◆IL DIVO◆ 斉藤恒芳 / 優雅に叱責する自転車
≪生演奏を公開しています≫
The Epiplectic Bicycle / Saito Tsuneyoshi
URL : http://papalin.yas.mu/W255/#M036
◇公開日: 2011年8月1日
◇演奏時間: 5分10秒
◇録音年月: 2011年8月 (50歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)
斉藤さんの曲は、本当に素敵な題名がついています。
この曲は、エドワード・ゴーリー作の同名の童話(?)
からインスピレーションを得て作曲されたようです。
この曲の正式な題名・・・
『リコーダー・オーケストラのための
優雅に叱責する自転車
江戸ワー祖・ゴーリー作 「優雅に叱責する自転車」による』
7つの声部(S・A・A・T・T・B・CB)からなります。
さてこのお話、ちょっと、いやかなり恐そうです。
読者に投げかけるものだらけのような気がするのですが・・・。
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
使用楽器 (440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック オリーブ
テナー メック ボックスウッド(オトテール・モデル)
バス メック メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
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この記事へのコメント
生憎この絵本は未読ですが、ゴーリーの作品は、絵もお話も、相当ブラックです。
近くの書店でゴーリーの絵本のコーナーを見つけた時は、びっくり!
子供のための絵本といより完全に大人のための本と思っていました。「おぞましい二人」などは、子供が読むことを考えたら、「怖い」、と感じる私は単純なのかもしれません。ただこの「優雅に叱責する自転車」に関して言うならば、ブラックというより、むしろナンセンスというか非日常が展開する物語のようです。
そう思いながらこの曲を聞いていると、何やらシュールな印象でした。疾走感のある伴奏、どこか物悲しげな旋律、嘆くようなアルト、そしてソプラノは、さしずめエンブリーユーバートでしょうか。解説に寄れば意表を突くエンディング。自転車の銀輪の回転が時間の流れそのもののように思えます。最後にトーンダウンしてゆく曲の中で、木霊のように聴こえてくるソプラノとアルトの響き。
聞けば聞くほど不可解かつ哀切な曲です。繰り返し聴いているとクセになりそう。それにしても「優雅に叱責する自転車」とは!!翻訳者の柴田元幸さんと、作曲者である齋藤さんのセンスというか感性はすごいと思います。
aosta、ありがとう。
「おぞましい二人」は、殺人を企てる夫婦の話だとか。たしかに恐ろしい絵本ですね。一方この「静かに叱責する自転車」ですが、その意味深なタイトル、そして斉藤さんの解説を読みますと、なかなかどうして、こちらも恐ろしい絵本のような気がしました。アドレナリンを分泌して怒りまくる方が、叱責の仕方としては素直で、一時の恐怖感で済むような気がしますが、こうして静かに優雅に叱責されると、その恐怖感は尾を引きそうです。
そうです、弱虫なんですわ。(^_^;)