◆IL DIVO◆ ジェズアルド / 聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム - 聖土曜日

≪毎日がコンサートの本番です≫

画像
Carlo Gesualdo (1560-1613) / Tenebrae Responsories for Maundy Thursday (Publication:1611)
URL : http://papalin.yas.mu/W046/#M022 (聖木曜日)
URL : http://papalin.yas.mu/W046/#M024 (聖土曜日)

 
  ◇公開日: 2013年3月9日
  ◇演奏時間: 3分55秒/28分30秒
  ◇録音年月: 2013年3月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)




昨日ジェズアルド完了!と宣言しましたが、舌の根も乾かぬうちに次なる作品を見つけて演奏してしまいました。今度は宗教曲です。

教会で歌われることを前提として作曲したでしょうから、世俗曲のマドリガーレとは違って、きっと敬虔な響きのする曲なのではないかという予想を、見事に(嬉しい方向に)裏切ってくれました。

さすがにマドリガーレよりは大人しいですけれど、半音階進行や不協和音といったジェズアルドの魅力は健在です。マドリガーレではお決まりのように使った突然狂ったかのような速いパッセージは影を潜めているなと思ったのは、最初の曲くらいで、やっぱり我慢できなかったのでしょうね、ちょこっとですが、顔を出しています。これ、あの教会で本当に歌われたのでしょうか。



楽譜はChoralWikiから拝借しました。曲は全て6声で書かれています。聖土曜日の方は、全9曲の楽譜が公開されていましたが、聖木曜日の方は、1曲のみが公開されていました。歌の音域が低めですので、楽器を変えれば4フィート・アンサンブルで演奏可能です。ちなみに、聖金曜日の楽譜はありませんでした。



曲目

 聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム - 聖木曜日 (出版:1611年)

  2. わが魂、死ぬがごとく悲し
     Tristis est anima mea



 聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム - 聖土曜日 (出版:1611年)

  1. 羊の如く屠り場へ曳かれて
     Sicut ovis ad occisionem

  2. イエルサレムよ、立ち上がれ
     Jerusalem, surge

  3. 処女の如く嘆き悲しめ
     Plange quasi virgo

  4. 我らが羊飼いは隠れたまえり
     Recessit pastor noster

  5. おお、汝ら皆こぞりて(1611年)
     O vos omnes (1611)

  6. 見よ、正しきものの身罷るを
     Ecce quomodo moritur justus

  7. 地の諸王は立ち上がり
     Astiterunt reges terrae

  8. 私は墓穴に下りた者のひとり
     Aestimatus sum

  9. 主は葬られ
     Sepulto Domino


使用楽器 (A=440Hz)

   ソプラノ          モーレンハウエル    パリサンダー
   アルト           メック            オリーヴ
   テナー          全音             チェリー
   バス            メック            メイプル
   グレートバス      キュング           メイプル
   コントラバス       キュング           メイプル
   サブ・コントラバス   キュング           メイプル (+Effecter)




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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この記事へのコメント

ichi
2013年03月12日 09:00
美しいですね。私はこのぐらいが好みです。実際の教会で・・・気になるところですね。歌も聴いてみたくなって旅をしました。歌の場合Papalinさんの演奏よりゆったりめでしょうか、全然違和感ないです。いいと思います。ジェズアルドの宗教曲。
Papalin
2013年03月12日 09:10
◆◆ いいと思います。ジェズアルドの宗教曲。

ichiさん、ありがとうございます。
マドリガーレ集の第5巻、第6巻と同じ、1611年に出版された楽譜とのことですので、普通に考えれば、あの過激なマドリガーレと同じ頃に、ひょっとしたらベートーヴェンが運命と田園を並行して作曲したように作られたものかも知れません。

聖土曜日の方を先に演奏したのですが、1曲目の「羊の如く屠り場へ曳かれて」(Sicut ovis ad occisionem)では、ジェズアルドらしさが殆ど感じられずに、もどかしい思いをしていたのですが、ブログ本文にも書きましたように、徐々にマドリガーレに似てきて、私としては満足でした。

私もかなりテンポを落として演奏したつもりですが、そうですね、合唱だともっとゆったりと歌われるかも知れません。

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