◆IL DIVO◆ イケホウト編曲 / オランダの農民の歌とダンス 【A】
[CD・楽譜 Studio-Papalin]
Victor Eijkhout (1959-) / Dutch peasant songs and dances (Hollandse Boerenliedjes en Contredansen)
URL : http://papalin.yas.mu/W285/#M001
◇公開日: 2015年7月15日
◇演奏時間: 15分29秒
◇録音年月: 2015年7月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。
イケホウトさんが2014年末から取り組まれている「 オランダの農民の歌とダンス 」のカルテット化。彼のオリジナル・アレンジ作品をご紹介していきたいと思います。
これらは1710-16年に、Estienne Roger (ca.1644-1722) と Pieter Mortier (1661-1711) によって、アムステルダムで出版されたもので、13版に渡り、全部で996曲もあるようです。
既にいくつかの曲は演奏していましたが、イケホウトさんがアルファベット順に直して、曲集として発表されましたので、私もそれに倣って、タイトルがAで始まる曲から順に演奏していきたいと思います。
バロック音楽の時代にオランダの農民や民衆が、どんなメロディを口ずさんでいたのか、楽しみです。
楽譜は、IMSLPに公開されました。
001 Achter de heylighe steegh = Behind the holy alley
002 Adieu schoon Rotterdam = Farewell beautiful Rotterdam
003 Adieu schoone liefde = Farewell beautiful beloved
004 Ag waarde minnaar mijn = Oh worthy lover of mine
005 Al de jonge luyde = All the young folks
006 Al wat men doet men kan geen juffrouw winnen
= No matter what one does one can not gain a woman
007 Allemode = dutch rendition of "a la mode"?
008 Allemande C. Kist
009 Als de son seyn paerden ment = When the sun drives his horses
010 America
011 Amsterdamse sinjoor = Mister from Amsterdam
012 Anna Mitje is stout = Anna Mitje is naughty
013 Aurora brenght den klaeren dagh = Aurora brings the clear day
使用楽器
ソプラニーノ キュング ローズウッド
ソプラノ モーレンハウエル グラナディラ
ソプラノ モーレンハウエル キンゼカー
アルト メック オリーヴ
アルト モーレンハウエル オリーヴ
アルト モーレンハウエル キンゼカー
テナー 全音 チェリー
テナー メック ボックスウッド
テナー モーレンハウエル キンゼカー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
サブ・グレートバス キュング メイプル (+エフェクタ)
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
リコーダー素人で、ただワクワクし、みんな上手に吹いてくださりうまくいったのですが、自分の反省としては、すべてソプラノリコーダー(10名くらい)だったからか、時々音がハウリング状態になり予想より美しくなかったな、と感じました。みんなは満足だったんですけどね。やはり大勢すぎたのでしょうか?
> 個人的に中世ルネッサンス~バロック時代のものが…
バロック音楽が好きという方はそこそこいらっしゃいますが、ルネサンス、さらには中世となりますと、いきなりマニアックな領域ですね。私も好きですが。(^_^;)
> 中学年以上の生徒さん達でハンガリーの民謡などを…
ハンガリー民謡は歴史的に東洋の音階に近いので、ひょっとすると西欧の人たちよりも私たちの耳には親しみやすいのかも知れません。私もバルトークが好きで、ピアノ曲ですが、リコーダーで結構演奏しています。
> すべてソプラノリコーダー(10名くらい)…
それはお気の毒でした。ソプラノ・リコーダーは、女声のソプラノのオクターブ上の音を音域としている非常に高音の楽器です。良く見ると、ト音記号の上に8と書かれているのがお分かりかと思います。確かにハウリングも出ますが、きっと差音(Combination tone)も感じられたことでしょう。虫が飛んでいるような音です。2つの音の周波数の差の音が聞こえる現象ですね。例えばソプラノ・リコーダーの2オクターブ目のミとソを2人で同時に鳴らすと、ソプラノ・リコーダーの最低音のドの音が聞こえる現象です。これは、ミとソがC(major)のときはよいのですが、Emのときは邪魔な音になってしまいます。リコーダー・アンサンブルを豊かに響かせるためには、原則各パート一人で、なるべく近接3度音程を使わない良質なアレンジの楽譜を用いてのカルテット等が良さそうですね。
長くなりました。(^_^;)
補足です。
ハウリングを起こさないためには、各パート一人での演奏です。
差音を起こさなくするのは不可能なので、ピアノやギター等の豊かな低音の出る楽器で伴奏を付けますと、殆ど気づかなくなります。
参考に、以前、差音について書いたブログのURLが、⇒です。
読ませていただくと、私はかなり無茶な方法でアンサンブルさせてましたね!
しかも女声三部の譜面でやってました 三度音程も連発。その上
丁寧なピッチの確認もせず、差音(倍音みたいな解釈でよいのですか?)も聴かず 10年以上も前のことですが、もしPapalinさんに出逢っていたらこのような事は決してしませんでした! 今後の参考にさせていただきまーす。
keikoさん、ありがとうございます。
いえいえ、皆さん、リコーダーの特徴なんて知りませんから。
> 差音(倍音みたいな解釈でよいのですか?)
倍音も差音も、元々の基音ではないという意味では似たものかもしれませんね。しかし、鳴る音程の方向が異なります。
倍音は、その字の通り、基音の周波数の倍々…の音です。
差音は、その字の通り、2つの基音の周波数の差の音です。
A=440Hz(昔懐かしい時報のラの音)の倍音は、880Hz(オクターブ上のラ)、1320Hz(その上のミ)、1760Hz(その上のラ)…です。
差音は、上に書いたように、2つの音の周波数の差なので、2つの音より低い音になります。