◆IL DIVO◆ 百年前の世界の国歌 (イタリアの楽譜)

≪毎日がコンサートの本番です≫

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National Anthems of the World in 1900-1920s
URL : http://papalin.yas.mu/W242/#M011

  ◇公開日: 2012年2月18日
  ◇演奏時間: 13分23秒
  ◇録音年月: 2012年2月 (51歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



タイトルにも書きましたように、
今からおよそ100年前の世界の国歌です。

『あれ、これは今の国歌と違うじゃない。』
『何でドイツとイギリスとスイスの国歌が同じなの?』

そう思われて当然です。
世界がまだ2つの大きな大戦を経る前かも知れません。

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IMSLPに掲載された、イタリア語で書かれている楽譜です。
ですので、冒頭はイタリア国歌、それも時代別に3曲も載っていました。

それ以降は、イタリア語による各国名のアルファベット順に並んでいます。
ちなみに日本は、Japanではなく、Giapponeとなります。



現代の国歌とは違うものもあるとはいえ、各曲は多彩で、非常に興味深く感じました。
途中でテンポが変わったり、短調に変わったり。ちょっと書いてみます。

 イタリア     早口でまくし立てられているかのようで、指も回ってません・・・(^_^;)
 アルゼンチン  まるでチロル民謡ではないか思いきや、途中でテンポが変わっていいですね。
 オーストリア   いまのドイツ国家でしょうか。100年前を慮っています。
 ベルギー    出だしが面食らいましたが、いかにも国歌という感じもします。
 ブラジル     ひょっとして、作曲者はW.A.モーツァルト? 意外な感じがしました。
 ブルガリア   これまた牧歌的で、チロリアンな感じがします。
 チリ       陽の光を感じる曲です。1曲目の方が素敵ででしょうか。
 デンマーク   輝かしい時代を終えたデンマークの哀愁を何となく感じます。
 エジプト     元気のいい曲です。こうした感じの曲はリコーダーは苦手に思います。
 フランス     有名な冒頭のメロディは知っていましたが、叙情的な中間部を持つのですね。
 ドイツ      現在のイギリス国歌ですね。意外でした。本当なのでしょうか。
 日本       外国人によるアレンジですが、全く違和感ありません。
 ギリシャ     今話題の国ですが、あまりにも可愛らしくて、オクターブ上げて演奏しました。
 イギリス     イングランド地方の国歌ということになるのでしょうか、よくわかりません。
 メキシコ     途中で短調に変わる、変化に富んだ国歌です。
 モンテネグロ  ひょっとしたら、もう少しアップテンポかもしれませんが、流麗なメロディです。
 オランダ     古き良き時代を感じさせる曲でした。
 パラグアイ   密かに好きな国歌となりました。
 ペルー      途中でアメリカが登場してきましたよ。(^-^ )
 ポルトガル   中間部で使われる和音が、ちょっとゾクゾクします。
 ロシア      チャイコフスキーの「1812年」で知ったメロディ。オクターブ上げての演奏です。
 スペイン     2曲とも、ちょっとイスラム色を感じるのは私だけでしょうか?
 アメリカ     もう少し単純化された楽譜でしたが、今風に演奏してみました。
 スウェーデン  欧州は国同士の対立の歴史ですけれど、穏やかなメロディの曲です。
 ノルウェー    独立できず、デンマーク傘下からスウェーデン傘下となった時代の国歌かな?
 スイス      そういうわけで、ドイツとイギリスと同じ曲です。
 トルコ       こんな物悲しい国歌がある(あった)のだろうか。凹みます。
 ハンガリー    オーストリア=ハンガリー帝国からの分離後? 2曲目の哀愁が好みです。
 ウルグアイ   3連符がちょっと軍隊っぽいけど、力がみなぎる国歌ですね。
 ベネズエラ   縦の線がピタリと揃った曲、途中のユニゾンも印象的です。
 

あれあれ、全部書いてしまいましたね。
国歌だから当然歌詞もあるわけですが、こうして器楽曲として演奏しても楽しめました。
歌詞がない分、純粋に音楽を楽しめたと言ってもいいかもしれません。

改めて日本の「君が代」はいい曲だと思いました。
私自身は、過去の日本の姿を忠実に歌っている歌詞も、
そのままでよいのではないかと思っています。
隠すことも、消し去ることも、置き換えることも
特に必要ないように思っています。

そうそう、何となくですが、この国歌集、こちらの路線と似ているような気がしました。



楽譜は、IMSLPさんから借用致しました。



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



使用楽器 (440Hz)

   アルト       メック        オリーブ
   テナー       全音         チェリー
              メック        ボックスウッド(オトテール)
   バス        ヤマハ       メイプル
   グレート      キュング       メイプル
   コントラバス    キュング       メイプル



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この記事へのコメント

アルト笛
2012年02月18日 23:40
こんばんは。今日はPapalinさんのお誕生日ですね
おめでとうございます~

100年前の国歌を、午前と午後に分けて聞かせていただきました(#^.^#)
アメリカ国歌で2つ目のは初めて知りました。メキシコの国歌はあちこちお洒落な展開があるのですね~♪ 君が代に比べるとどの国も結構長いものなんですね。
Papalin
2012年02月19日 08:37
◆◆ Papalinさんのお誕生日ですね

アルト笛さん、ありがとうございます。
今年は異様に寒い冬で、氷点下23℃を記録しましたが、何とか生きております。

アメリカの2番目の国歌は私も知りませんでした。国家なのか、愛唱歌的な存在なのかはわかりませんが、そうした曲にお目にかかることもできて良かったです。そうそう、メキシコが意外と良いですね。大抵の国歌は、マエストーゾ指定なのですが、それでも曲の中にドラマ的な展開があるのも知りました。リコーダーでの演奏でも、中間部をどう演奏するかで、味が出ると思います。

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