◆IL DIVO◆ アルカン / 全長短調による25の前奏曲 Op.31 No.7,8

 
スタジオ・パパリン [CD・楽譜]  [武藤哲也 リコーダー&オカリナ教室]

画像
Charles-Valentin Alkan (1813-1888) / 25 préludes dans tous les tons majeurs et mineurs / No.7,8
URL : http://papalin.yas.mu/W287/#M131V07

 
  ◇公開日: 2016年5月12日
  ◇演奏時間: 1分40秒, 3分41秒
  ◇録音年月: 2016年5月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




アルカン作曲による、ピアノの為の「全長短調による25の前奏曲 Op.31」を演奏しています。毎日、長調の作品と短調の作品それぞれ1曲を演奏するのが楽しみです。忙しくても、続けたいと思います。

さて、ブルクミュラーの25の練習曲集に収められた曲は、かなりアップテンポの曲が多かったのに対して、このアルカンの25曲の前奏曲集はどれもゆったりとしたテンポの曲なのかなぁと思っていましたら、アップテンポの曲がやっと登場しました。その影響を受けたのか、第8番がイケホウトさんのアレンジで演奏したつい最近の演奏よりもかなり速くなってしまいました。意識的に速めたのは間違いありませんが、演奏時間にして15%も速まったとは…。


 第7曲:自由に、しかし揺れないで
      Librement mais sans secousses (Es-Dur)

   リコーダーの作品にもよく登場する、♭3つの変ホ長調の曲ですね。
   喋々が舞い踊るかのようなとても可愛らしい作品です。

 第8曲:海辺の狂女の歌;遅く
      La chanson de la folle au bord de la mer, lentement (as-moll)

   この前奏曲集を知るきっかけとなった作品です。心を憂さぶるような陰鬱なメロディが
   大変印象に残りました。イケホウトさんのアレンジは、メロディを低音楽器で演奏させ、
   薄暗い雰囲気をもたらせました。とても創造的なアレンジでした。一方今回のメロディは
   すべて実音で演奏しています。しかしピアノで言うところの左手の伴奏は、1オクターブ
   上げて演奏しています。ピアノではこの1オクターブ下の音で演奏されます。


楽譜は、IMSLPから借用致しました。



使用楽器

   ソプラニーノ      キュング         ローズウッド
   ソプラノ         モーレンハウエル   グラナディラ
   アルト          モーレンハウエル   オリーヴ
   テナー          全音            チェリー
   テナー          メック           ボックスウッド
   バス           ヤマハ          メイプル
   グレートバス      キュング         メイプル
   コントラバス       キュング         メイプル
   サブ・コントラバス   キュング         メイプル (+エフェクタ)



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


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この記事へのコメント

2016年06月08日 10:06
第7曲目はいかにもフランスの人っぽい題名ですね。でも曲はわりとしっかりした和声で繰り広げられていく感じで。第8曲目は独特ですね。遠くを見つめているような、また海辺をとぼとぼと歩いているような、、。ピアノで演奏したらどんな表現が出来るんだろう、、と。第7曲目の方は想像しやすいです。第8曲目の方は、、試しに弾いてみたくなりますね。
Papalin
2016年06月09日 07:27
◆◆ 第7曲目はいかにもフランスの人っぽい題名

keikoさん、ありがとうございます。
第7曲は、リコーダーで演奏するのは決して簡単ではないのですが、それにしても演奏していて楽しい曲でした。終盤に向かって、戯れながら音が途切れず連続して進むところも気に入りました。

第8曲は、是非試しに弾いてみて下さい。リコーダーでは、これでも実音よりオクターブ上の音ですから、この異様ともいえる世界をピアノで体験されてみてください。楽譜は本文中のリンクから無料で入手できます(ありがたい)。

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