◆IL DIVO◆ フランチェスコ・ランディーニの作品
≪毎日がコンサートの本番です≫

Francesco Landini (c1325-1397) works
URL : http://papalin.yas.mu/W020/
◇公開日: 2012年11月24日
◇演奏時間: 10分5秒
◇録音年月: 2012年11月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
この時代(トレチェント:1300年代)のイタリアでは、音楽に限らず文学などにおいてもフランスの影響がかなり見られます。しかし、イタリアのトレチェント音楽は自然な旋律を持ち、テノールに最上声を支える役割をになわせたり、単旋律の聖歌を定旋律としていないことなどにおいて、フランスより一歩進んだ精神がはっきりと伺えます。フランスのアルス・ノヴァにおけるイソリズムも用いていません。
この時代に活躍した作曲家の一人が、フィレンツェの盲目のオルガニストであった、フランチェスコ・ランディーニでした。彼は、マドリガル、バラータ、カッチアの形で歌曲を作りました。バラータ(バラード)はフランスのヴィルレから出たものですが、元のダンス風な性格を失って、イタリアの作曲家の手によって多声的な扱いを受け、やや技巧的な曲となりました。Madrigale "Si dolce non sono"なんかを聴いても、フランス音楽の影響(技巧面)は伺い知ることができますね。
さて、ランディーニといえば、特徴的な音楽の終わり方を連想します。どういう終わり方なのかを言葉で説明しますと、上声が音階の第7音から更に1音下降し(第6音に至り)、そこから跳躍して主音に入る・・・という形の終わり方で、ランディーニ終止(Landini cadence)」または「Landino sixth」と呼ばれます。彼はこの終わり方の手法に名を残しているわけですが、彼がこの終止形を見い出したのではありません。自分の音楽に一貫してこの終止形を使ったので、その名祖になったようですね。Papalin終止形(Papalin cadenze)を見い出す努力でも致しましょうか。(^_^;)
楽譜は、手持ちのものと、IMSLPから借用致しました。
使用楽器 (A=440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル キンゼカー
アルト モーレンハウエル キンゼカー
テナー モーレンハウエル キンゼカー
全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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