◆IL DIVO◆ リオネル・パワー / Gloria, Credo (a5)
≪毎日がコンサートの本番です≫
Leonel Power (1370to1385 - 1445) / Gloria, Credo (à5)
URL : http://papalin.yas.mu/W110/#M006
◇公開日: 2013年8月25日
◇演奏時間: 15分59秒
◇録音年月: 2013年8月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
オールド・ホール写本(Old Hall Manuscript)に含まれて
いるという、グローリアとクレドを歌い、演奏しました。
久しぶりにホケトゥスが出てきてご機嫌です。ちなみに
ホケトゥスとは、2つのパートが短い音で1音1音ずつ
交互に歌う表現法です。中世末期の代表的なものです。
ときたま登場する長3度を使った和音がホッとするのは、私たちが調性音楽に慣れ親しんでいるからでしょう。中には「本当にこの音?」と疑いたくなる音(和声)も登場しますけれど、私は4度・5度の嵐が好きです。中世音楽ファン・・・なのでしょうね。
声の高さから単純に言うと、編成はTTTBrBrです。クレドの下2声には、歌詞が音符に沿った形では書かれていませんでした。きっと元の写本でもはっきりしないのでしょう。私が勝手にシラブルを決めました。
これでパワーの作品は一旦終わりにしますが、大抵の作品で、リコーダー・コンソートよりも合唱の方がいいと思っていましたが、この2曲に関して言うなら、甲乙つけがたいように思います。
話は変わりますが、中世の時代のソルミゼーションといえば、グイード・ダレッツォ -- Guido d'Arezzo (c991-1050) --- の左手の絵を思い浮かべます。彼は、聖歌隊が音を取るのに効果的な方法はないものかと考えて、この法則(ソルミゼーテョン)を考えたらしいのですが、実はこれ、そうした知識を知る前から、私も行っていたことでした。20年くらい前に合唱団に所属していた頃、転調後の音程を上手く取るために、転調後の調で移動ドで音程を撮りやすくしていました。ダレッツォはそれを、基本となる調(ハ調音階)、柔らかい音の調(ヘ調音階)、硬い音の調(ト調音階)と定義づけて教えたのですね。絶対音感のない私には、非常に理にかなった教え方だと、今更ながら納得するわけです。
楽譜は、ChoralWikiから借用しました。
使用楽器
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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