◆IL DIVO◆ ヨハネス・オケゲム / ミサ・ミ・ミ (ミサ曲「ミーミ」)
≪毎日がコンサートの本番です≫

Johannes Ockeghem (c1410-1497) / Missa Mi-Mi (Missa Presque transi)
URL : http://papalin.yas.mu/W047/#M003
◇公開日: 2013年6月19日
◇演奏時間: 28分52秒
◇録音年月: 2013年6月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
オケゲムが残した11のミサ曲の中の一つになります。
「ミ・ミ」というタイトルですが、最初に見たときは、そういう
名前の世俗曲があったのかなと思いましたが、そうでは
ありませんでした。このミサ曲の各曲のバスの出だしが
ミ→ミだからということでした。しかし楽譜を見ますと、ミミ
ではなく、ミ→ラと5度下降しています。当時のソルミゼー
ションでは、これをミ→ミと読んだそうです。詳しくは書きませんが、ハ調のE(ミ)はミですが、ヘ調のA(ラ)は、柔ら
かな調のミと呼ばれていました。だからミ→ミとなります。ちなみに私が用いた楽譜はハ短調ですので、移動ドでのお話ということになります。
さてこのミサ曲ですが、中世の響きは、たまに登場するランディーに終止に若干の名残はあるものの、シンプルで非常に洗練された音楽としての響きは、ルネサンス時代(前の大きな中世という時代ではなく)の幕開けを感じます。同時代のデュファイのミサ曲と比べますと、各声部の働きが均等で、とくにバス・パートが充実しています。その理由は、オケゲム自身が優れたバス歌手だったということが大きな理由かもしれません。ちなみに、ミサ・ミ・ミには「殆ど死にそうなまでに」という別名がありますが、これはオケゲムのシャンソン、Presque transi(ほとんど死にそうなまでに)を流用したミサ曲であるということを、日本の宮崎晴代さんが見つけたことによるもののようですね。途中で声部を絞って表情をつけたり、なかなか巧妙です。
演奏ですが、バス・リコーダーの重要なAsの音が安定しないことと、アルト・リコーダーの中間のFの音が恒常的に低い点は重要な課題と認識しました。克服したいと考えています。
楽譜は、IMSLPから借用しました。
使用楽器 (A=440Hz)
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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