◆IL DIVO◆ ジェズアルド / マドリガーレ 第1集 (1594年出版)
≪毎日がコンサートの本番です≫
Carlo Gesualdo (1560-1613) / Madrigals, Book I (Publication:1594)
URL : http://papalin.yas.mu/W046/#M011
◇公開日: 2013年1月8日
◇演奏時間: 25分53秒
◇録音年月: 2013年1月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
ジェズアルドの有名な作品として、1594年から1611年までに作曲・出版された6つのマドリガーレ集があります。楽譜公開サイトのIMSLPには、これら6つの曲集の楽譜が、現代譜に清書されて掲載されています。今回の演奏では、その楽譜を使わせて戴きました。
ときは既に、不貞の妻とその愛人を惨殺した1590年を過ぎ、当時のイタリアで最も急進的な音楽活動---とりわけマドリガーレの創作---が盛んだった都市フェラーラに赴いた1594年に、この第1集は出版されました。マドリガーレ第1集は、様式において同時代の他のマドリガーレ作曲家にきわめて近いとWikiには書かれています。確かに半音進行を多用したクロマティシズムの音楽のようなものは、まだ顔を出していませんが、それでも同時代の他の作曲家とはちょっと違うなと感じる箇所が、所々見られました。後年のマドリガーレ集では、転調や対斜、リズムの激しい対比の試行が増加し、第5巻と第6巻では結構激しい曲が収められているようですので、ジェズアルドの人生をなぞるように楽しんで行きたいと思っています。
原譜を確かめていませんので、何とも言えませんが、いくつかの曲で、本当にこの音かなと疑いを持った箇所がありました。今回は、掲載された楽譜通りに演奏してみたつもりです。私が二次災害を起こしていないと良いのですが、それも案じています。
自己採点で恐縮ですが、多重録音におけるアンサンブルの精度は以前より上がったのではないかと感じています。特に音程に関してです。短い楽器ほど怪しくなる傾向は依然として従来のままですが。
楽譜は、IMSLPから借用しました。
曲目
1. Baci soavi e cari - Prima parte
2. Quanto ha di dolce Amore - Seconda parte
3. Madonna, io ben vorrei
4. Come esser può ch'io viva se m'uccidi
5. Gelo ha madonna il seno e fiamma il volto
6. Mentre Madonna il lasso fianco posa - Prima parte
7. Ahi, troppo saggia nell'errar felice - Seconda parte
8. Se da sì nobil mano - Prima parte
9. Amor, pace no chero - Seconda parte
10. Si gioioso mi fanno i dolor miei
11. O dolce mio martire
12. Tirsi mori volea - Prima parte
13. Frenò Tirsi il desio - Seconda parte
14. Mentre, mia stella, miri
15. Non mirar, non mirare
16. Questi leggiadri odorosetti fiori
17. Felice Primavera - Prima parte
18. Danzan le Ninfe honeste e i pastorelli - Seconda parte
19. Son sì belle le Rose
20. Bella Angioletta da le vaghe piume
使用楽器 (A=440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
ichiさん、ありがとうございます。
私もストリートビューで見てみました。中世~ルネサンスの時代に栄えた街というだけあって、綺麗です。ベネツィアとボローニャの間に位置するのですね。両都市とも訪れていますが、フェラーラはノーマークでした。フェラーリとは関係ないのかなぁ。
この街を整備したエステ家が、1598年に街を追放されたとありました。ジェズアルドの曲集が出版されたのは、その直前だったということですね。優れた音楽家も沢山いたようですから、きっとこの街が最も栄えていた時代だったのではないでしょうかね。