◆IL DIVO◆ モーツァルト / 交響曲第41番 ジュピター 第1楽章

≪生演奏を公開しています≫

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"W. A. Mozart / Symphony No.41 C-major K.551 "Jupiter"
URL : http://papalin.yas.mu/W219/#M241


  ◇公開日: 2011年11月13日
  ◇演奏時間: 7分47秒
  ◇録音年月: 2011年11月 (50歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)




朝テレビをつけたら、ブロムシュテッド指揮N響の定期公演の模様が映し出されました。

後半のプログラムは、チャイコフスキーの交響曲第5番。大好きなシンフォニーです。出だしのクラリネットの哀愁ある響きを聴き始めたら、そのまま全楽章を聴いてしまいました。若いホルン奏者の2楽章を見守るような気持ちで見つめたり、まるでトランペットのように吹くオーボエ奏者や、木製のフルートを吹く若いのに堅実な奏者の演奏に惚れ惚れしたり。でも一番感心したのは弦楽の豊かな響きだったように思います。

チャイコフスキーの交響曲を聴いたら、自分も交響曲を演奏したくなってしまいました。曲はすぐに決まったんです。モーツァルトのジュピターです。この曲はいつか演奏できたらいいなと思っていたんです。要はきっかけですね。そのきっかけが今朝やってきたというわけです。

今までのわたしのアプローチだったら、ピアノ独奏用にアレンジされた楽譜を探して演奏したでしょう。でも、今朝の思いは全く違いました。恐らくこの曲ならば、ネットにオーケストラのパート譜があるに違いない。それを探して全パートをリコーダーで重ねてみよう・・・そう決めました。まずIMSLPを訪れましたら、早速パート譜がありました。それを印刷して、さあ準備OK。指揮者を録音して、弦楽器から重ねて行きました。


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【 指揮者を含めて15トラック使います。これは、弦楽が完成し、5トラック使ったところ。 】



Vn1>Vn2>Vla>Vc>Cb。第1楽章はハ長調ですから、ハ音記号のヴィオラも何とかクリア。チェロ・パートとコントラバス・パートでは、思いっきり高い音もありましたが、優秀なコントラバス・リコーダーで最高音Gまでを何とか演奏し、Cbの音をヴォイス・チェンジャーでオクターブ下げたところで、それまでの録音を聴いてみました。ほほう、弦楽合奏だけだと、こんな響きをしているんだ・・・などと悦に入りながら。弦だけの演奏でも、ちゃんとジュピターに聴こえるのは、ジュピターが弦楽合奏を基本として作曲されているからなのでしょう。

次いで、管楽器。まず金管楽器を演奏しました。ホルンもトランペットも、自分がオーケストラのメンバーだったら、モーツァルトはプログラムに入れてくれるなと訴えたくなるような、正直つまらない楽譜でした。ちょっと大袈裟に言うと、ドとソしか出てこないのです。後半の転調の嵐のところではもうお手上げです。40小節も50小節も休みが続きます。録音の時には、思わず先送りしてしまいました。この時代の金管楽器は、ティンパニとさほど変わらない打楽器みたいなものだったということを改めて感じました。

ですから、次に演奏したファゴットが楽しかったことと言ったら、わかりますでしょうか。ファゴットは低音楽器でありながら、ちゃんと歌わせてくれるし、時にはソロも回ってきます。モーツァルトはやっぱり木管楽器だよなぁなんて思いながらの演奏でした。

そして次はオーボエ。このパートの音は、実際のオーケストラの演奏では、あまり馴染みがないことに気づきました。きっとその上の高い音を担当するフルートに押されているからかなぁなどと思いながら演奏しました。そうそう、ファゴットとオーボエの演奏で気づいたのですが、両方の楽器とも、モーツァルトは2管編成で書いているのですが、セカンドのパートが結構面白かった。それはただ単にファーストの3度下というだけでなく、美味しい音、大事なフレーズを与えているのですね。こんなのも、パート譜を使って全楽器を演奏してみないと、ピアノ編曲譜ではわからないよなぁ・・・などと思いつつ。

最後に単独パートのフルートを入れて完成です。ティンパニは演奏しませんでした。なぜなら、2本のトランペットと2本のホルンで充分だと思ったからです。フルートが入ると、ジュピターらしくなりますね。最後にキリッと蓋をした・・・というような感じでした。


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【 最後にパンを振る(広がりをつける)ときのために、テープを貼ってパートを書き込みました。 】



ということで、8分弱の楽章ですが、リコーダーの14重奏は、それなりに重厚な響きになりました。ミックスダウンのときに感じたのは、一人ひとりの責任は14分の1だから、ちょっとくらいミスってもいいか・・・という考えが大間違いであることでした。他の13人がきちんと演奏していますと、たった一人でも目立ってしまうんですね。大きな気づきと反省をしました。

そういうわけで、14人のリコーダー吹きが揃ったら(CbパートはVcと殆ど同じなので13人でもよい)、この曲を演奏できそうです。録音では、Vn1・2とVlaは楽器持ち変えで演奏しましたが、低音のユニゾンは低音楽器に任せてしまえば、持ち替えなくても何とか行けそうです。参考にオーケストラのパートと使ったリコーダーを挙げておきますね。リコーダー・オーケストラの名に相応しい曲であること間違いなしです。来年の夏に我が家で演奏できないかなぁ・・・などという考えがちょっと頭を過ぎったりしました。(^-^ )


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【 本当はあまりお見せしたくないのですが、舞台裏です。 】




そうそう、どうパンを振ったか(ステレオ効果を出したか)、書き添えておきましょう。


Trp2  Trp1    Hrn1  Hrn2
Ob2     Ob1     Fl       Fg1      Fg2
Vn1      Vn2      Vla       Vc       Cb

指揮者



楽譜は、IMSLPから借用致しました。



Papalinの多重録音でお聴き下さい。m(_ _)m



パートと使用楽器

   フルート       A
   オーボエ1      T(メック)
   オーボエ2      T(メック)
   ファゴット1      GB
   ファゴット2      CB

   ホルン1       T(全音)
   ホルン2       B
   トランペット1     T(全音)
   トランペット2     B

   ヴァイオリン1    A・(T)・(B)   テナーはメック
   ヴァイオリン2    (A)・T・(B)   テナーはメック
   ヴィオラ        (B)・GB
   チェロ         CB
   コントラバス     SubCB


使用楽器 (440Hz)

    アルト          メック           オリーブ
    テナー          メック            ボックスウッド(オトテール)
                  全音            チェリー
    バス           メック           メイプル
    グレートバス      キュング          メイプル
    コントラバス       キュング          メイプル
    サブ・コントラバス   キュング          メイプル



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この記事へのコメント

たまき
2011年11月14日 07:19
来年の夏ですか♪楽しみですね!
Papalin
2011年11月15日 04:49
◆◆ 来年の夏ですか♪楽しみですね!

たまきさん、ありがとうございます。
来年の合宿は、8月24・25日の予定です。
5人くらい集めて来て戴けますか?
たまき
2011年11月15日 07:18
5人なんて人望もないのでとても無理なのですが
ちなみに参加費用はどのくらいでしょうか。。。 夏の信州 いいですよね~~憧れます☆ いつか娘達と参加出来たらいいなと夢ばかり;;
Papalin
2011年11月15日 07:46
◆◆ ちなみに参加費用はどのくらいでしょうか。。。

たまきさん、ありがとうございます。
近くのペンションに泊まって戴いて、1拍2日がメインコースです。日帰りの方もいらっしゃれば、夏の信州を一緒に堪能しちゃおうと、前泊後泊する方、合宿からそのまま信州巡りに行かれる方、様々です。費用は、交通費・宿泊費・食事代、それぞれ自前でということになります。

皆さん、アンサンブル練習の後は、音が変わります。
それが私も嬉しくて、来年で5年目、6回目になりますか。
山栗
2011年11月16日 11:33
Papalinさん、初めまして!
清里に移住してきた山栗と申します。aostaさんの所から寄せていただきました。Pjmamaさん宅でリコーダーを吹かれたのとのことだったので、aostaさんを訪問し、それからこちらに訪れさせていただきました。
正直、びっくりしましたね。凄い世界です。これ全てPapalinさんがお一人で演奏され、録音されているとは俄かに信じがたいほどの世界です。こんなことができるのですね。

また寄せていただきます。いつの日か、その素晴らしいリコーダーの響きをお聴かせいただける日が来るのを楽しみにしています。
Papalin
2011年11月16日 21:07
◆◆ 俄かに信じがたいほどの世界です。

山栗さん、ありがとうございます。
演奏した曲の数だけ自慢できるような音楽サイトで恐縮です。でも、プロではできないことかも知れません。正しくは、プロならやらないことかも知れません。でも、これも私が生きた証しの一つで、音楽が大好きであることの、私なりの表現手段です。

録音年月の古いものは、正直言って稚拙な演奏ですが、最近のものは、それなりになってきたかと思います。もし拙演奏を聴いて下さいますなら、公開年月日に注意されますよう、お願い致します。

近々、音楽談義ができますといいですね。(^-^ )

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