◆IL DIVO◆ バッハ / カンタータ第151番(全曲)
≪生演奏を公開しています≫
Cantata 151 Sußer Trost, mein Jesus kimmt (BWV151)
URL : http://papalin.yas.mu/W238/#M151
◇公開日: 2011年12月21日
◇演奏時間: 16分20秒
◇録音年月: 2011年12月 (50歳)
上のアルファベットの曲目名を
クリックして、Papalinの音楽サイト
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バッハのカンタータが楽しくなって来ました。
aostaが、それとな~く、リクエストしてきました。(^_^;)
この時期(イエスの生誕)に関係するカンタータのようです。
必要に迫られて、数字つき通奏低音のルールを学びました。
現代のコードにも似ているのですが、似ていて非なるものでした。
一番の違いは、現代のコードはベースがどんな音を出そうが、コード自体は決まってしまいます。例えば、ベースがEの音を出していても、Gの音を出していても、コードはEm・・・のように。(後者はEm/Gと書いたりします) 一方の数字つき通奏低音は、あくまで通奏低音がどの音を出しているかによって、その音から何音離れた音が必要なのかを示しています。ですので、上記の現代のコードの例では、全く違った書き方になるのですね。ドミソの和音と、その展開形であるミソドやソドミの和音では、書き方が変わってくるというわけです。
ちょっと脱線しますが、数字つき通奏低音の場合、長調の曲だとドミソの和音で通奏低音がドの音を出しているときには、数字は何も書かれません。同じように、短調の曲だとラドミの和音で通奏低音がラの音を出しているときには、数字は何も書かれません。これらがデフォルトなのですね。このことからも、バロック時代の音楽が中世までの教会旋法を基準にしていたのとは違って、今日の私たちに馴染みの深い長調短調の音楽に完全に移り変わったと言えるのではないでしょうか。
さて、これは私の推測なのですが、鍵盤楽器の方が、数字を音にするのは遥かに易しいと思いました。その理由は、数字の意は、"通奏低音からの距離"と置き換えることができるからです。例えば"6"という数字があれば、通奏低音から6度の位置にある音を表します。これは鍵盤楽器なら、指の間隔(指と指の開き具合)で瞬間的に鳴らすことができると思います。ところが管楽器の場合は、6という数字が書かれていた場合に、6度の音をとっさには思い浮かびません。これを瞬間的に行なうのは至難の技ですね。
ゆっくりとしたレチタティーボなので、やっとの思いで何とか演奏しました。(^_^;)
話は変わりますが、この151番。フルートのパートは死ぬ思いで演奏しました。(^_^;)
楽譜は、IMSLPから借用しました。
またスコアとして、Anfangさんから頂戴したミニチュア・スコアを活用しました。
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
曲目
1. アリア「甘き慰めなるかな,わがイエスは来ませり」(ソプラノ)
ARIA "SUßER TROST, MEIN JESUS KOMMT"
2. レチタティーヴォ「喜び立て,わが心よ」(バス)
RECITATIVO "ERFREUE DICH, MEIN HERZ"
3. アリア「イエスのへり下りにぞ」(アルト)
ARIA "IN JESU DEMUT KANN ICH TROST"
4. レチタティーヴォ「汝貴き神の子よ」(テノール)
RECITATIVO "DU TEURER GOTTESSOHN"
5. コラール「今日救い主は美わしきパラダイスの門をば」
CHORAL "HEUT SCHLEUsT ER WIEDER AUF DIE TUR"
使用楽器 (440Hz)
テナー メック ボックスウッド(オトテール)
全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
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この記事へのコメント
新たに学ばれ、また「死ぬ思いで演奏」されたものを、こうすんなりと簡単に聴かせていただきまして申し訳ありません。、
bunbunさん、ありがとうございます。
よいクリスマスを過ごされたことと存じます。
aostaは、いい曲を知っているのですが、演奏する方は汗かきながら必死でやっています。(^_^;)