【スタジオ・パパリン メルマガ Vol.17 2016/02月号】
スタジオ・パパリン [CD・楽譜] [武藤哲也 リコーダー&オカリナ教室]
2014年11月から始まったスタジオ・パパリン・ショップのメルマガ。
ショップのお客様だけでなく、皆さまにもご紹介したいと思いましてこちらにも掲載致します。

先日のレッスンのときでした。
午前のリコーダーの生徒さん
「リコーダーは縦に持ちますが、オカリナはどうして横に持つのでしょう?」
午後のオカリナの生徒さん
「オカリナは横笛ですか? どうして縦笛にしなかったのでしょう?」
同じ日に同じ質問をいただいたので印象に残っています。私は明確な回答ができませんでした。そのときに考えながら想像で答えたのは次のようなことでした。リコーダーはその特徴の一つとして吹き口にブロックを差し込んで息の通る道を作っていることが挙げられます。そうした構造上、縦であることが自然です。一方、横笛フルートは、木をくりぬいて中を空洞にし、指孔をあけるのと同じ技術で息を吹き込む穴をあけた、そして片方の端を塞いで音を出した、だから横に持つのが自然かと。オカリナは構造としては縦型にも作れます。現にオカリナの親戚のコカリナや樹音は縦型の構造ですね。ではなぜ横に持つフォルムにしたのか、それはもしかすると、オカリナはイタリアで最初の楽器が作られたときには、その音域の狭さから、いくつもの大きさの楽器を作ってアンサンブルをするのが一般でした(ちなみにオカリナの音域を低い方に増やしたのは日本人です)。大きい楽器になると、焼き物で作られる楽器なので重たくなります。横に持った方がすべての指をあけたときでも楽器を落としにくいよね…などと答えました。
ときとして生徒さんの質問は素直でドキッとすることがあります。
どなたか正しいことをご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。<(_ _)>
スタジオ・パパリン Studio-Papalin
武藤哲也 (山の音楽家 Papalin)
http://studio-papalin.com/
★ 過去のメルマガは、こちらからご覧いただけます。
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
この記事へのコメント
「スイートポテト」というオカリナアンサンブルを聴いたときに、低音が一抱えもあるフクロウの形でした。多分指穴はサイドに空いていたと思います。抱えて手のひらで支え、口で吹くという制約があるから、しかも空気を中で膨らませる空間が必要ということから丸いフォルムになったのではと推測します。
ちいさな土笛は、無花果に似た形で縦に穴が空いています。
イタリアで発祥したものがアヒルに似た形だったから踏襲されたにしても、なぜあの形が良かったのか音階の問題ですかね?
やまさん、ありがとうございます。リコーダーにしろフルートにしろ、指で塞げる穴を全部塞いだときに出る音によって、C管とかD管とかF管と呼びます。オカリナもイタリアで誕生したときには同じだったのですが、日本人(たしかアケタさん)が低音方向を広げてから、そのネーミングの定義が変わりました。私もオカリナを教えるようになった頃、この管の呼び方が不思議でした。低いシのフラットまで出る楽器がどうしてC管なのだろうと。その理由はオカリナの歴史を勉強して知りました。またバスのC管は、メーカーによって、低いシまでしか出ないものと、シのフラットまで出るものとがあります。色々なんですね。今のオカリナが何管であるかという定義は、通常の運指で演奏できるのが何調なのかということで表せると思います。縦横に関しては、私の説(落としにくい形状)はまんざらでもないと思っています。(^_^;)
母:どーやって吹くんだろうね?
おねーさん:運指ついてますよ~
子供: ウンチついてるの~!?
・・・子供に難しいこと言ってはいけないなって思いました。
運指って、私のパソコンではかな漢字変換されません。管楽器奏者としてよく使う言葉なので、単語登録して使用しています。確かに、特別な言葉かもしれませんが、小学生でも知っていることばでもあります。