◆IL DIVO◆ 13. 変化する拍子
≪毎日がコンサートの本番です≫

Die Vier Weltalter Der Musik (Walter Wiora) 13. Changing rhythm
URL : http://papalin.yas.mu/W708/#M013
◇公開日: 2012年12月27日
◇演奏時間: 39秒
◇録音年月: 2012年12月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
第13節の譜例のタイトルは、「変化する拍子」です。
第12節の譜例のタイトルは、「不規則な拍子」でした。
"変化する"と"不規則な"の違いは何でしょう。よくわかりませんが、不規則という言葉には、規則性が認められないという意味を感じます。一方の"変化する"には、ひょっとしたら規則性はあるのかもしれない、でも先に向かって何かが変わっていくという、時間的な概念や方向性を感じます。
そんな、言葉から得られる印象は、実際に掲載されたわずか2段ほどの譜例で感じ取るのは難しいことですけれど、2曲目のブラッハーの音楽では、最後の高音が何かこの先を予言しているかのような"変化"を感じ取ることもできます。
コロンブスがアメリカを発見する以前からアメリカは存在していたのと同じように、新しい領域を征服するということは、その領域が前から存在しているということを仮定しているのである。音楽は、天才によって無から生み出されるような純粋に想像上の領域ではなく、一般に発見され実現されている実際の可能性の領域に基づいているのである。たとえば、ボリス・ブラッハー(Boris Blacher)が、12/8、8/8、7/8、6/8などのいろいろな表紙を書くときには、このような数や関係やまとめ方は彼によって発明されたのではなく、すでに存在している可能性をただ実現したのである。(中略) これはすべての作曲の終焉が差し迫っているという意味ではなく、本来、音楽のいろいろな要素や形態を新たに忍指摘していく行為であった、あのいろいろなプロセスは、ちょうど長調・短調組織の内部における転調の進化が限界に達してしまっているように、あるいは一方では古い音楽のリバイバルが依然として行われているのに、古い様式に基づく一連の創作的リバイバルはほとんどまったく終わってしまっているのと同じように、限界に達しつつあるということを言っているのである。
ブラッハーのピアノ協奏曲の楽譜は、まだ著作権が残っているために、楽譜サイトには掲載されていませんでした。ということで、演奏はこちらもオクターヴ・ユニゾンの練習になりました。
曲目
1. ブルガリアの民族旋律
Traditional melody of Bulgaria
2. ピアノ協奏曲 Op.42 "変化する拍子(Variable Meters)" (ブラッハー)
Piano Concerto Op.42 "Variable Meters" (Boris Blacher)
使用楽器 (A=440Hz)
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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