◇Recorder◇ リコーダーの増殖 (竹山415Hzアルト)
我が家のリコーダーが また 増殖しました。
前回のキンゼカーのセット増殖から、ちょうど一年です。
415Hzのアルト・リコーダーが4本になりました。
今回の目的は、アンサンブルに適した柔らかな音色のする楽器を見つけることでした。もっと直近の理由は、らぶしゅーべるとさん編曲のバッハ・シリーズをバロックピッチで完成させるために、どうしても新たな楽器が必要でした。
というのは、3本のアルト・リコーダーがどれも恒常的に音が詰まって、それ以上どうしても立ち行かなくなってしまっていたからです。リコーダーは、ウィンドウェイに水滴が溜まって、それを吹き飛ばしてちゃんと音が戻るうちは良いのですが、ブロックの給水能力が限界に達すると、恒常的に音が変わってしまいます。この状態になりますと、それを回避する方法はただ一つ、何日か休ませることです。恐らく、膨張の過程でブロックの収まり具合に変化が生じているかも知れません。頻繁にこうした状態にならなくするためには、調整(ヴォイシング)をお願いした方が良さそうです。特に、他の追従を許さない(と思っている)ソロ向きの鈴木の楽器の調子の良いときの音が気に入っていますので、この際、3本まとめてヴォイシングを依頼することを検討しているところです。
そういうわけで、なるべくそうした良からぬ状態にならない楽器・・・ということになるのですが、それはほぼ不可能でしょう。とすると、そうした状態になっても、力で何とか押し込める楽器、すなわちウェインドウェイの広い、いわゆるボーボーと息の入る楽器を探したくなったわけですね。さらにそうした楽器の音色の特徴は概して柔らかい音がすると決まっています。これで万事OK・・・と頭では納得したわけです。
具体的な楽器の選定ですが、私が持っている唯一の415Hzのソプラノである竹山のメイプル・モデルが、意外とウィンドウェイが広く、これだけ沢山の曲(ちなみに合計演奏時間で4時間半!)を演奏しても、全くへこたれないタフな楽器でした。さらに同じメイプルのシリーズのテナーはとてもよい響きがします。ということで、第一志望が決まりました。竹山のメイプルです。
銀座のヤマハには、4種類の竹山製の楽器のほか、他のメーカー品も含めると全部で10種類位がありました。試奏することに決めた楽器は6本です。想像していた通り、他の楽器に比べてウィンドウェイの広い竹山の4本と、それに似た感じの形状をしたフェールの2本です。
フェールの2本は、早々に選からもれました。音色のイメージが違ったという理由だけです。
4本の竹山についての感想です。私は本命から試していきますので、試奏した順で書きます。
言わずもがなでしょうけれど、これは私が明確な目的をもって試奏した各個体についての個人的な感想であり、そのモデル全体、ましてやメーカーに対する全般的な感想ではないことをお断りしておきます。
ちなみに、仮に在庫があっても今回の目的からは外れたであろうエボニー製の楽器(TA415E:183750円)は在庫がありませんでした。ということで、候補は1番か2番。この2種類の楽器を、在庫のあるだけ用意して戴いて最終選考に入ります。
結果は、アルトだと頻繁に登場するであろう高音の出やすさを考慮し、音色も気に入った2番のTA415BBに決めました。音程に関して言いますと、ホールの位置が独特なテナーのような癖は全くなく、どのモデルも恐らくソプラノよりもバランスが良いと感じました。
更に同じTA415BBモデルの楽器を在庫のあるだけ試奏した結果、ある程度吹き込まれていて嘴(ベック)がちょっと変色してはいましたが、試奏用の楽器に決めました。他の楽器はみな「これから音が変わっていくだろう」と感じたのですが、それで失敗したのがヤマハのデンナー・モデルの415Hzの楽器だったので、私としては安全策を取ったつもりです。
さてそうして手に入れた新しい楽器、絶好調です。
既に上記リンクのサイトで何曲か演奏していますので、音色を聴いて戴いけましたら幸いです。
前回のキンゼカーのセット増殖から、ちょうど一年です。
415Hzのアルト・リコーダーが4本になりました。
今回の目的は、アンサンブルに適した柔らかな音色のする楽器を見つけることでした。もっと直近の理由は、らぶしゅーべるとさん編曲のバッハ・シリーズをバロックピッチで完成させるために、どうしても新たな楽器が必要でした。
というのは、3本のアルト・リコーダーがどれも恒常的に音が詰まって、それ以上どうしても立ち行かなくなってしまっていたからです。リコーダーは、ウィンドウェイに水滴が溜まって、それを吹き飛ばしてちゃんと音が戻るうちは良いのですが、ブロックの給水能力が限界に達すると、恒常的に音が変わってしまいます。この状態になりますと、それを回避する方法はただ一つ、何日か休ませることです。恐らく、膨張の過程でブロックの収まり具合に変化が生じているかも知れません。頻繁にこうした状態にならなくするためには、調整(ヴォイシング)をお願いした方が良さそうです。特に、他の追従を許さない(と思っている)ソロ向きの鈴木の楽器の調子の良いときの音が気に入っていますので、この際、3本まとめてヴォイシングを依頼することを検討しているところです。
そういうわけで、なるべくそうした良からぬ状態にならない楽器・・・ということになるのですが、それはほぼ不可能でしょう。とすると、そうした状態になっても、力で何とか押し込める楽器、すなわちウェインドウェイの広い、いわゆるボーボーと息の入る楽器を探したくなったわけですね。さらにそうした楽器の音色の特徴は概して柔らかい音がすると決まっています。これで万事OK・・・と頭では納得したわけです。
具体的な楽器の選定ですが、私が持っている唯一の415Hzのソプラノである竹山のメイプル・モデルが、意外とウィンドウェイが広く、これだけ沢山の曲(ちなみに合計演奏時間で4時間半!)を演奏しても、全くへこたれないタフな楽器でした。さらに同じメイプルのシリーズのテナーはとてもよい響きがします。ということで、第一志望が決まりました。竹山のメイプルです。
銀座のヤマハには、4種類の竹山製の楽器のほか、他のメーカー品も含めると全部で10種類位がありました。試奏することに決めた楽器は6本です。想像していた通り、他の楽器に比べてウィンドウェイの広い竹山の4本と、それに似た感じの形状をしたフェールの2本です。
フェールの2本は、早々に選からもれました。音色のイメージが違ったという理由だけです。
4本の竹山についての感想です。私は本命から試していきますので、試奏した順で書きます。
言わずもがなでしょうけれど、これは私が明確な目的をもって試奏した各個体についての個人的な感想であり、そのモデル全体、ましてやメーカーに対する全般的な感想ではないことをお断りしておきます。
☆TA415M (メイプル製 63,000円)
既に持っているソプラノと似た、イメージ通りの柔らかな音がしました。
難点は、ソプラノと同じで、高音が出し難い、特にCisが当り難いことでした。
☆TA415BB (ブラジリアン・ボックスウッド製 98,700円)
音色、吹きやすさ共、バランスの取れた楽器に感じました。
アンサンブルでも、ソロでも使えそうな感じがしました。
☆TA415R (ローズウッド製 136,500円)
力強く、艶やかな響きがしました。
ソロ向きの音でしたので、今回のイメージとは異なりました。
☆TA415BB-I (ブラジリアン・ボックスウッド製 人口象牙装飾付 140,700円)
上の象牙装飾のない楽器とは別物のように感じました。ソロ向きです。
ちょっとプラ管に似た癖のない上品な感じの音が今回はイメージと違いました。
ちなみに、仮に在庫があっても今回の目的からは外れたであろうエボニー製の楽器(TA415E:183750円)は在庫がありませんでした。ということで、候補は1番か2番。この2種類の楽器を、在庫のあるだけ用意して戴いて最終選考に入ります。
結果は、アルトだと頻繁に登場するであろう高音の出やすさを考慮し、音色も気に入った2番のTA415BBに決めました。音程に関して言いますと、ホールの位置が独特なテナーのような癖は全くなく、どのモデルも恐らくソプラノよりもバランスが良いと感じました。
更に同じTA415BBモデルの楽器を在庫のあるだけ試奏した結果、ある程度吹き込まれていて嘴(ベック)がちょっと変色してはいましたが、試奏用の楽器に決めました。他の楽器はみな「これから音が変わっていくだろう」と感じたのですが、それで失敗したのがヤマハのデンナー・モデルの415Hzの楽器だったので、私としては安全策を取ったつもりです。
さてそうして手に入れた新しい楽器、絶好調です。
既に上記リンクのサイトで何曲か演奏していますので、音色を聴いて戴いけましたら幸いです。
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
この記事へのコメント