◆IL DIVO◆ 北御門文雄編 四重奏曲集3「ルネサンス舞曲」 ジェルヴェーズ作品

≪毎日がコンサートの本番です≫

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Recorder Quartets 3 Renaissance Dances edited by Kitamika Fumio - Claude Gervaise (c1540-c1558) / Five Dances (recorded in 2013)
URL : http://papalin.yas.mu/W207/#M018

 
  ◇公開日: 2013年4月20日
  ◇演奏時間: 5分55秒
  ◇録音年月: 2013年4月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)




北御門文雄さんが編集されたリコーダー四重奏曲集から、
第3集の「ルネサンス舞曲」の再演奏が終了しました!

16世紀フランスの音楽家、クロード・ジェルヴェーズの生涯
に関しては、あまり研究が進んでいないようですが、1540年頃に、ピエール・アテニャンのいくつかの器楽の舞曲集のタイトルページに編集者として名を連ね、初めて記録に姿を現したとのことです。

彼は作曲家として作品を残しているのですが、中でも器楽音楽は最もよく知られています。彼の音楽はほとんどが4声からなり、踊りを意図したものです。よく使われる主要な形式は、パヴァーヌ、ガイヤルド、ブランルでした。またブランルの種類としてクーラント、ゲ、サンプルがあります。


北御門文雄さんが、曲集の冒頭に、2つ目の事柄として次のように書かれています。

舞曲と呼ばれるものには、文字通り踊るための曲と、そのスタイルをとってもっぱら楽器で演奏し、聴くために作曲されたものとがあるわけですが、前者がどんなに楽しく、快活さに溢れ、優美な気分をもっていて、曲の魅力そのものはそれぞれ大きいとしても、それらをずっと並べてしまうと、そこに楽しさとか味わい深かさの限界がすぐ感じられてしまうのは事実ですし、音楽としての性格上、そうならざるを得ないと思います。こんなわけで、ここでは後者、つまり舞曲の形式を借りた器楽作品というものをいくつか加えました。バージナル・ブックの中のものや、カベソンなどがそうです。本来ですと、これらは第2集の器楽編に入れるべきものなのですが、上に述べた理由によって---というわけです。


さもありなんですね。北御門さんが仰る"後者"の作品を含めたことにより、リコーダー四重奏用の楽譜としての価値はむしろ高まったように感じます。なお、引用に登場したバージナル・ブックとは、Higinio Anglerによる『Monumentos de la Musica Espanola No.29』のことです。


さて、ジェルヴェーズの舞曲も定番中の定番です。今回の第3集は、楽譜の次に収められたピエール・アテニャンの作品から演奏を始めましたので、このジェルヴェーズが最後の演奏となります。そんなこともあって、少し遊んでみましたけれど、一応現在の私の感性の範囲内での脱線(?)です。



楽譜は、全音から出版されているこちらを使用しました。



曲目

  1-1. アルマンド           Allemande

  1-2. ブランル             Branle

  1-3. アルマンド(ダ・カーポ)    Allemande (D.C.)

  2. ブランル              Branle

  3. パヴァーヌ             Pavane

  4. ガリアルド             Gaillarde

  5. ブランル・サンプル        Bransle simple



使用楽器 (A=440Hz)

   ソプラノ          モーレンハウエル    グラナディラ
   アルト           メック            オリーヴ
   テナー          全音             チェリー
                  メック            ボックスウッド
   バス            ヤマハ           メイプル
   グレートバス       キュング          メイプル
   コントラバス       キュング          メイプル

   打楽器




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


「ルネサンス舞曲」の全曲を収めたCDは、こちらからお求め戴けます。





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この記事へのコメント

ichi
2013年04月22日 12:28
アルマンドを聴いていて・・・あれ?なにか歯抜けになっているような違和感があったのですが、転調している中間部がないですね。どうしてしまったんでしょう。珍しいというか今まで無かったことです。
さて、こうして聴いていくと現在ジェルベーズの後にアテニャンがきますが、最初にきいたときよりだいぶ印象が良いです。アテニャンの舞曲は気品があって優雅な感じですね。演奏者自身が自身の演奏を嫌っている点については、幸か不幸か?それを理解できるだけの耳を持っていません。
2013年04月22日 15:35
◆◆ 転調している中間部がないですね。

ichiさん、ありがとうございます。
お~、本当だ!

中間部のBranleを演奏した記憶は全くありません。少なくとも、これを演奏すれば、ダ・カーポしてAllemandeに戻りたくなるはずですものね。

> 珍しいというか今まで無かったことです。

つまり、演奏し忘れて、勝手に次のPavaneに行ってしまったということですね。歳はとりたくないです。

> アテニャンの舞曲は気品があって優雅な感じ

そうですね。アテニャンはフランスで活躍した音楽家ですが、当時のフランスは音楽先進国でした。

自分の演奏に合点がいかないのは、長3和音が美しくないからです。まぁどうしてそうなってしまったのかが分かったので、良しとしました。(^_^;)
ichi
2013年04月22日 20:05
早速の対応畏れ入ります。今は帰りの電車の中です。昨日、今日と風の冷たい日が続きましたがこちらではもう、菖蒲や藤の花が見られます。
Papalin
2013年04月23日 06:51
◆◆ 早速の対応畏れ入ります。

ichiさん、ありがとうございます。
たりないBranleだけ演奏して、ダ・カーポのAllemandeは資源再利用で、こっそり入れておきました。

> 菖蒲や藤の花が見られます。

今年は花が早いですね。こちらも例年より1~2週間も早く、春の色んな花が咲き始めました。マグノリアは一昨日の雪でやられてしまいましたが、桜はこれからです。今週中にはポツポツ咲き始めると思います!

帰りの電車の中ではスマートフォンが活躍するのでしょうね。

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