◆IL DIVO◆ 「赤い鳥」童謡 第6集
≪毎日がコンサートの本番です≫

Children's songs "Akai Tori" Vol.6 (by Suzuki Miekichi)
URL : http://papalin.yas.mu/W909/#M006
◇公開日: 2013年8月31日
◇演奏時間: 17分2秒
◇録音年月: 2013年8月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
第6集には、5つの歌が収められていました。
毎回、新しい曲集を広げる際に、今度は知っている曲があるかなと、期待
するのですが、これがまた見事に裏切られます。しかし一方で知っている
曲がない方が面白いよな・・などと思っていまして、天邪鬼そのものです。
図書館で、興味深い本を借りてきました。『歌おう大正時代 ~ ピアノ伴奏曲・解説付き改訂編』という本です。著者は大正4年生まれの高橋整二さんという方で、自費出版された本です。"解説付き"というところに目が留まり、借りて来ました。おそらく著者の幼少時代に歌った歌を懐かしんだりしながら、大正時代の歌を集めた曲集だと思われます。"ピアノ伴奏付き"とありますが、当時の伴奏をそのまま載せておられますので、有益ですね。コンセプトから、収められた曲は童謡に限りません。
「赤い鳥」の中の曲も、数こそ少ないですが、いくつか掲載されていて、解説もありました。第5集から草川信の作曲による作品が登場しますが、彼は「赤い鳥」の童謡運動に最初から関与していた作曲家である成田為三が外遊した際の後釜に推薦された登場したようです。「夕焼け小焼け」の作曲家でもありますね。私はこうした大正時代の童謡が、あるとき姿を消した理由を知りたかったのですが、真相は今もわかりません。
「こんこん小山の」、北原白秋の詩人の目は光り輝いています。草川信の曲作りは、同じ音型の繰り返しが多いように感じます。それは、"覚える"という点では鉄則かもしれませんね。次の「雀のお宿」も同様の曲調です。
「雀のお宿」、"さびしく"と指示が書かれています。でも、曲はト長調。ニ長調に対する私の印象は前に書きましたが、ト長調は私にとっては、天の響きなのです。
「ちんころ兵隊」、なんとか歌いました。(^_^;) ちなみに「ちんころ」は、下の挿絵にもありますように、子犬の俗称です。日本原産の愛玩犬:狆(ちん)の別称だったようですね。
「南の風の」、"遅くなく、無邪気に"と書かれていました。詩は南国の情景です。私の住んでいるところは雪国ではないのですが、寒冷地です。寒冷地に暮らしている私にとって、南国の歌は異国情緒漂う歌なのです。
「薔薇」、示唆に富んだ詩です。北原白秋の目線は鋭く、また言葉も巧みに選ぶ人だと感じますが、西條八十の詩も鋭い目線を感じます。作曲家が「曲をつけたい」と思うようなテキストは、そこらにごろごろしているものではありません。白秋にしろ八十にしろ、彼らの詩は、多くの作曲家を魅了したことでしょう。それが証拠に、同じ詩で何曲もの歌がありますものね。
道路工事は明日の日曜日はお休みではないかと、ひそかに期待しているのですが、それより、私自身が休日となるかもしれません。。。
第6集の序です。
楽譜は、手持ちのもの(家人のものは私のもの)を使いました。
楽天に掲載されていましたが、在庫切れになるとリンクも切れるでしょう。
曲目
1.こんこん小山の Konkon Koyamano (北原白秋・草川 信)
2.雀のお宿 Suzumeno Oyado (北原白秋・草川 信)
3.ちんころ兵隊 Chinkoro Heitai (北原白秋・草川 信)
4.南の風の Minamino Kazeno (北原白秋・草川 信)
5.薔薇 Bara (西條八十・草川 信)
使用楽器
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
アルト メック オリーヴ
テナー 全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
サブ・コントラバス キュング メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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