◆IL DIVO◆ リオネル・パワー / Ave maris stella
≪毎日がコンサートの本番です≫
Leonel Power (1370to1385 - 1445) / Hymnus "Ave maris stella"
URL : http://papalin.yas.mu/W110/
◇公開日: 2013年8月21日
◇演奏時間: 18分52秒
◇録音年月: 2013年8月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
16世紀前半のヘンリー8世による統治下のイギリスの作曲家は
悲運でした。カトリックの修道院解散法によって、歴史的価値の
ある手稿譜も写本も、容赦なく抹殺されてしまいました。
そんな中で、かろうじて残った写本がオールド・ホール写本であり
その中のもっとも代表的な作曲家がパワーだったということです。
演奏してみますと、中世の香りはプンプンするものの、中世音楽の終焉の頃のそれとは異なり、そこはかとない優しさを感じます。同時代イギリスの作曲家であるダンスタブルが、長3度を用いた音楽を作ったはじめの人と言われますが、この時代のイギリスでは誰ともなしに作られたのではないでしょうか。このパワーの音楽にも、長3度の響きは登場します。
Ave maris stella(めでたし、海の星)は8世紀頃から歌にされ、人気のある曲だったようですが、パワーもよほどお気に入りだったのでしょうね。使用した楽譜には8曲も収められていました。
楽譜は、 IMSLPから借用しました。
使用楽器
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
キリストと比べようとは思いませんが、けがれなき我が子の姿を見ていると、命の尊さを改めて感じ・・・あれっ! ひーちゃん、うんこした?
ichiさん、ありがとうございます。
グレゴリアン・チャントについては、様々な研究が進んでいて、1990年代でしたか、レコードやCDが爆発的にヒットしましたよね。私も持っています。その録音はスペインの修道院の修道士たちによるものでした。グレゴリオ聖歌に"Ave maris stella"は幾つか存在していますが、ここで演奏したパワーの作品は、冒頭5度で跳躍する特徴的な面が、スペインに残された"Ave maris stella"に似ていますね。一方のデュファイの作品は、メロディが全く異なります。
> 命の尊さを改めて感じ・・・あれっ! ひーちゃん
あえてコメントは控えましょう。私、今日は済ませました。(^_^;)