◆IL DIVO◆ アルカン / 全長短調による25の前奏曲 Op.31 No.15,16

 
スタジオ・パパリン [CD・楽譜]  [武藤哲也 リコーダー&オカリナ教室]

画像
Charles-Valentin Alkan (1813-1888) / 25 préludes dans tous les tons majeurs et mineurs / No.15,16
URL : http://papalin.yas.mu/W287/#M131V15

 
  ◇公開日: 2016年5月19日
  ◇演奏時間: 2分18秒, 1分38秒
  ◇録音年月: 2016年5月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




アルカン作曲による、ピアノの為の「全長短調による25の前奏曲 Op.31」を演奏しています。
毎日、長調の作品と短調の作品それぞれ1曲を演奏するのが楽しみです。久しぶりに4曲演奏しました。
時代、国、様式など、多様な音楽に満ち溢れる前奏曲集です。


 第15曲:ゴシック様式で;十分に速く、優雅さたっぷりに
      Dans le genre gothique, Assez vite et avec beaucoup de grâce (G-Dur)

   ゴシック様式でというタイトルとこの曲の違和感を感じます。ゴシック期の音楽には、こんな音の
   動きやハーモニーはちょっと考えにくいです。ヨーロッパで多声音楽音楽が登場してまだ間もない
   12世紀あたりの音楽がゴシック様式です。私の印象では、その後の中世末期、ルネサンス音楽、
   バロック音楽も通り越して、ロココ時代の音楽に聴こえます。

   が、ト長調は明るくていいですね。終盤に向かう展開(転調の連続)は面白いです。

 第16曲:十分ゆっくりと
      Assez lentement (c-moll)

   さて、十分ゆっくりととは、作曲者はどのくらいのテンポを想定していたのでしょう。私のイメージで
   演奏してみました。思いっきりゆっくり演奏するという方法もありそうです。グールドみたいに。


楽譜は、IMSLPから借用致しました。



使用楽器

   ソプラニーノ      キュング         ローズウッド
   ソプラノ         モーレンハウエル   グラナディラ
   アルト          モーレンハウエル   オリーヴ
   テナー          全音            チェリー
   テナー          メック           ボックスウッド
   バス           ヤマハ          メイプル
   グレートバス      キュング         メイプル
   コントラバス       キュング         メイプル
   サブ・コントラバス   キュング         メイプル (+エフェクタ)



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m


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この記事へのコメント

Kさん(FB)
2016年05月20日 09:46
和声付けよりもリズム感やメロディーの「オマージュ」としての「中世」ということでしょうか。今日的な「古楽」の登場はそれこそ20世紀初期になってからですから…
Papalin
2016年05月20日 09:46
私もそう思いました。ちょうど自分よりも100歳年上のアルカンの時代に、中世音楽のことについて、どのくらい情報があったのかなと思いを巡らせたところです。新実先生の歌は知識が乏しくてよくわからないのですが、オマージュでもありそうですね。

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