◆IL DIVO◆ バルトーク / ルーマニア民族舞曲 Sz.56

スタジオ・パパリン [CD・楽譜]  [武藤哲也 リコーダー&オカリナ教室]

画像
Béla Bartók (1881-1945) / Rumanian Folk Dances Sz.56 [1915]
URL : http://papalin.yas.mu/W266/#M021

 
  ◇公開日: 2015年12月08日
  ◇演奏時間: 5分4秒
  ◇録音年月: 2015年12月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




ルーマニア民俗舞曲(ルーマニアみんぞくぶきょく)Sz.56は、バルトーク・ベーラが1915年に作曲した6曲からなるピアノの小品の組曲です。1917年、バルトーク自身の手により小管弦楽にも編曲されました。バルトークの最もよきルーマニアの友人であり、また最も民謡採集に協力した人物であるイオン・ブシツィアに献呈されました(Wikipedia)。

民謡を題材としたバルトークの作品を演奏して思うのは、メロディからよくこの和声が思いつくなぁということです。どれも非常に魅力的ですし、西欧の音楽での和声の付け方とは異なります。センスに溢れ、東欧(この曲集ではルーマニア)の雰囲気を損ないません。先だって演奏した、やはり東欧の民謡に基づく曲集は、イギリス人が和声をつけたものでしたが、私はバルトークの方が断然好みです。

演奏は決して容易いものではありませんでしたが、演奏時間は6曲で5分あまり。バルトークの指定だと、さらに短くて、4分15秒だそうです。演奏後ではありましたが、バルトーク自身によるこの曲集のピアノでの演奏を、YouTubeで観ることが出来ました。非常に流麗な演奏でした。

この曲たちが作曲されて、今年でちょうど100年なのですね。


リコーダーでは、曲によって4重奏から8重奏の範囲での演奏です。
原音通りに演奏しているもの、全体をオクターブ上げて演奏したものが混在しています。


楽譜は、IMSLP掲載のものを使っています。


  1. 棒踊り            Bot tánc / Jocul cu bâtă (Stick Dance)
  2. 飾り帯の踊り        Brâul (Sash Dance)
  3. 踏み踊り          Topogó / Pe loc (In One Spot)
  4. 角笛の踊り         Bucsumí tánc / Buciumeana (Dance from Bucsum)
  5. ルーマニア風ポルカ   Román polka / Poarga Românească (Romanian Polka)
  6. 速い踊り          Aprózó / Mărunțel (Fast Dance)


使用楽器 (A=440Hz)

   ソプラニーノ      キュング          ローズウッド
   ソプラノ         モーレンハウエル    グラナディラ
   アルト          モーレンハウエル    オリーヴ
   テナー          全音            チェリー
   テナー          メック           ボックスウッド
   バス           ヤマハ          メイプル
   グレートバス      キュング         メイプル
   コントラバス       キュング         メイプル
   サブ・コントラバス   キュング         メイプル (+エフェクタ)



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


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この記事へのコメント

2015年12月13日 00:02
楽しく聴かせて頂きました。
この曲は大好きで、スカッとしたい時にいつも弾いて楽しんでいます。レッスンでも生徒さんに弾いてもらったりしています。
1曲目は独特な和音進行や楽節の節目などがピアノだと威厳やアクとなって味わえますが、リコーダーでは逆にアクが抜けて和声の美しさを感じました。
3曲目はいつもピアノで弾きながら何の楽器を想定しているんだろう、笛かしら、他の民族楽器かしら、と思っていましたので大変興味深かったです。リコーダーが合いますね! レッスンでもある生徒さんに、笛の音色を浮かべてみようと話したことがあります。
他の曲も全部面白かったです!
Papalin
2015年12月13日 19:14
◆◆ スカッとしたい時にいつも弾いて楽しんでいます。

keikoさん、ありがとうございます。
この曲集もそうですけれど、バルトークが民族音楽を題材にして作曲(と言ってもいいと思います)した曲は、一度裸にしてメロディだけを聴いてみると、本当にこのアレンジというか音付けは素晴らしいものだと感じます。私はバルトークの作品をリコーダーでかなり演奏していますけれど、それはやはり音楽に惹かれるからであることに違いありません。

ルーマニアには、色んな笛があるようです。そうですか、3曲目は笛で演奏されたのかも知れませんね。ピアノでの演奏とは別物かも知れませんが、リコーダー(アンサンブル)で演奏しても、歯ごたえのある曲ばかりです。(*^_^*)

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