◆IL DIVO◆ 2: 『楽譜の歴史』 古代と中世の楽譜 【ビザンツ聖歌の楽譜】

≪毎日がコンサート本番!≫

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Music Gallery 1.Music Score in ancient times and the Middle Ages - 2.Byzantine Chant
URL : http://papalin.yas.mu/W708/#M102

 
  ◇公開日: 2013年10月05日
  ◇演奏時間: 1分25秒
  ◇録音年月: 2013年10月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




古代ギリシアの音楽に続き、ビザンツ聖歌の楽譜が掲載されています。
私はこの分野は非常に疎いので、逆に楽しみでもありました。




【3:復活祭聖歌「いざ来たれ」】

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東ローマの教会で歌われていたビザンツ聖歌の楽譜です。旋律の動きを、上行下行の音程感覚で表示する独特の譜法です。例えば、ラ-ソ-シという動きは、ラ→2度下降→3度上昇 というように、特定の記号を用いて表示します。右の写真の下から7行目は、有名な復活祭聖歌《いざ来れ》で、ビザンツ教会全域で歌われた聖歌です。その冒頭の解読譜が添えられていましたので、たったの11音だけですが、演奏してみました。

ビザンツ聖歌(Byzantine Chant)とは、正教会の奉神礼で用いられる聖歌で、ギリシャ語世界に存在するビザンツン聖歌の伝統は、ビザンティウムが東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルとして建都された330年から、その陥落の1453年までの間に発展し、現代においても日常的に歌い継がれています。ビザンティン聖歌とも呼ばれます。ビザンツ聖歌には明らかに、組合された起源があります。古典時代およびヘブライ音楽の芸術的・技術的産物の上に成立し、アレクサンドリア・アンティオキア・エフェソスといった初期のキリスト教都市で展開されたモノフォニー声楽から影響を受けています(以上、Wikipediaによる)。

ビザンツの聖歌に対する私の印象は、ロシアの低音豊かな修道士たちによって歌われるいくぶんゴツゴツしたいかにも東方の音楽といったものです。実際に祈りの場で実際にどのように歌われているのかは、YouTubeなどを通じて知るしかないのですが、この単旋律の聖歌も、多声にしたらこんな感じになりますでしょうか。



【3a:復活祭冒頭の句「神は興き」】

ひょっとしたら有名だと言われるこの曲の全曲版の楽譜がインターネットで公開されていないかと思って探してみたのですが、ビザンツ聖歌自体の楽譜がなかなか見つけられませんでした。でも、たったこれだけでは寂しいと思い、ビザンツ聖歌そのものではありませんが、日本にビザンツ聖歌をもたらすことになったニコライ大司祭による、日本での聖歌普及のための楽譜が見つかりました。その中にちょうど復活祭の冒頭で唱えられる(歌われる)という「神は興き」(パスハのトロパリ)の楽譜がありましたので、著書とは全く関係ありませんが、演奏してみました。曲は途中から4声体になり、幾分怪しい音も含まれていますが、楽譜そのままの音で再現しました。これが音が間違っていないとするならば、やはり殆ど耳にしたことのない音楽です。そしてまた、譜例の曲の印象とは全く異なるものです。




楽譜は、音楽之友社のISBN4-276-38008-1 C0073を使用しました。


使用楽器

   ソプラニーノ      キュング         ローズウッド
   ソプラノ         モーレンハウエル   グラナディラ
   アルト          メック           オリーヴ
   テナー          メック           ボックスウッド

   テナー          全音            チェリー
   バス           ヤマハ          メイプル
   グレートバス      キュング         メイプル
   コントラバス       キュング         メイプル

   チェンバロ       ギタルラ社        フレミッシュ・タイプ
   打楽器         大小ジャンベ、鐘等





Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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