方が手抜きになっているってことですね。
でも色々考えるんですよ。一発芸の曲のブログが毎日12個も発行されたら、RSSを使っている人に迷惑かな・・・などと。

プラスティックのリコーダーですけれど、たかがプラスティック、されどプラスティック。驚きました。しかも、ヤマハではなくて、僕が小学校のときに使ったアウロスですよ。(アウロスさん、ごめんなさい。驚いたという意味ですから。)

今回使ってみて気づいたのは、プラスティック・リコーダーの弱点は、音が詰まる頻度が高いということでしょうか。私は演奏する前に楽器を殆ど暖めないのでいけないかも知れませんが、同じ条件でも、木製の楽器よりは詰まるような気がしました。

それと、学校の音楽の授業に招かれて行きますと、子供たちは「先生の楽器は木製の良い楽器だから、音が綺麗です!」という感想が必ず出ます。そういうときには、待ってましたとばかりに、その子の楽器を貸してもらって、吹いて聴かせます。鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしますよ。要は、それぞれの楽器の最高の音を引き出してあげることだと思っています。(^-^ )
 
YouTube、長かったけど、全部見ました。
超音波で結合するってのが素晴しい。勉強になるね。
栗コーダーの作った曲を、子供も大人もみんなで演奏!
イイネ!

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