◆IL DIVO◆ ジェズアルド / マドリガーレ 第3集 (1595年出版)
≪毎日がコンサートの本番です≫
Carlo Gesualdo (1560-1613) / Madrigals, Book III (Publication:1595)
URL : http://papalin.yas.mu/W046/#M013
◇公開日: 2013年1月14日
◇演奏時間: 31分19秒
◇録音年月: 2013年1月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
第3集を演奏してみました。
以前から疑問に感じていた怪しい音についてですが、ヴィオール・アンサンブル用として作成された現代譜への置き換えの際に起こっている箇所があることが明確に判りましたので、そうした箇所では積極的に音を変えて演奏をしました。
ジェズアルドの曲として、こちらの音楽室で初めて演奏したのは、「5つのマドリガーレ(出版:1595-1611年)」でした。この5曲には、マドリガーレ集の第1集から第6集までの作品から5曲が抜粋されているのですが、今回演奏した第3集からは、2曲が選ばれています。お約束通り(?)、それら2曲(2曲目と20曲目)が登場しましたので、今回は楽器編成を変えたり、趣を変えて演奏してみました。両方を聴き比べて戴くのも面白いかも知れませんね。
第1集からそうなのですが、8フィート>4フィートの繰り返しで一曲ずつ演奏する予定で始めました。とことが、今まで演奏した3つのマドリガーレ集の全てにおいて、途中でこの順番が乱れてしまいます。集中力が途切れてしまうのでしょうか、続けて8フィート・アンサンブルで演奏してしまったりです。今回はいい調子で進んだのですが、残念ながら18番の曲を8フィートで演奏してしまいました。もう一度演奏するのは嫌なので、19番を4フィートで、そして最後の6声の20番は、8フィート+3本のソプラノで演奏しました。自分で決めたルールに忠実に従って演奏していたら、20番がこんなにもドラマティックな演奏にはならなかったでしょう。怪我の功名です。
今回演奏した第3集は、第1集・第2集の1年後に出版されたもののようですが、音楽は明らかに変わって来ているように感じます。第1集・第2集が穏やかな音楽であったのに対し、やや毒づいてきたように思います。そして、それが良いのですね。第4集以降の後半が、益々楽しみです。
楽譜は、IMSLPから借用しました。
曲目
1. Voi volete ch'io mora - Prima parte
2. Moro ò non moro - Seconda parte (5つのマドリガーレ集にも含まれる)
3. Ahi, disperata vita
4. Del bel de’bei vostri occhi
5. Ahi, dispietata e cruda
6. Dolce spirto d’amore (Guarini)
7. Languisce e moro, ahi, cruda
8. Non t’amo, o voce ingrata
9. Veggio sì, dal mio sole
10. Crudelissima doglia
11. Se vi miro pietosa
12. Sospirava il mio core - Prima parte
13. O mal nati messagi - Seconda parte
14. Se piange, ahimè, la donna del mio core
15. Meraviglia d’Amore - Prima parte
16. Et ardo e vivo dolce aura gradita - Seconda parte
17. Ancidetemi pur, grievi martiri
18. Deh, se già fu crudele
19. Dolcissimo sospiro (A. Pocaterra)
20. Donna, se m’ancidente (a6) (5つのマドリガーレ集にも含まれる)
使用楽器 (A=440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
ichiさん、ありがとうございます。
実を言うと、今回使った20番の楽譜には、2分音符=120と記載されていました。ジェズアルドの時代にどう歌われていたのかはわかりませんが、ヴィオール・アンサンブル用にアレンジされたAlbert Folopさんの好みだと、このくらいのかなり速いテンポになるようですね。ちなみに私は、この曲の楽譜を初めて見たときには、ゆったりと演奏したいと思いましたが、今となりますと、どちらも捨てがたいです。同じ演奏者でこうした違いがあるのも、グールドとPapalinくらいでしょうか。(^_^;)