◆IL DIVO◆ 舟唄
≪毎日がコンサートの本番です≫
Funauta (à5) arranged by M.Kanazawa, K.Sone
URL : http://papalin.yas.mu/W709/
◇公開日: 2013年8月11日
◇演奏時間: 4分11秒
◇録音年月: 2013年8月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
4曲目は、八代亜紀の「舟唄」でした。
「演歌以外の音楽は何でも聴きます」と豪語
している私ですが、この歌は知っています。
超有名な曲・・・なのでしょうか。
昔話ですけれど、田舎の公民館での寄り合いで、会合が終わった後の慰労会で、長老からカラオケをリクエストされたことがありました。無碍に断るわけにもいかず、恥をかいてもいいと思いまして、聴いたことがあるというだけで「天城越え」を選んで歌いました。何という高いキーなんだ!と思ったのですが、考えてみれば、女性の歌でした。でもファルセットと言いましょうか、単に声がひっくり返ったと言いましょうか、そうした失敗も含めて割と受けがよく、以来、私の唯一の演歌のレパートリーとなりました。とはいっても、どうしても避けられない場面での隠し球レパートリーですけれど。(^_^;)
演歌を演奏するなら、演歌っぽくではなく、演歌として演奏しなくてはなりません。いや、演歌として歌わなければならないと思っています。戴いた楽譜で感心しましたのは、メロディのパートに、ちゃんと歌詞が書かれていたことです。歌心のある編曲者ですね。ですので、私も精一杯"歌って"みたつもりです。ところが、歌詞は途中までしか書かれていなくて・・・。甘えてないで、あとは自分で調べて書き込みなさいということかも知れません。(^_^;)
楽譜は、送って戴いたオリジナル編曲のものを使わせて戴きました。
使用楽器
ソプラニーノ キュング ローズウッド
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
メック ボックスウッド
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
やま太郎さん、ありがとうございます。
はい、しっかり確認させて戴きました。(^^♪
このウィットに、思わず笑ってしまいましたが、素晴らしいです。
1コーラスのテナーがソロを演奏するところでは、尺八を思い浮かべて真似てみたのですが、なかなか上手くいかんものです。(^_^;)
ichiさん、ありがとうございます。
確かに。頑張って準備してきましたってのはわかるけれど、日本人が他国の文化である西洋音楽を奏でるのと比べますと、そうした演奏は大抵お粗末なものです。そんなの演奏しないでコンサートを終えた方がいいんじゃない! という気持ち、共感します。
ところが! というお話を書きます。
明治時代に西洋音楽が"本格的に"日本に入ってきて、ヴァイオリン奏者だとか西洋の管楽器奏者なる人たちが我が国にも登場します。日本人ですから器用です。西洋の人達と負けないくらいの"腕"があり、交響楽団なるものも設立されて、西洋の音楽を演奏するようになりました。ところが、こうした音楽を耳にした西洋人は口々に「これは西洋音楽ではない」と言いました。なぜでしょう。その答えは、ichiさんが書かれた「アンコールで日本の歌を・・・」と同じです。楽譜に書かれた音符は正しく演奏しても、歌の発音もそれなりに正しくても、その国に生まれ育った人間にとっては、演奏に"心"を感じることはできない。つまり、彼らは"それは音楽ではない"とまで言い切ったのですね。
ichiさん、続きです。
楽譜を見て譜面通りに演奏することが音楽ではないと悟った日本人の音楽家は何を考えたか? それはそうした音楽が生まれた地に行って学ぼうということでした。西洋の街に住んで、西洋のものを食べ、西洋の人と西洋の言葉で話し、西洋の暮らしを身体に染み込ませながら、音楽を学ぼうとしたのですね。以降、日本人の西洋音楽家として認められる人が出てきたというお話でした。
でもって、演歌を演奏するなら、演歌っぽくではなく、演歌って何?というところからスタートしないと・・・と考えます。この問に対する明確な答えは実は私の中にも固まっていませんけれど、やっぱり歌詞と音との結びつき、その背景にあるもの、そうしたことを考えながら演奏に至ります。
ichiさん、連投その3になります。これで終わるかなぁ。(^_^;)
ichiさんのコメントを読みまして、あぁあれは確かマイナー・シックスという和音を使っていたなぁと思い、聞き返してみました。「あれ? テナーの音が抜けてるじゃん!」
ソプラノの独奏のあと、他のパートが4小節演奏して曲が閉じるのですが、テナーを録音し忘れていました。すみませんでした。このコメントがなかったら、気づかなかったかもしれません。ありがとうございました。
ということで、ラッキーにもセーヴしておいた音源にテナーの音を加えたので、お聴き下さい。テナーの短3度の音が入って、少しは違和感が緩和されましたでしょうか。
ichiさん、まだ続きます。(^_^;)
マイナー6というコードは、Amを例としてあげると、ラドミの短3和音の上にファ#の音が加わります。この和音の第3転回形は、下からファ#・ラ・ド・ミになりますね。これは、F#m7と呼ばれるコードですが、使っている音は同じです。
でもって本題はここからなのですが、私たちが幼少の頃の「NHKのど自慢」や歌謡曲を中心とした他の音楽番組では、このコードで終わる歌謡曲が多くありました。クラシックではほとんど使われないコードだとと思いますが、ポップスの世界では常套句のようなものですね。
編曲者は、"普通の和音"では終わるのではなく、"昭和の演歌の正しい終わり方"をしたかったのではないかと思われます。(^^♪
ichiさん、関連して思い浮かんだことを全部書いちゃいます。(^_^;)
現代のジャズではメジャー7というコード(ドミソシ)は普通に使われますが、その昔のジャズではこのコードは不協和音として使われませんでした。その代わりに用いられたのがシックス(6度あるいは13度)というコードでした。ですから、ジャズの世界では歴史的な響きでもあるのです。ちなみに6thコードに9thの音を加えて、ドミソラレという和音にすると、ichiさんの違和感は更に緩和されることでしょう。
おわり
ichiさん、ありがとうございます。
長々と書いた甲斐がありましたかね。(^_^;)
音楽専業者として、色んな知識が必要だなぁと改めて感じています。伊達に音楽史の勉強をしているわけではありませんよ~。ジャズ系には全然弱いですけれど。(^_^;)