◆IL DIVO◆ ヨハネス・オケゲム / ミサ・ロム・アルメ (ミサ曲「武装した人」)
≪毎日がコンサートの本番です≫

Johannes Ockeghem (c1410-1497) / Missa L'homme armé
URL : http://papalin.yas.mu/W047/#M002
◇公開日: 2013年6月19日
◇演奏時間: 4分37秒
◇録音年月: 2013年6月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
しばらく沖縄の曲などを演奏していましたら、オケゲムの曲を
完成させる前に(本当に完成させるの?)、次の作曲家である
マルティーニに行ってしまいましたね。偉大な作曲家である
オケゲムの作品の演奏時間が全部で4分にも満たないことに
疑問を感じてやっと気づいたというわけです。 (^_^;)
オケゲムは、フランドル楽派初期の指導的な作曲家です。デュファイとジョスカン・デ・プレの間の世代で最も重要な作曲家と言われています。現存する作品はごくわずかだそうですが、それでも14のミサ曲が知られているようです。彼は聖職者ではありませんでしたが、彼の音楽は世俗的なものより宗教的なものに関心があったと思われます。そしてその中心がミサ曲であり、しかもそのミサ曲もできるだけ余計な装飾的要素を省いて、きわめてシンプルに、かつ理知的に感じます。
ミサ・ロム・アルメは、デュファイが同名のミサ曲を書いていますが、テノールの定旋律に用いられたのが、聖歌の代表でもあるグレゴリオ聖歌ではなく、ルネサンス期に大人気を博した流行歌「ロム・アルメ」だったのですね。キリスト教におけるミサはまさにキリスト教を象徴するかのごとき典礼ですが、その典礼の中で使用されたミサ曲の元歌が流行歌だったとは、時代も変わったのですね。ちなみにこの「ロム・アルメ」、初期のルネサンス期の大作曲家は少なくとも一度はこの旋律に基づいて作曲をしていたようで、それは17世紀まで続いたと言われているのには驚きました。
原曲の「ロム・アルメ」の楽譜もありましたので、併せて演奏してみました。世俗曲というか民謡とも言われるせいか、微妙に異なる現代譜もいくつかありました。IMSLP、ChoralWiki、Wikipediaのそれぞれに掲載されている楽譜を用いて参考として演奏しました。
Kyrieの楽譜は、IMSLPから借用しました。元歌の「ロム・アルメ」は、IMSLP、ChoralWiki、Wikipediaから借用しました。
使用楽器 (A=440Hz)
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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