◆IL DIVO◆ リュリ / バレエ「衣装転売」LWV.5
≪毎日がコンサートの本番です≫

"Jean-Baptiste Lully (1632-1687) / La revente des habits LWV.5 (1655or61)
URL : http://papalin.yas.mu/W256/#M105
◇公開日: 2012年8月10日
◇演奏時間: 19分41秒 (全曲)
◇録音年月: 2012年8月 (51歳)
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
首都圏のお友達が、リュリの曲を練習しているようです。
そういえば、このフランス・バロックの巨匠の曲を、きちんと演奏していないことに気づきました。きちんとというのは、音楽史の本の中の譜例演奏として1曲演奏したのみでした。
IMSLP(楽譜公開サイト)でリュリの音楽を探してみますと、バレエ作品をリコーダー5重奏用にアレンジした楽譜に出会いました。ということで、早速演奏してみました。
リュリは、フランス国王ルイ14世の庇護を受け、ルイ14世が得意としていたバレエのための音楽も沢山作曲しています。指揮棒ならぬ、指揮用の重たい杖で自らの足を刺してしまい、その傷が元で急死した音楽家・・・というのも伝説になっている人です。
フランスが栄華を極めていた時代の、典雅な宮廷の香りのする音楽ですね。
楽譜は、IMSLPさんからお借りしました。
この楽譜はエオリアンのものではありませんが、音楽室では諸事情からエオリアンさんのカテゴリーに掲載しました。お間違いのなきよう。
序曲 Ouverture
第1部 PREMIERE PARTIE - Recit d'une revendeuse
第1部 PREMIERE PARTIE - Le meme air pour violons
第1部 PREMIERE PARTIE - Second couplet
第1部 第1入場 PREMIERE PARTIE - PREMIERE ENTREE
第1部 第2入場 PREMIERE PARTIE - DEUXIEME ENTREE
第1部 第3入場 PREMIERE PARTIE - TROISIEME ENTREE
第1部 第4入場 PREMIERE PARTIE - QUATRIEME ENTREE
第1部 第5入場 PREMIERE PARTIE - CINQUIEME ENTREE
第2部 第1入場 SECONDE PARTIE - PREMIERE ENTREE
第2部 第2入場 SECONDE PARTIE - DEUXIEME ENTREE
第2部 第3入場 SECONDE PARTIE - TROISIEME ENTREE
第2部 第4入場 SECONDE PARTIE - QUATRIEME ENTREE
第2部 最終入場 SECONDE PARTIE - DERNIERE ENTREE
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
使用楽器 (A=440Hz)
アルト メック オリーブ
テナー メック ボックスウッド(オトテール)
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
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この記事へのコメント
タイトルの通りバレエにご執心だった国王と、彼の寵愛を受けたリュリの物語。
まさに「太陽王」の名を欲しいままにしたルイ14世の時代の豪華絢爛な映像。音楽はあのムジカ・アンティクァ・ケルン」という贅沢な映画でした。リュリとモリエールの確執も丁寧に描かれて完成度の高い作品。ルイ14世の心が自分から離れた後も、忠誠心を失うことなく、国王に捧げた曲のリハーサル中に指揮棒で足を差し抜いた、という有名なエピソードもしっかり描かれていました。
金管楽器と弦によるオリジナルの演奏では本当に華やかな響きで、まさに宮廷の音楽、という感じがしましたが、リコーダーによる演奏では、響きより旋律が耳に残りました。華やかさの蔭に揺れる密かな憂いは、求めても得られない愛に苦しんだリュリの心情でもあったかと思いつつ、耳を傾けています。
「王は踊る」をまだ見ていない方がいらしたら、ぜひご覧になって下さい。
aosta、ありがとう。
「太陽王」の名を欲しいままにしたのがルイ14世であり、そのフランス宮廷で絶大なる権力を示していたのがリュリですね。しかしながら盛者必衰の理の通り、最期までそれが続くというようなことは稀のようです。
リュリの音楽、初めて演奏した私にとっては非常に新鮮で、思わす総演奏時間にして1時間を越えるほどの曲を演奏したのですが、いささか食傷気味です。どの曲を演奏してもリュリ、というのは、どの曲を演奏してもヴィヴァルディ、に通じるものがあります。まぁこの2人は、そう思われるほどの独自の世界を創造したという点においては尊敬に値します。一方で、バラエティに富む曲を書いた後の世の作曲家の作品も素晴しいと感じます。