◆IL DIVO◆ ヒンデミット / プレーンの音楽の日「夕べの音楽会」 トリオ [415Hz C]
≪毎日がコンサート本番!≫
Paul Hindemith (1895-1963) / Plöner Musiktag, D: Abentkonzert 5: Trio for Blockflöten (1932)
URL : http://papalin.yas.mu/W215/#M007
◇公開日: 2013年9月30日
◇演奏時間: 9分9秒
◇録音年月: 2013年9月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
東京での秋の合宿が終わりました。お互いに沢山の収穫があった合宿だったと思います。複数の人々で行うアンサンブルですので、質・量ともに、どの辺りが良い加減なのかは謎です。きっとその答えもないでしょう。ということで、今回は質を求める方、量を求める方、どちらも求める方、それぞれのニーズをある程度満たしたいと思って臨みました。その結果、参加された皆さんは緊張の緒が途切れることがなかったようです。唯一の喫煙家である私の煙草休憩(別称、火の用心係の業務遂行!)時間はホッとするひと時だったのかも知れません。 (*^_^*)
さて、お土産というか、宿題を頂戴しました。ヒンデミットのトリオの演奏です。
帰宅して調べてみました。頂戴した楽譜はSchott社から出版されたもっとも古い版です。アカデミア・ミュージックによりますと、『北ドイツ、キールとリューベックの間の湖の町、プレーン。1932年6月、ヒンデミットがこの町の寄宿学校で四日間にわたって若者たちと音楽を楽しんだ際の音楽は「プレーンの音楽の日」として知られています。ここにご紹介するのはその中の6曲からなる「夕べの音楽会」の第5曲です。』という曲でした。ヒンデミットはこの曲を当時、一般的だったA管と2本のD管の楽器で作曲し、ヒンデミット自身と友人の3人で演奏したようです。
この楽譜は、楽器によって適宜移調すること、という作曲者指示に基づいて、ワルター・ベルクマンが短3度上に移調した版で、かつ練習目的のためということで、アーティキュレーションを加えた版です。従って、後に出版されたヒンデミット全集に基づいたものとは異なります。
ヒンデミットが耳にしていた音は短3度低かったということで、ちょっと(半音)だけでも近づこうと、久しぶりにA=415Hzの楽器を引っ張り出しての演奏です(モダンピッチを期待されていましたらごめんなさい)。楽器編成はSAAですが、私はAATで演奏しました。音色はオリジナルにより近いかもしれませんね。
そうそう、ちょうどこの曲を一週間前に、ワルター・ヴァン・ハウエさんらが浜松の楽器博物館で演奏されたようです。ヒンデミットのこの作品は、20世紀に入ってのリコーダーの復活に寄与した作品だそうです。
音が間違っていましたら、ごめんなさいします。
楽譜は、Schott社のED 10094-01を使用しました。ヒンデミット全集に基づく版は、こちらにあります。
使用楽器
アルト 竹山 ブラジリアン・ボックスウッド
テナー 竹山 メイプル
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
この記事へのコメント
まだ昨日の荷物整理も終わって無い私・・・。
早いアップに驚きを隠せません。
この曲を初めて聴いた時はクラクラ、吹いてみると聴く印象とはずい分違う!
不思議ですね。
そして演奏は・・・まさかの415でした。(^_^;)
モダンよりもかな~りソフトに聴こえます。
昨日も半音階に悩まされましたが、見慣れない♯や♭が来るとひるんでしまいます。この辺は課題ですね。
どんな曲でもジャンルでも、その曲に会った演奏が出来るよう精進致します。
yuriさん、ありがとうございます。
合宿初日に「ヒンデミットのトリオをご存知ですか?」と訊かれ、翌朝一番で楽譜を下さいましたね。これは帰ったらやるしかないと。 !(^^)!
調べてみますと、色んなことがわかりました。この楽譜でも十分楽しめると思いますが、極めたければ、ヒンデミット全集をベースとした版が同じSchottから2つ(調が違う)出ていますので、そちらもご覧になってみるのも良いかも知れません。
いわゆる近現代の音楽ですが、このトリオにはちゃんと"調性"を感じることができます。それぞれの音をきちんと出して、ハモらせる必要が十分にあります。Fにフラットがついていたり、Hにシャープがついていたりというのは、演奏する音楽のジャンルを広げていく上では非常に役立つと思います。珍しいことではないんだと、目と脳に教え込ませましょう。FUGATOは非常に美しい曲なので、十分に歌って歌って下さい。中間部の poco stringendo から ritardando al を経て Tempo primo に戻る辺りは、感性の見せどころですね。
…というようなことを、演奏てみてから気づきました。(^_^;)