◆IL DIVO◆ バルトーク / ルーマニアのクリスマス・キャロル Sz.57

スタジオ・パパリン [CD・楽譜]  [武藤哲也 リコーダー&オカリナ教室]

画像
Béla Bartók (1881-1945) / Rumanian Christmas Carols Sz.57 [1915]
URL : http://papalin.yas.mu/W266/#M022

 
  ◇公開日: 2015年12月09日
  ◇演奏時間: 6分57秒
  ◇録音年月: 2015年12月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




バルトークが20代の頃、友人と共にルーマニアの民俗音楽を歩いて採譜し、それらを彼らしいアレンジによってまとめ上げた作品集です。バルトークの作品を演奏するにつけ、彼の類稀なる才能を感じます。ルーマニアのクリスマスの様子が目に浮かんできます。

このクリスマス・キャロル集で目を引くのが、刻一刻と変わっていくリズムです。そして速いテンポ。リコーダーの多重録音で演奏するのも容易くありませんでしたけれど、もしこれらが本当にこのテンポで歌ったり、あるいは歌に合わせて踊ったりされたのであれば、驚きとしか言いようがありません。

一度ルーマニアを訪れて、実際に目で見るしかなさそうですね。

この曲たちが作曲されて、今年でちょうど100年です。


リコーダーでは、曲によって4重奏から6重奏の範囲での演奏です。
原音通りに演奏しているもの、全体をオクターブ上げて演奏したものが混在しています。


楽譜は、IMSLP掲載のものを使っています。


   1. Allegro
   2. Allegro
   3. Allegro
   4. Allegretto
   5. Molto Moderato
   6. Moderato
   7. Andante
   8.
   7. (Reprise)
   9. Allegretto
  10. Allegro



使用楽器 (A=440Hz)

   ソプラニーノ      キュング          ローズウッド
   ソプラノ         モーレンハウエル    グラナディラ
   アルト          モーレンハウエル    オリーヴ
   テナー          全音            チェリー
   テナー          メック           ボックスウッド
   バス           ヤマハ          メイプル
   グレートバス      キュング         メイプル
   コントラバス       キュング         メイプル
   サブ・コントラバス   キュング         メイプル (+エフェクタ)



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


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この記事へのコメント

2015年12月13日 16:59
興味深く楽しく聴かせて頂きました。
この曲集もリコーダーで演奏すると大分雰囲気が違い面白いですね。
春秋社版のピアノ譜では第1集と第2集になっていて、Papalinさんの演奏された10曲は両集にまたがっていますね。
拍子記号がころころ変わるのはきっと歌詞中心に作曲されているからでしょうね。ミクロコスモスにもよく出てきますね!
バルトークがよくやる、同じメロディーの繰返しの中で、ハーモニーの付け方の変化がある手法(「子供のために」にもよくあります)、これがいい味わいで個人的には好きなところでもあります。Papalinさんの演奏でも温かい感じで楽しめました。
また、私が特に面白かったのは第7曲目のAndanteと、再びあらわれた同曲です。リコーダーだと、フクロウさんのお話しみたいで、夜を感じます。
クリスマスの色んな情景が見えてくる様でした。
今日は無性にピアノで弾きたくなりました。「ルーマニアのクリスマスの歌」の方は触る程度であまり詳しく練習したことがありませんので、取り組んでみますね!刺激を頂けました。
Papalin
2015年12月13日 19:31
◆◆ リコーダーで演奏すると大分雰囲気が違い面白い…

keikoさん、ありがとうございます。

> 春秋社版のピアノ譜では第1集と第2集になっていて、Papalinさんの演奏された10曲は両集にまたがっていますね。

そうでしたか。今回私が演奏したのは、IMSLP(無料で公開された楽譜と演奏のサイト)からダウンロードした弦楽四重奏用の楽譜でした。表紙に「Series 1」と書いてあったので、てっきり第一集かと思っていましたが、アレンジされた方にとっての「Series 1」だったのですね。ということは、もっと沢山の曲があるということでしょうから、また刺激されました。(^_^;)

仰るように、メロディは繰り返させておいて、ハーモニーが変遷していくのが、演奏していても楽しいです。有節歌曲にありがちな伴奏とは全く異なりますね。

第7曲のRepriseは、原曲だとどうなっているのか、興味があります。

ルーマニア、刺激を受けています。(*^_^*)

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