◆IL DIVO◆ 『音楽史 グレゴリオ聖歌からバッハまで』 (中世)
≪生演奏を公開しています≫

"Masterpieces of Music Before 1750" by Carl Parrish and John F. Ohl 1. Medieval
URL : http://papalin.yas.mu/W705/#M101
◇公開日: 2011年10月29日
◇演奏時間: 23分23秒
◇録音年月: 2011年10月 (50歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)
私たちがリコーダー・アンサンブルを楽しんでいる
ルネサンス音楽やバロック音楽は、一体欧州で
どんな変遷があって出来上がってきたのでしょう?
そうした素朴な疑問を解き明かす一つの手段が、
歴史を遡って昔の音楽を演奏してみることです。そしてそれを実践してみたのが、W230のページ、「中世ヨーロッパの音楽(ルネサンス以前)」でした。このページは後に、まうかめ堂さんとの出会いもありまして更に充実し、今に至っております。私なりに満足しているページです。

さて、このサイトでも御馴染みのichiさんですが、お持ちの書籍を整理されるとのことで、私に一冊の本を下さいました。それがこの音楽之友社 『音楽史 グレゴリオ聖歌からバッハまで』 (カール・パリシュ、ジョン・オール共著・服部幸三訳)でした。
これは私にとっては願ってもない贈り物でした。宅急便が届くや否や、ざっとではありますがリヴィングで一気に読み通したほどでした。著書には、譜例が沢山載っています。それがこの本の著作の目的でもあったようです。音楽史を紐解くのに楽譜という具体例がないと話になりません。もう一つ欠かせないと感じたのが、音そのものです。著書には、各曲目について参照すべきレコード録音が記載されています。 --- 翻訳本としての第一刷が、私の生まれる前、1958年ですので、CDではなく、レコードです。
この『音楽史』ですが、サブ・タイトルにあるように、グレゴリオ聖歌からバッハまでを対象としています。つまり、ごく最近の2世紀を除いた千年以上の西洋音楽の歴史が載っています。歴史的には、ゲルマン民族の侵入に古代ローマの灯火が消えてから、西欧近代社会が誕生するまでの歩みです。最近の2世紀の音楽の楽譜は比較的簡単に入手できますので、譜例つきの音楽史の著書としては、これで充分だと感じました。また、グレゴリオ聖歌以前は、残念ながら楽譜が残っていませんので、仕方ないですね。
この著書を編集されたカール・パリシュさん、ジョン・オールさんが、序文でこう書かれていました。
編集に当ったわれわれとしては、ここにあげた楽曲を、どんな形にせよ、とにかく演奏してほしいと熟望している。なぜなら、われわれの研究課題である音楽は、実際の音にして生命を与えられる時、はじめて充分に音楽的、芸術的、精神低に理解されるからである。
この序文の締め括りは、私をして、充分にその気にさせるものでした。でも、本当のことを言いますと、序文を読む前にすでに演奏したいと思っていました。容易に想像つきますでしょう? (^-^ )
さて、手抜きの多い最近のブログではありますが、今回はある程度文字による補足をしないわけにはいきません。19曲を演奏して、トータル23分あまり。つまり1曲の長さは1分前後と短いですので、聴きながら読み切れる分量の文字で、一言添えましょう。私が書きたいのは、各曲が音楽史の上でどんな重要性があるのか、という学術的なことではなく、一言でいうなら「以前のものと何が変わったのか、それは私がどう感じたか。」です。もっとも、著書からの抜き出しでは、本を読む楽しみがなくなってしまうし、私の理解の稚拙さも露見してしまいますものね。では、書き始めてみましょう。
そうそう、この本、今で新品が手に入るのですね。⇒ Amazon
古本もあります。 ⇒ スーパー源氏
この本をお手元に置いて聴いて下さったら嬉しいです。
ichiさん、残念なことをしましたか? (^-^ )
1. グレゴリオ聖歌 交誦<父なる神への讃美> と 詩篇113<子らよ、主をたたえまつれ>
Gregorian Chant Antiphon, "Laus Deo Patri", Psalm 113, "Laudate pueri"
もっとも古い時代のグレゴリオ聖歌は、このように単旋律を、ソロとコーラスで交誦していました。私はソロはグレートバス1本で、コーラス部分はテナーを重ねてみました。それにしても、この旋律を基にした音楽が西洋で脈々と千年以上に渡って作られていくとは、想像に難かったと思います。西洋人は、聖書もそうですが、みなが共通に持てるものを基準に定めて生きていくというのが、千年以上にも渡っての共通な民族のスタイル、ライフ・スタイルなのかも知れませんね。
2. グレゴリオ聖歌 讃誦<われら星を見たり>
Gregorian Chant Alleluia, "Vidimus stellam"
上の第一曲は、基本的に言葉の各シラブルに2~4個の音が対応する「ネウマ型」ですが、このミサ固有分に属するアレルヤ(讃誦)はメリスマ型と呼ばれ、母音を長く伸ばして細かい動きの音符で歌う「メリスマ型」です。これが一つの進化と言っていいでしょう。でも歌ではなくて、リコーダー・アンサンブルのように言葉なしの器楽で演奏しますと、上の第一曲との違いはわかりませんね。(^_^;)
3. グレゴリオ聖歌(11世紀) 続誦<過越の犠牲>
Gregorian Chant Sequence, "Victimae Paschali" (11th c.)
グレゴリオ聖歌がいつできたかについてはよく分からないのですが、6~8世紀頃に集大成されたようです。一方、9~11世紀頃には新しい聖歌が作られました。これらの聖歌の特徴の一つが、トロープであり、その代表例が続誦ということになります。トロープとは、典礼で正式に用いられる歌詞に、更に詳しい説明的な言葉を挿入したものです。音楽に対する私の印象は、上への5度の跳躍や、下への4度の下降など、音楽としてよりドラマティックになってきたように感じました。
4. トルヴェールの歌(12-13世紀) ヴィルレ<彼女はあまりかたくなだ>
Trouvère Song (12th-13th c.) Virelai, "Or la truix"
トルヴェール(12~13世紀の騎士歌人)が歌った、単旋律の歌です。この時代の音楽は、グレゴリオ聖歌に代表される教会旋法そのものだったのですが、この曲は、私たちに馴染みのある短調・長調の兆しが現れています。そうした進化とも言えましょうか。トルヴェール(またはトルバドゥール)にはリズムの指定がなく、近代の解読者が6つのリスム定型に当てはめて読んでいます。それらはみな3拍子(8分の6)で、1:タンタタンタ、2:タタンタタン、3:タアアタタン、4:タタンタアア、5:タアアタアア、6:タタタタタタです。2番目、4番目のリズム、特徴的ですね。ちなみに4拍子は後のリズムのようです。
5. ナイトハルト・フォン・ロイエンタール(13世紀) ミンネ歌人の歌<喜ばしき5月の光よ>
Neidhart von Reuenthal (13th c.) Minnelied, "Willekommen Mayenschein"
トルヴェールは今でいうフランス人ですが、ミンネ歌人はドイツの人々です。ミンネとは"愛"の意味ですが、ミンネ歌人の歌う歌は、物語風・宗教的なものが多かったようです。この曲では、中間の終止形と最後の終止形を全て統一していますね。構造上の工夫が見られます。さてこの曲、どこかしら東洋風な感じがします。それも日本的。
6. 平行オルガヌム(9世紀) 続誦<天の王、主よ>
Parallel Organum (9th c.) Sequence, "Rex caeli, Domine"
音楽が多声(ポリフォニー)に進化します。これは初期のポリフォニーで、オルガヌムと呼ばれます。オルガヌムはポリフォニーのもっとも単純な形で、グレゴリオ聖歌の旋律に、第2の声部、つまりオルガヌム声部を加えたものです。元の曲(聖歌)に対して、上または下に、5ないし4度の音程で厳密に平行して進みます。音の響きとしては非常に素朴に感じますが、いわゆるハーモニーが登場してきたわけで、その音を聴いた人々は、一体どんなことを感じたのでしょう。
7. 自由オルガヌム(12世紀) 進句(トロープ)<神の子羊>
Free Organum (12t c.) Trope, "Agnus Dei"
更に自由になったのが、自由オルガヌムです。何が自由になったかというと、第3曲の続誦で書いたトロープという手法で、第6曲の平行オルガヌムと違って、全て新しい旋律で作曲されるようになりました。厳格な○度上とか下とかいうこともなくなり、それこそ自由になったのですね。この曲、出だしはグレゴリオ聖歌のような厳かな感じがしますが、2つの声部が上下入り乱れて進んでいく音楽の登場に、私はゾクッとしました。
8. メリスマ型オルガヌム(12世紀・聖マルシャル楽派) <主に祝福をのべん>
Melismatic Organum School of St. Martial, "Benedicamus Domino"
メリスマ型については、第2曲のところで書きました。この曲は、テノールの声部にグレゴリオ聖歌の旋律の一部分を長く引き伸ばして歌わせ、上にオルガヌムと呼ばれる自由なリズムで繊細なメリスマをつけています。ここでもグレゴリオ聖歌が君臨しているのがわかります。私は肉声と同じ音程の楽器(グレートバスとコントラバスの2本)で演奏させました。いかにもヨーロッパ中世の響きという感じがしませんか。
9. ペロタン(12世紀) オルガヌム<アレルヤ>
Perotin (12th c.) Organum, "Alleluya" (Nativitas)
私の音楽サイトでは有名な(?)、ノートルダム楽派の巨匠ペロタン(ペロティヌス)の登場です。ペロタンと、後に登場するマショーの曲は、知らない曲であっても一度耳にしただけでそれとわかります。バッハは他の作曲家と間違うこともありますが、モーツァルトは間違えません。それだけ、ペロタンもマショーもモーツァルトもオリジナリティに溢れるということでしょうか。この曲、色んな様式を含んでいて、かつ、当時の理論家の唱える原則に反していたり・・・。そういう意味では、ベートーヴェンに似ていますね。このページを通しで聴いてみますと、前の曲からいきなり何段も階段を登ってしまったように感じます。この曲の前に、ペロタンの師匠だったレオナンの曲を挟んでくれるとよかったのに・・・なんて贅沢を言っています。
10. モテット(12世紀・ノートルダム楽派) <ああ、まったく!・バラがひらき・東方にて>
Motet (13th c.) School of Notre Dame, "En non Diu! Quant voi; Eius in Oriente"
ノートルダム楽派が好んで作曲したのがモテットです。彼らは、テノール(つまり低声部)にグレゴリオ聖歌のメリスマ的な旋律の一部を歌詞をつけずに、リズム定型のどれかを用いて置き、その上に歌詞をもつ声部、すなわちモテトゥスを新たに作曲するという手法をとったようです。歌詞は宗教的なものだけでなく、13世紀には世俗的なものも登場し、グレゴリオ聖歌を置いていたテノール声部にも世俗曲が用いられるようになったようです。後のルネサンスの世俗曲のルーツ・・・ということになりましょうか。
11. コンドゥクトゥス(13世紀) <きよらなる花嫁>
Conductus (13th c.) "De castitatis thalamo"
単旋の聖歌に基づかない12~13世紀のラテン語の歌をコンドゥクトゥスといいます。多声のコンドゥクトゥスでは、上の第10曲とは違って、テノール声部も作曲家自身が自由に作っていたようです。こうしてまた進化して行くのですね。さてこの曲、これまた日本的。それも、きよらなる花嫁というタイトル(歌詞)からは想像し難い、日本のわらべ歌のようですよ。
12. 器楽のダンス(13世紀) <エスタンピー>
Estanpie (13th c.) Instrumental Dance
13~14世紀のダンス曲、エスタンピー。プロヴァンスの言葉に由来し、意味は"足を踏み鳴らす"だそうです。ですので、譜例の楽譜にはない太鼓を登場させてみました。この曲で面白いのは、2つの声部からなる曲ですが、メロディが途中から別の声部に転調して現れるということです。また楽譜を見ますと、上の声部は臨時記号なし。下の声部には、フラットが一つついています。この時代の音楽ではよくあることなのですが、今回はそのことに新たな感動を覚えました。
13. ギョーム・ド・マショー(1300頃-1377頃) ミサから<神の子羊> 第1
Guillaume de Machaut (c.1300-c.1377) Agnus Dei (1) from the Mass
アルス・ノヴァ(新しい音楽)の音楽様式を代表するマショーの登場です。ちなみに、これに呼応する古い音楽(アルス・アンティクァ)とは、レオナンやペロタンを代表とするノートル・ダム楽派をさします。何が新しいのか。それはまずこのミサ曲をお聴き下さい。特徴的な和声が登場しはするものの、音楽自体が表情豊かです。また3度の和音が協和音として使うことが頻繁になってきた頃の曲です。つまり、変な書き方ですが、当時の人々の耳が、現代に生きる我々の耳に近くなったということですね。
14. フランチェスコ・ランディーニ(1325-1397) バラータ<それをよく知らんと欲する人は>
Francesco Landini (1325-1397) Ballata, Chi più l'e vuol sapere
今までフランスとドイツが登場してきましたが、ランディーニはフィレンツェの盲目のオルガニストです。イタリアでは14世紀の後半にイタリア楽派が世俗音楽で花を咲かせました。この曲もそうした世俗曲の一種、バラータです。この曲の特徴の一つは、終止の仕方です。"ドシーラドーー"という終わり方は「ランディーニの終止形」と呼ばれ、アルス・ノヴァの作曲家たちが好んで用いたようです。後の世の歌曲の原型のような感じのする曲だと思いました。
15. ギョーム・ドゥファイ(1400頃-1474) ミサ<もし,私の顔が青いなら>から <主よ,憐みたまえ>
Guillaume Dufay (c.1400-1474) Kyrie (1) from the Mass "Se la face ay pale"
いつから兼業作曲家が専業作曲家となったのでしょう。この時代でしょうか。何故なら、ギョーム何とかという作曲家が登場するようになりました。(^_^;) それは冗談として、音楽が非常に洗練されてきた感があります。私をしてそう感じさせる理由も分析されています。どうぞ著書をご覧になって下さい。ア・カペラの時代にあって、ドゥファイのアンサンブルはいつも楽器を伴っていたようです。オルガン、リコーダー、ヴィオールなどの演奏者と共にあったようです。
16. ジル・バンショワ(1400頃-1460) シャンソン<さらば、わがいとしき人、わが女王よ>
Gilles Binchois (c.1400-1460) Chanson, "Adieu m'amour et ma maistresse"
マショーの手で確立された楽器の伴奏をもつシャンソンを育んでいったのが、ブルグンド楽派です。彼らが作曲したシャンソンの特徴は、ほとんど全て3声で、上声は独唱です。テノールとコントラ・テノールの下2声は楽器で演奏されました。この2つのパート、音も上下逆転したりで、一つの五線譜に書かれた譜例で演奏するのは大変でした。(^_^;)
17. ヨハネス・オッケゲーム(1425頃-1495) <ミサ・プロラツィオーネム>から <聖なるかな>
Johannes Ockeghem (c.1425-1495) Sanctus (1) from the "Missa prolationum"
15世紀末の対位法音楽の最高峰といわれる、オッケゲームのミサ曲からの一節です。彼は複雑なカノンを作曲するなど、非常に学問的でした。このミサ曲では、2重カノンや拡大カノンも登場し、技法的でありながら、爪を隠して素晴しい音楽として聴かせてしまうという作品のようです。こういう技法を、もっともっとと絨毯爆撃的に押し進めていったのがバッハでしょうか。このミサ曲、全曲を聴いてみたいものです。
18. ヤーコプ・オープレヒト(1430頃-1505) モテット<主よ、かえりみたまえ>
Jacob Obrecht (c.1430-1505) Motet, "Parce, Domine"
オープレヒトも、カノン風の模倣対位法などの技巧と、豊かな表情づけを更に押し進めていった作曲家の一人です。技法と表情、一見相反するものかのようにも思えますが、この二つが合致したときといいますか、巧みに組み立てられた技法の上で鳴り響く豊かな表情は、言葉にしようもないほど美しく感じるときがあります。音楽を聴いて感動し、その曲の楽譜を紐解いてみたところ、じつはあちこちに物凄い工夫が施されていて・・・というのが、私の一つのパターンです。感から知への逆流かもしれませんが・・・。
19. ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521) モテット<めでたしマリアよ>
Josquin des Prez (c.1450-1521) Motet, "Ave Maria"
ジョスカンは、オッケゲームの弟子で、16世紀初期のずば抜けた才能の持ち主だったようです。どう凄かったのかは、是非著書をお読み下さい。この曲を演奏して感じたことですが、ともすれば、ソプラノ・オンステージといったそれまでの多声音楽から、どのパートも主と従を織り成す音楽だなぁということと、内声の2パートの音域が広いことです。現代の合唱曲の作曲家も、こんな広いは使わないだろうと思います。さてこの曲、私にはもうルネサンス音楽の香りがぷんぷんするのですが、如何感じられましたでしょうか。次からはいよいよ第2部:ルネサンス音楽になります。
つかれた~。
Papalinの多重録音でお聴き下さい。m(_ _)m
曲目
1. グレゴリオ聖歌 交誦<父なる神への讃美> と 詩篇113<子らよ、主をたたえまつれ>
Gregorian Chant Antiphon, "Laus Deo Patri", Psalm 113, "Laudate pueri"
2. グレゴリオ聖歌 讃誦<われら星を見たり>
Gregorian Chant Alleluia, "Vidimus stellam"
3. グレゴリオ聖歌(11世紀) 続誦<過越の犠牲>
Gregorian Chant Sequence, "Victimae Paschali" (11th c.)
4. トルヴェールの歌(12-13世紀) ヴィルレ<彼女はあまりかたくなだ>
Trouvère Song (12th-13th c.) Virelai, "Or la truix"
5. ナイトハルト・フォン・ロイエンタール(13世紀) ミンネ歌人の歌<喜ばしき5月の光よ>
Neidhart von Reuenthal (13th c.) Minnelied, "Willekommen Mayenschein"
6. 平行オルガヌム(9世紀) 続誦<天の王、主よ>
Parallel Organum (9th c.) Sequence, "Rex caeli, Domine"
7. 自由オルガヌム(12世紀) 進句(トロープ)<神の子羊>
Free Organum (12t c.) Trope, "Agnus Dei"
8. メリスマ型オルガヌム(12世紀・聖マルシャル楽派) <主に祝福をのべん>
Melismatic Organum School of St. Martial, "Benedicamus Domino"
9. ペロタン(12世紀) オルガヌム<アレルヤ>
Perotin (12th c.) Organum, "Alleluya" (Nativitas)
10. モテット(12世紀・ノートルダム楽派) <ああ、まったく!・バラがひらき・東方にて>
Motet (13th c.) School of Notre Dame, "En non Diu! Quant voi; Eius in Oriente"
11. コンドゥクトゥス(13世紀) <きよらなる花嫁>
Conductus (13th c.) "De castitatis thalamo"
12. 器楽のダンス(13世紀) <エスタンピー>
Estanpie (13th c.) Instrumental Dance
13. ギョーム・ド・マショー(1300頃-1377頃) ミサから<神の子羊> 第1
Guillaume de Machaut (c.1300-c.1377) Agnus Dei (1) from the Mass
14. フランチェスコ・ランディーニ(1325-1397) バラータ<それをよく知らんと欲する人は>
Francesco Landini (1325-1397) Ballata, Chi più l'e vuol sapere
15. ギョーム・ドゥファイ(1400頃-1474) ミサ<もし,私の顔が青いなら>から <主よ,憐みたまえ>
Guillaume Dufay (c.1400-1474) Kyrie (1) from the Mass "Se la face ay pale"
16. ジル・バンショワ(1400頃-1460) シャンソン<さらば、わがいとしき人、わが女王よ>
Gilles Binchois (c.1400-1460) Chanson, "Adieu m'amour et ma maistresse"
17. ヨハネス・オッケゲーム(1425頃-1495) <ミサ・プロラツィオーネム>から <聖なるかな>
Johannes Ockeghem (c.1425-1495) Sanctus (1) from the "Missa prolationum"
18. ヤーコプ・オープレヒト(1430頃-1505) モテット<主よ、かえりみたまえ>
Jacob Obrecht (c.1430-1505) Motet, "Parce, Domine"
19. ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521) モテット<めでたしマリアよ>
Josquin des Prez (c.1450-1521) Motet, "Ave Maria"
使用楽器 (440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル キンゼカー
アルト メック エボニー
テナー 全音 チェリー
バス メック メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
ほかに、太鼓少々
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この記事へのコメント
ichiさん、ありがとうございます。
気が向いたので、食べ始めました。(^-^ )
発行が1958年で、戴いたのは1993年の第31刷です。本には色々と書き込みがあり、その字から、当初の持ち主はichiさんではないのだろうと推察しておりました。しかし、現在でも発行されているようですから、息の長い定番の本なのかも知れませんね。
> 旋律の合唱ってやったことありましたっけ?楽しみだなぁ。
グレゴリオ聖歌は初めて・・・だったかなぁ、かなり怪しいです。
楽しみだなぁって、歌わせる気ですかぁ?
そんなことはないんですが、上のコメントは未だ音楽を聴く前に書いたものなので、グレゴリオ聖歌は歌を期待して聴き始めました(笑)。2曲目になっても歌が全然出てこないので、解説を読み直してようやく理解したわけです。聖歌のソロを歌う人は謡のお師匠さんみたいなものなんでしょうね。グレゴリオ聖歌を歌うのは数々の名曲を一人で歌ってきたPapalinさんにとってもやりにくいものなんですか?リバーブをMaXにして古い教会のイメージで作ってみたらいいのにと思います。
お馴染みの(笑)ペロちゃんはこうして流れの中で聴くと、個性がありますね。選んでいる曲にもよると思いますが、大勢の中に入っても埋もれていませんね。
ichiさん、ありがとうございます。
痛いところというか、鋭いところを突かれました!
グレゴリオ聖歌は、カトリックの祈りそのものです。ですから、Papalinとしては工夫の仕様が全くないのです。そう、まさに歌う前からしり込みしている状態と言ってもいいでしょう。この単旋律は、それこそ聖務日課として歌い続けて(祈り続けて)いる人たちだけが歌えるもののような気がしています。怖くて手がでません。(^_^;)
> リバーブをMaXにして古い教会のイメージで作ってみたらいいのに・・・
テクノロジーとしては、それで全く問題なくできます。
> ペロちゃんはこうして流れの中で聴くと、個性がありますね。
そうでしょう? ペロちゃんとマショー太郎とヴォルフィは、西洋の音楽の歴史の中では特筆すべき3人だと思いました。子供の頃は、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスだったのに。大人になるって、すごいことですね。(^-^ )