◆IL DIVO◆ 「赤い鳥」童謡 第4集

≪毎日がコンサートの本番です≫

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Children's songs "Akai Tori" Vol.4 (by Suzuki Miekichi)
URL : http://papalin.yas.mu/W909/#M004

 
  ◇公開日: 2013年8月30日
  ◇演奏時間: 13分8秒
  ◇録音年月: 2013年8月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




第4集も、6つの歌が収められていました。

現代の感覚で歌詞を普通に読めば、これはちょっとねぇ・・・というものが
かなり目に付きます。宮崎駿さんの「風立ちぬ」もそうですが、現代の尺度
で歴史的な事実を計ったり、またそれを捻じ曲げることもどうかと思います。

読書をきちんと重ねている子供(大人でもいい)は、童話や童謡の歌詞などでの疑似体験から、自然と物事の善し悪しもわかっていきます。金魚を殺すのも同じ。それを描写する大人の詩人も、それを歌にする作曲家も、むしろ自然な流れだったと思うのです。臭いものに蓋をしたいのは今の大人の理屈かもしれません。


「花火」、短い詩による短い歌ですが、罌粟(けし)にたとえているのが何とも詩人の目線ですね。

「眞夜中」、こめくら・・・めくじら立てない下さいな。可愛らしい日本語の言葉です。

「金魚」、私にとってニ長調の曲は、非常に落ち着く調です。穏やかなんですね。作曲者はこの調をどう感じていたのかはわかりませんが、私にとっては、この曲がニ長調であって良かったなと思うときでもあります。

「雪ふる夜」、赤い本の童謡集の謡頁(詩が掲載されているページ)には、西條八十の作詩とあるのですが、これは北原白秋の間違いです。ちなみに譜頁(譜面が掲載されているページ)の方は、北原白秋と書かれていました。こんなことがあるのですね。一方、譜頁の方は、いままでも音が間違っていたり、歌詞が間違っていたりということが結構ありました。序文での気合は、こういうところまで気配りして出版してほしかったなと思うのですが、如何でしょう。そうそう、歌詞に出てくる"生胆"(いきぎも)、こんな言葉を初めて知りました。

「お山の大将」、お月様には敵いませんね。

「葉つぱ」、言葉遊びうた・・・でしょうか。


昨日の観察によると、道路工事は8時半に始まり、10時、12時、15時に休憩をとり、17時丁度に終了します。てなわけで、早朝を使いました。あ、「あまちゃん」は8時にちゃんと観ました。(^_^;)


第4集の序も画像で・・・。(^_^;)

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【眞夜中   深澤省三 装畫】


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【お山の大将   深澤省三 装畫】



楽譜は、手持ちのもの(家人のものは私のもの)を使いました。
楽天に掲載されていましたが、在庫切れになるとリンクも切れるでしょう。


曲目

  1.花火       Hanabi         (西條八十・成田為三)
  2.眞夜中      Mayonaka       (北原白秋・玉江廬笛・成田為三)
  3.金魚       Kingyo         (北原白秋・成田為三)
  4.雪のふる夜   Yukino Furu Yo    (北原白秋・瀬野作平・成田為三)
  5.お山の大将   Oyamano Taisho   (西條八十・成田為三)
  6.葉つぱ      Happa          (北原白秋・成田為三)


使用楽器

   ソプラノ       モーレンハウエル   グラナディラ
   アルト        メック           オリーヴ
   テナー        全音           チェリー
   バス         ヤマハ          メイプル
   グレートバス    キュング         メイプル
   コントラバス     キュング         メイプル




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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この記事へのコメント

ichi
2013年08月30日 17:59
今では、公に目にする文字は活字が殆んどですが、子供の頃はテレビのキャスティングなども手描きだったのを思い出します。こんなことを唐突に書くのは、作詞 西條八十、唄 田谷力三 というのを、作詞 西條ハナ 唄 田谷カミと間違えたという話を思い出したからです。こんな昔の話をしても、たぶんaostaさんくらいしかわかってもらえないでしょう。
さて、芸術表現について、自分は、一般より寛容な方だと思いますが、金魚には、さすがに、ええっ!!と思いました。感覚的には、わからなくもないのですが、こんなにエキセントリックである必要があるのかと思ってしまいます。
Papalin
2013年08月30日 19:16
◆◆ 作詞 西條ハナ 唄 田谷カミ

ichiさん、ありがとうございます。
高笑いしてしまいました。(^_^;)
懐かしいですね。最近リバイバルでたまに目にします。

> 金魚には、さすがに・・・

まぁそうですね。
こういう歌、どう歌ったものか、私もそれなりに一応悩みます。でも、そういうときはあえて恣意的にならず、とにかく歌ってみよう!というのが正解なような気がします。

エキセントリックな歌詞という意味とは別のところで、さて、この子は全部で3匹を殺めたのか、それとも6匹なのか、悩みました。(^_^;)

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